記述は「4.2.1」での内容。
使用前の設定 -
画面表示の設定 -
編集の順番 -
レンズファイルの作成 -
現像の追い込み方(raw) -
現像の追い込み方(露光) -
現像の追い込み方(ディテール) -
現像の追い込み方(カラー) -
現像の追い込み方(変形) -
現像の追い込み方(メタデータ) -
現像 -
レンズファイルの設定値
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・使用前の設定
:ソフトの設定を初期化する
隠しフォルダに入っているRawTherapeeのフォルダを削除する。
Windows11の場合は「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local」の中にある。
:あると便利なファイルを確保する
Adobeの「Camera Raw」をダウンロード。プログラムを開いて解凍。
「C:\ProgramData\Adobe\CameraRaw」に「CameraProfiles」と「LensProfiles」のフォルダが存在。
使っているカメラに当てはまるファイルを抜き出して分かりやすい名前をフォルダにつけてそこに保存する。
「CameraProfiles」フォルダ内「Adobe Standard」フォルダから抜き出したファイルを「My Standard」フォルダに保存。
「CameraProfiles」フォルダ内「Camera」フォルダから抜き出したファイルを「My Camera」フォルダに保存。
拡張子「dcp」のファイルは「カラー」タブの「カラーマネジメント」の項目に使える。
「LensProfiles」フォルダ内「1.0」フォルダから抜き出したファイルを「My Lens」フォルダに保存。
拡張子「lcp」のファイルは「変形」タブの「プロファイルされているレンズ補正」の項目に使える。
これら「My」で始まるフォルダを作成した「forRaw」というフォルダの中に保存する。
RawTherapeeの現像時に作成した拡張子「pp3」のファイルは「forRaw」フォルダ内に「My pp3」フォルダを作って保存。
その後使用してみた際に「My Camera」フォルダと「My Standard」フォルダの中身は統合した方がいいなと実感。
「My Standard」フォルダの「Fujifilm X-E3 Adobe Standard.dcp」といった拡張子「dcp」のファイルを
「My Camera」フォルダに移動。元々存在していたカメラの機種ごとにdcpファイルをまとめたフォルダと並べて配置。
:General
1:Editor Layoutを「Single Editor Tab Mode」に変える。
2:Default Languageを「Japanese」に変える。
3:Default ThemeのSelect themeを「92-Beige-DarkCyan」に変える。
4:Default ThemeのSelect fontを「MS UI Gothic」に変え、フォントサイズを「9」にする。
設定を変更したら一度OKを押して終了してから再度起動する。その後再び環境設定を出す。
:一般
「左パネルにヒストグラム」のチェックを外す。
「テキストの代わりにタブアイコンを使用」のチェックを外す。
「プロファイル・セレクタの表示」のチェックは外さない事。外すと編集画面に存在しているはずの
「後処理プロファイル」の欄が表示されなくなり、pp3ファイルを開く事が出来なくなってしまう。
:画像処理
(処理プロファイルの取り扱い)
「処理プロファイルのパラメータを(略)」のチェックを外す。
:ファイルブラウザ
1:「他:」の欄に写真フォルダを指定する。
2:ファイルブラウザ/サムネイルのオプションへのチェックは「日付表示」だけに入れる。
3:メニューオプションの状況、にあるグループの項目へのチェックを全て外す。
4:「拡張子」の形式名を確認し、読む必要のある形式以外へのチェックを外して読み込む形式を減らす。
:バッチ処理
特になし。
:パフォーマンス
特になし。
:サウンド
有効のチェックを外す。
終わったら右下の「OK」を押して保存する。
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・画面表示の設定
:ファイルブラウザ画面の表示
1:左下「最近開いたフォルダ」のツリー表示を上にドラッグして
「My Documents」から始まる上部のツリー表示を覆い隠す。
2:中央画面の上部、マイナスの虫眼鏡アイコンを押してサムネイルの大きさを一回り小さくする。
3:右側画面のタブ内、「書き出し」タブをクリックして「高速書き出しオプション」の直下にある
「全て選択/全て解除」のラジオボタンを2回押して全てのチェックを外す。
4:全てのチェックを外したら右向きの矢印を押して右サイドパネルを隠す。
これで左側にツリー表示、右側にサムネイルが並んだファイルブラウザ画面の構成になる。
:編集画面の表示
1:中央画面の上部、「丸に囲まれたi」を押してExif表示を消す。
2:中央画面の下部、左向きの矢印を押して左サイドパネルを消す。隣にある「丸に囲まれたi」を押してExif表示を消す。
3:中央画面と右サイドパネルの間にある仕切りをドラッグして右サイドパネルの幅を小さくする。
幅は「露光」タブから「メタデータ」タブまでが表示されるぐらいの幅。
幅は「露光」タブを押し、「▼露光補正」を押した時に表示される内容に左右のスクロールバーが出ない程度の幅。
以上の幅にまで小さくする。
4:以下の編集画面を開く。三角の付いた該当する文字列をクリックすると開く。
露光タブ内、「▼露光補正」。
ディテールタブ内、「▼シャープ化」。
変形タブ内、「▼リサイズ」。
rawタブ内、「▼デモザイク」。
編集している画像をアップにして見る場合など、表示を大きくしたい場合には
上向きの矢印をクリックしてサムネイルの一覧を隠してから行うと使いやすくなる。
:保存画面の表示
編集画面で右下の「↓」を押すと保存画面が現れる。
1:保存先を変更するために「Browse for other folders」をクリックする。
個人的には保存先をデスクトップにしている。
2:JPEG品質を「96」に変更する。
3:「サブ・サンプリング」を「高画質」に変更する。
4:「設定値も保存する」のチェックを外す。
設定変更が終了したら「キャンセル」を押す。以降、編集画面の右下の「↓」を押して現れた保存画面は
「Browse for other folders」が展開されない状態で、しかしそれ以外の設定は保存された状態で現れる。
編集した設定は
C:\Documents and Settings\Administrator\Local Settings\Application Data\RawTherapee4.2
こうした場所の中にある「options」にテキストで保存されているのでそのファイルをコピーしておくと楽になる。
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・編集の順番
1:変形タブの「レンズ/ジオメトリ」。
歪曲補正に対応しているレンズで撮影した画像の場合でも歪曲補正へのチェックは外す。
その後歪曲収差補正を一度0.00に戻してから「自動」ボタンを押して補正をかける。
その方が良好に補正される事が多い。あとは実際に見ながら値の微調整を行う。
2:変形タブの「リサイズ」。
ウェブに掲載する用など、場合によってはリサイズをかける必要がある。
リサイズを忘れると巨大すぎる状態で現像する羽目にもなる。
3:カラータブの「カラーマネジメント」。
カメラによっては「カメラ固有のプロファイル」の選択が可能。
「DCP」の項目変更が有効になる。
「DCP」の項目で光源を「補間」にしないと色味が意図した色に近づかない場合がある。
作業プロファイルを「Prophoto」から「sRGB」にしないと
意図していない過剰露出が部分的に発生する状態になる事がある。
4:CbDLタブの「シャープニング」。
半径の値(初期値0.50)は基本そのまま。
5:CbDLタブの「ローカルコントラスト」。
眠たい色合いが、中心に据えた被写体を中心にシャキッとしたコントラストになる傾向が発生する。
半径は「100」(初期値80)、量は「0.15」(初期値0.20)が基準。
6:露光タブの各種設定項目。
「露光補正(黒レベル/シャドウ圧縮)」、「トーンカーブ」、「シャドウ/ハイライト」、「トーンマッピング」。調整の順番は
「トーンマッピング」、「トーンカーブ」、「シャドウ/ハイライト」、「露光補正(黒レベル/シャドウ圧縮)」。
以上がほぼ必須。
7:露光タブの「Lab調整」。
色度を+2程度に調整して色乗りを濃いめにする場合がある。
明度とコントラストを-2に調整して色乗りの傾向を変える場合がある。
8:CbDLタブの「シャープニング」。
半径の値(初期値0.50)は基本そのままだが被写体によっては「0.60」に値を増やす。
硬質な被写体に効果が発揮される場合がある。
9:CbDLタブの「輝度ノイズ」。
設定値をいじる事でノイズが低減する場合がある。
副次的な効果として女性の肌が柔らかく仕上げる場合もある。
以上が任意。
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・レンズファイルの作成
レンズファイルは
「使用したレンズに関係なく設定したい項目」と
「レンズによって変更したい項目」を合わせた物になる。
:作り方
とある画像ファイルをダブルクリックして開く。
「使用したレンズに関係なく設定したい項目」が反映したパラメーターを設定する。
設定したら画面右上の処理プロファイルの右にある
下向きの矢印のアイコンを押して処理プロファイルを保存のポップアップを出し
適切なプロファイル名を名前の欄に記入して「Save」を押す。
保存したファイルを別のフォルダにコピーする。
コピーしたファイルのファイル名を別のレンズ名に書き換える。
レンズファイルを増殖させてからレンズファイルを保存したフォルダの中に揃える。
その後に先程開いた画像ファイルをもう1度開く。
今度は「レンズによって変更したい項目」を反映させたパラメーターに設定する。
設定したら「Save」を押してファイルを上書きする。
これで「該当するファイルを開くだけで必要な修正が適用されるpp3ファイル」が出来上がる。
変更する項目はページの最後にまとめておく。
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・現像の追い込み方(raw)
カメラで見た写真よりも暗い状態でrawファイルが解析される事がある。
これを修正するために「ホワイトポイント補正」と「ハイライトを保持」を同時に調整する。
「新しいカメラや特殊なカメラのrawファイルの場合
RawTherapeeのrawデコーダーが正しくないホワイトレベルを
算出してしまうことがあるので、その際に使います。」
RawPediaに以上の記述がある。
:rawホワイトポイント
「ホワイトポイント補正」を「2.50」にする。これだけだと簡単に白飛びする。
「ハイライトを保持」を「2.5」にする。白飛びした箇所に色が戻る。
…ただしこれだと「少しだけ明るすぎるかな?」という印象を抱いた。
「ホワイトポイント補正」を「2.00」にする。
「ハイライトを保持」を「0.5」にする。
これらの値で納得の行く明るさに変わった。
※K-01のrawファイルをRawTherapee 4.2.1で表示した場合。
「ホワイトポイント補正」を「ハイライトを保持」よりも小さい値に設定。まずはその形で調整する。
:その他の設定変更項目
「ベイヤー配列を使ったセンサー」→「デモザイク」
方式を「amaze」に、偽色抑制処理の回数を「0」にする。
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・現像の追い込み方(露光)
:露光量補正
露光量補正の数字は「1.0」を最初に設定する。
露光量補正の数字は「0.5」ずつの増減で微調整を行う。
露光量補正の数字を増やせば増やすほど明るい部分の白飛びが発生しやすくなる。
数字を増やすと同時にハイライト圧縮の数字も「5」刻みで増やして白飛びを抑える事。
:ハイライト圧縮
白飛びが気になる様であれば「10」を上限に値を変更してみる事。
値を増やしすぎると空など白飛びっぽい部分が灰色に変わって違和感の原因になる。
:黒レベル
黒レベルは「1024」の倍数を基本に設定する。
細かい微調整が欲しい時だけ「512」ずつの増減を行う。
マイナスの値ほど全体が明るくなる。
プラスの値ほど全体が暗くなる。
露光補正はクッキリと明るくなる。
マイナスの黒レベルはふんわりと明るくなる。
用いた事のある最大値は「-8192」。そこが使用範囲の末端。
:シャドウ圧縮
黒レベルの調整を行った場合には黒レベルの下にあるシャドウ圧縮の値も変える。
基準になる値は「25」。色乗りが自然な濃さになるのは(個人的には)この値。
「25」で違和感がある場合はバーを左端に移動して「0」に変えてから
右端の「100」の方へと少しずつ移動して調整をかけていく。
:黒レベルの下にある明度、コントラスト、彩度
明度(「0」から「-5」の範囲に設定。個人的には「-5」にしてから「0」までの範囲で設定する事がよくある)
コントラスト(「0」から「5」の範囲に設定。個人的には「5」にしてから「0」までの範囲で設定する事がよくある)
彩度(「0」から「5」の範囲に設定。個人的にはほとんどいじらない。少々色乗りが欲しい時に「2」に微増する程度)
:トーンカーブ
トーンカーブの傾向は
ハイライト
プラスにすると明るい部分が更に明るくなる。
マイナスにすると明るい部分の色が薄くなって(灰色に近くなって)暗くなる。
ライト
プラスにすると暗い部分も明るい部分も「色を濃くして」明るくなる。
マイナスにすると暗い部分も明るい部分も「色の濃いまま」暗くなる。
ダーク
プラスにすると暗い部分も明るい部分も「色が薄くなって」明るくなる。
マイナスにすると暗い部分も明るい部分も「色が薄くなって」暗くなる。
シャドウ
プラスにすると暗い部分が色を薄くして明るくなる。
マイナスにすると暗い部分が色を濃くして暗くなる。
以上の傾向になる。
トーンカーブには「トーンカーブ1」と「トーンカーブ2」がある。
「1」だけ設定する場合もあれば「1」で修正し、それをさらに「2」で修正する場合もある。
基本的には全ての数字を「0」にした状態から現像を開始し、
微調整程度に各項目の数字を調整する方が無難。
:シャドウ/ハイライト
「有効」をチェックしないと設定が反映されない。
「シャープマスク」には必ずチェックを入れる。
ハイライトを暗くが「0」の状態で
ハイライトトーンの幅を「10」にする。
シャドウを明るくが「10」の状態で
シャドウトーンの幅を「20」にする。
自分がよく使う値は上記の内容。
トーンの設定は画像ごとに微調整をかける。
:明度とコントラストの調整
明度とコントラストを調整出来る箇所は
「露光補正(Rgb 調整)」と「Lab 調整」の2ヶ所になる。
「LCの適用をレッドと肌色トーンだけに制限」のチェックを外す。
(Rgb 調整)
明度マイナス:赤っぽい色が強めに暗くなる。
明度プラス:元画像に白を流した形で明るくなる。
コントラストマイナス:白を流した形+色を抜いて灰色っぽくした色合いになる。
コントラストプラス:色の乗ってる部分がこってりと濃くなった状態で明るくなる。
(Lab 調整)
明度マイナス:濃い灰色を伴って色が暗くなる。
明度プラス:白を流すが色のついた部分はその色をある程度残して明るくなる。
コントラストマイナス:色のついた部分の色をある程度残して白っぽくなる。
コントラストプラス:色のついた部分の色を抜きながら黒っぽい方に濃くなる。
……文章にするのは難しいが以上の様な違いになる。
「Rgb 調整」と
「Lab 調整」は両方を併用してもいい。
(Rgb 調整)
明度を「-10」にする。
コントラストを「5」にする。
(Lab 調整)
明度を「-5」にする。
コントラストを「5」にする。
以上が組み合わせの一例。
これで色の濃さが違和感の少ない状態で色濃くなる。
勿論無理してその数字を当てはめる必要はない。
不要だと思えばRgbもLabも全て「0」のままにして構わない。
Labはむしろカーブ調整の方が主役になる。
(Lab 調整 > カーブ)
「L」と「a」と「b」のそれぞれの右側にある▼をクリックして「カスタム」を選択する。
すると正方形がブロックの様に並び、その上に右上へと向かう直線の画面が現れる。
直線の途中の特定の場所をクリックしてドラッグする事で色合いを変化させる事が出来る。
L:左下から右に5つ目。その正方形を含めて下から5つ目の正方形の右上の端に位置する直線を
真上に持ち上げて下から6つ目の正方形の右端に移動して曲線にする事で
日陰の顔を明るくし、なおかつ服の濃さを残す事が出来る。
a:左下から右に3つ目。その正方形を含めて下から3つ目の正方形の右上の端に位置する直線を
僅かに(正方形の長さの8分の1ほど、本当に僅か)持ち上げる事で明るくした人肌の質感(赤み)が増す。
b:右上から左に3つ目。その正方形を含めて上から3つ目の正方形の左下の端に位置する直線を
僅かに(正方形の長さの4分の1ほど)真下へと降ろす事で明るくした人肌の質感(黄色み)が増す。
「L」「a」「b」は枠に囲まれたボタンの中を押す事で設定の対象が変更できる。
人物撮影で被写体のお顔が日陰になっている状態を持ち上げる為にカーブを利用すると
写真としては映えるがリアルで見た時の色合いからは遠ざかる。その事を念頭に置いて利用する事。
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・現像の追い込み方(ディテール)
:シャープ化
「RL デコンボリューション」適用の際の適用量。
「20」に設定したが足りない場合は「25」にしてみる。
値を増やしすぎるとシャープネスが強すぎる様になるので注意。
:インパルスノイズ削減(必要な場合)
インパルスノイズ削減の有効にチェックを入れる。
インパルスノイズ削減のしきい値を「75」にする。
インパルスノイズとはガラスに付着した雨粒の様な状態のノイズを指す。
高感度で撮影した画像に発生しやすい。
:ノイズ低減(必要な場合)
ノイズ低減の有効にチェックを入れる。
ノイズ低減の方式をLabにする。
選んだ「Lab」の直下にある輝度は「0.00」から増量する。
(試行設定)
輝度の設定が「25.00」。
細部の復元が「*0.00」。
女性の肌の質感が僅かの部分で塗り絵に近くなる。全体で見た際の違和感は感じない。
輝度の設定が「75.00」。
細部の復元が「*0.00」。
女性の肌の質感が相当な部分で塗り絵に近くなる。全体で見た際の違和感が凄まじい。
輝度の設定が「50.00」。
細部の復元が「*0.00」。
女性の肌の質感を均一に近づける「美肌アプリによくある加工」を施すならこの値が限度。
輝度の設定が「50.00」。
細部の復元が「50.00」。
僅かに戻っている…かなぁ?という程度の差。じっくり見なければその違いが分からない。
輝度の設定が「50.00」。
細部の復元が「25.00」。
自分は以上の値を考える。「美肌アプリによくある加工」が必要なら使用するかな?程度。
:ディティールレベルのコントラスト
有効にチェックを入れる。
0(細かい)から4(粗い)までをすべて「1.10」に設定して、しきい値を「0」にする。
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・現像の追い込み方(カラー)
:ホワイトバランス
ホワイトバランスの基本は「カメラ」表示のままにする。編集するのは主に「色温度」。
色温度の数字が減少:青っぽくなる
色温度の数字が増加:赤っぽくなる
色温度を変更した際に「カメラ」の方式表示が「カスタム」に変わる。
画像によってはプラス200K(ケルビン)にした方が現実の色合いに近くなる事もある。
設定値を増やしすぎると色合いが嘘くさくなるので注意。
:自然な彩度(必要な場合)
有効にチェックを入れ、純色トーンを「10」に、明清色トーンを「5」に変えてみる。
(純色トーン/明清色トーンのしきい値) ※スライダーで調整
純色トーン しきい値(80)
純色トーン/明清色トーン 移行の加重(0)
肌色トーンを保護(チェックなし)
色ずれを回避(チェックなし)
明清色と純色トーンをリンク(チェックなし)
以上の設定に変えてみる。
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・現像の追い込み方(変形)
:リサイズ
リサイズを使用する場合は有効にチェックを入れる。
適用:全画像
方式:ランチョス
指定:スケール
(スケールの設定)
スケールは「0.50」(縦横1/2、面積1/4)が縮小リサイズの基本設定。
スケールは「1.00」(リサイズなし)にした場合「有効にしていない状態」と同じになる。
(スケールの思考) ※横長写真
PENTAX K-01のRAWが「4928x3264」。4K(3840x2160)モニターでの表示に対応するには
スケールは「0.81」を指定。出力後のJPEGファイルが「3992x2644」の大きさになる。
富士フイルム X-E3のRAWが「6012x4012」。4K(3840x2160)モニターでの表示に対応するには
スケールは「0.64」を指定。出力後のJPEGファイルが「3852x2568」の大きさになる。
PENTAX K-3のRAWが「6020x4016」。4K(3840x2160)モニターでの表示に対応するには
スケールは「0.64」を指定。出力後のJPEGファイルが「3853x2570」の大きさになる。
:レンズ/ジオメトリ
周辺光量補正を適用する場合は以下の値が基準。
適用量(「15」にする)
半径(「75」にする)
周辺光量落ちもレンズの特徴だと考えるが補正を行うのであればこれを基準にする。
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・現像の追い込み方(メタデータ)
「Exif」タブ内にある「左側にチェックのついた情報」は情報をクリックして
「×削除」を押す事で現像時にその情報を画像ファイルに書かない事ができる。
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・現像
編集が終わったら保存のために「箱に囲まれた↓」を押す。保存先は基本的に「Desktop」(デスクトップ)。
ただし大量の写真を現像すると分かっている場合にはデスクトップに新しいフォルダを作成してそのフォルダを指定する。
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・レンズファイルの設定値
まずは「使用したレンズに関係なく設定したい項目」を設定する。
:「露光」タブ
自動露光補正の右の「ニュートラル」を押す。
ハイライト圧縮を「0」にして
ハイライト圧縮しきい値を「50」に設定する。
黒レベルは「0」のまま、この時点では動かさない。
黒レベルの下にあるシャドウ圧縮を「50」に設定する。
(シャドウ/ハイライト)
「有効」と「シャープマスク」にチェックを入れる。
ハイライトを暗くを「0」に、ハイライトトーンの幅を「10」にする。
シャドウを明るくを「0」に、シャドウトーンの幅を「10」にする。
その状態を作成してからローカルコントラストを「70」にして半径を「30」にする。
(Lab 調整)
「LCの適用をレッドと肌色トーンだけに制限」のチェックを外す。
:「ディテール」タブ
「シャープ化」の下にある有効にチェックを入れ
方式を「RL デコンボリューション」にする。
半径を「2.00」に変える。
適用量を「20」に変える。
減衰を「0」に変える。
繰返しを「10」に変える。
(ディティールレベルのコントラスト)
有効にチェックを入れる。
0(細かい)から4(粗い)までをすべて「1.10」に設定して、しきい値を「0」にする。
:「カラー」タブ
(ホワイトバランス)
ホワイトバランスは「カメラ」を選択。
(自然な彩度)
「明清色と純色トーンをリンク」のチェックを外す。
:「変形」タブ
(リサイズ)
有効にチェックを入れ、適用「全画像」、方式「ニアリスト」、指定「スケール」を設定する。
:「raw」タブ
デモザイクの方式を「amaze」に、偽色抑制処理の回数を「0」にする。
……。
作成したレンズファイルを他のフォルダにコピー。
コピーしたファイルのファイル名を別のレンズの名前に変えてフォルダに戻す。
そうして増殖させたレンズファイルを適用したその後に
「レンズによって変更したい項目」を反映させてからレンズファイルを上書きする。
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