・投球前の確認 -
重心と立ち方 -
構え方 -
歩数のお話 -
助走距離 -
0.5歩目の動作 -
1.5歩目の動作 -
2.5歩目の動作 -
3.5歩目の動作 -
4.5歩目の動作
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・投球前の確認
:足の向き
(左投げなら)左足のつま先を投げる方向に向けて調整する事。
重心が(左投げなら)
左足の親指の付け根から下と土踏まずの上に位置する底部で受けられる様に
ほんの少しの外向きにする事。左足の踵がほんの少し右足の踵に向く様になる。
:足と足の幅
ドットの位置を参考に立つ場所を決める事。
左足:中央の太いドットが基準。そのドットと右隣のドットの間。
右足:中央の太いドットの右隣。そのドットと右隣のドットの間。
以上の場所に足が入る位置に立つ。
左足はつま先ではなくかかとを意識して立つ事。
かかとの向きが外にも内にも向かずまっすぐ後ろを向けて立つ事。
右足が重要。右足は親指の付け根付近を地面から離して立つ事。
角度にしておよそ30度。足の裏と地面との間で空間を形成し
足の甲が斜め外を向いた形にして立つ事。
:目線と腕
(左投げなら)左足のつま先の向きと同じ方向に手の甲の側を上に向けた状態で人指し指を伸ばす。
投げる手の人指し指をへその位置まで下げた状態のほぼ水平に伸ばしてレーンに向ける。
左目が10番ピンの立つ方向に(視線が)向かう。それから
右目が07番ピンの立つ方向に(視線が)向かう。
親指は斜め下に向いた状態で指先をレーンに向ける。
親指の爪と上体の窪みが「ほぼ」対(つい)になる位置でレーンに向ける。
ただし実際には並行にならない。
並行にすると腕を伸ばした際に肩の周りに張っているという感覚が発生する。
張っているという状態を感じない様に、腕と指先はほんの少し斜め外に伸ばす。
レーンに向けた人指し指を利き目で見ながら投球の方向を確認する。
:思考
アプローチに立って構えたらプッシュアウェイの事だけを考える事。
プッシュアウェイの持つ手の位置と高さを確認。
構えた位置が身体の中心線(お腹)に寄りすぎていないかどうか。
プッシュアウェイの方向(Z軸)と両手それぞれの指の動き。
プッシュアウェイが上手くいけばその後の動作も円滑になる。
プッシュアウェイの円滑な動作の成功だけを考える事。
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・重心と立ち方
(左投げの場合は)左足の親指の踵と土踏まずの間≒右足の親指の先端の位置。
(左投げの場合は)左足の方が右足よりも前の位置で立っている。
その状態で立つ事。
:重心
(ひざの動き)
意図してひざを曲げる事はしない。球の重みで身体が膝から真下に沈む分のみ。
左投げなら左ひざだけが僅かに身体の前で曲がる。
右投げなら右ひざだけが僅かに身体の前で曲がる。
それに合わせて持つ手の反対側にある脚にある膝もさらに小さく曲がる。
(受け止め方)
左足は土踏まずで、
右足は小指の付け根からはじまり踵まで続くカーブで地面を受け止める。
投げる手の指の向きや傾きが理想の形になる姿勢になれる重心になる様にする。
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・構え方
:順番
持ち手から構えて支え手で支える。
:高度
両手をそれぞれの腰に当てる。昔のテレビの戦隊ものにある(両腰に手を当てた)格好を取る。
両手をそれぞれの腰に当てた時に触った場所とその高さが基準。
親指と人指し指で繋がる線と触れた腰の場所とその高さが基準。
手首の内側が肋の下の柔らかい部分に当たる。
肋の下とへその上。その高さで球を持つ。
疲れていたり油断していたりすると適当な高さで構えがちになるので注意。
:位置
(左投げなら)左半分の腹の斜め横で構える事。
(左投げなら)左半分の腹の斜め前で構えない事。
持っている球が殆ど視界に入らない。斜め下にうっすらと見えている?位置で構える。
肘は腰の線より僅かに上、手は腰の線より下の位置で構える。
:足元
(左投げの場合は)左足の親指の踵と土踏まずの間≒右足の親指の先端の位置。
:腰元
へその位置が右足のつま先の方を向く様な形で腰をくねらせる。
:方向
中指:時計の文字盤の12時5分の短針の向きに向いて指先が天井に向かう。
薬指:時計の文字盤の12時の端に掠る向きに向いて指先が天井に向かう。
親指:指先が10時を、指の腹が01時を向いている。
指先の向きで方向を決める。
:持ち腕
「肘から先の腕」と脇腹の間に手の厚みひとつ分が入るだけの隙間を作って構える事。
隙間を作らないとリリースでボールが外に流れてしまう。
:持ち手
球は斜め下から抱える様な向きで持つ事。
:手の平
持ち手の手首はY軸が僅かに斜め下を向いて構える事。
中指と薬指の付け根の線が僅かに斜め下を向いた状態になっている。
:支え側
左投げなら11時55分(右投げなら1時5分)の時に長針が向いている位置に
支え手の親指の第一関節から先の部分をクイっと僅かに小さく向けた状態で支えている事。
肘の真下に脚(太もも)の外側が来る程度の位置まで支える手の腕を(肘を曲げて)寄せる。
持つ側の高さが1階なら支え側の高さはさしずめ2階。
指を球の下半分に潜り込ませる様に支える事。
指の付け根から先が斜め下を向く。
斜め下を向きお腹に巻きつく様な手首の向け方が実現可能な形で
手首から肘の手前までの範囲をお腹の回りに寄せた方が
プッシュアウェイの際の球を持つ手の送り出される動きが理想に近い押され方になる。
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・歩数のお話
自分はいわゆる「5歩助走」。
動作は「0.5歩目に該る指先だけのすり足」から開始する4歩助走。
表現は「4.5歩助走」とした方がより自分の感覚に近い表現となる。
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・助走距離
足の裏を表にした状態でうつぶせに倒れて両腕を伸ばす。
両腕は指先まで伸ばした状態。「足の指から手の指先までの距離」。
足の指(があった位置)につま先を合わせて立つ。
リリースの時にはうつぶせに倒れていた時の手の指先あたりに足の指先が来る事になる。
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・0.5歩目の動作
自分の0.5歩目は右足の指から。指が半歩前に進む。
右足の指先が斜め外に席を外す感覚。右足を前々へ出す感覚はない。
(左投げの場合は)左足の親指の踵と土踏まずの間≒右足の親指の先端の位置。
最初の0.5歩目を出しやすいと思える立ち方を作る事。
いわゆる「5歩助走」だが個人的には指をすり出す程度の「0.5歩」と認識している。
足の上半分を滑らせようとするとアプローチの動きがガタガタになる。
足がすり出る為の動作は足の指を指の長さ分だけ(小さく滑らせて)すり出す事。
上半身の動作は自分が1.5歩目に進んでから始まる。
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・1.5歩目の動作
:足元への意識
アプローチの踏み方に気を付ける事。
つま先だけで着地しようとしない事。
つま先だけで着地した場合左右で材質の異なるマイシューズの先端のみに体重が掛かると
ゴムでつんのめったりセーム皮でズルッと滑ったりして不安定になる。
:指先への意識
球を持つ手の中指と薬指が(左投げなら)時計の文字盤の12時の右を掠めて指がおじぎをして
「ム」の字の一部を描いていく様に06時の左側を掠って通る動きを意識して持つ側の腕を動かす事。
:脇腹への位置
お腹の端(脇腹)からプッシュアウェイを行う事。油断していたら身体は身体の真ん中で投げたがる。
:方向への意識
(前から後に向かう縦軸線での意識)
球を前に押し出すのではなく滝の様に落ちる形にする。
龍を持つ自分の指先を足元に落とす様な意識で送り出す事。
(左から右に向かう横軸線での意識)
(左投げなら)時計の文字盤の12時の右を掠めて指がおじぎをして「ム」の字の一部を描いていく様に。
(右投げなら)「ム」の鏡文字の一部を描いていく様に落としていく事。
「送り出す」と表現するよりも肘から動いて「(指の先端が)おじぎする」。
こちらの方が自分の感覚に近い表現になる。
各軸線での動作でこの後のスイングからリリースにかけての動作が確実なものになる。
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・2.5歩目の動作
スイング前半の開始。
プッシュアウェイから引き続いた動作になるスイング前半は球を持っている側の手の平を
(左投げなら)左足の指先の(左投げなら)左側の空間に一度落としてから
人指し指の外側の外半分をファールラインの向こう側に見せながら
(左投げなら)時計回りに腕を動かしつつスイング後半の動作に向かうイメージで動かしていく。
(左投げなら)右足が前に出る。
:スイング前半
人指し指の外側の外半分をレーンの向こうに見せながら腕を引く。
プッシュアウェイの直後に人指し指の第一関節から先の所を僅かに見せている感覚で送る事。
プッシュアウェイの直後に支える手の動作は意外と持ち手を斜め下の外に出す感覚で送る事。
持ち手をその部分が外に動く形でまずは動かす事。
その直後に本格的な動作が開始される。
別の表現をするならプッシュアウェイはこの動作のしやすい方に向けて投げる腕を押し出す事。
スイング後半にここで移行する。
:スイング後半(序盤)
腕全体が腋の下でアルファベットの「J」を描いていく様な感覚で実行する。
「J」の字を(右投げなら鏡文字の「J」)描いていく様な感覚によるスイング後半。
「J」の字を描いている途中で球が当たる場合は最初の構えが身体の中心になってしまっている。
:スイング後半(中盤)
腕が身体の後ろに引く感覚ではなく「腋が開(あ)く(腋にあるクチが開(ひら)く)」感覚で腕を開けていく。
手の平や手首が背中の斜め後ろ横(外側)へと若干流れていく。
:スイング後半(終盤)
2.5歩目と3.5歩目の間でスイング後半が終盤を迎えている。
スイング後半は腕が床面と平行する高さ、腕が水平よりも少し下に落ちる高さに上げる。
スイング後半は腕が床面と平行する高さ、腕が水平よりも少し下に落ちる高さで止める。
高さが甘いとその後の投球動作が全て狂ってしまう。高すぎる事はあまりないが高すぎてもダメ。
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・3.5歩目の動作
膝から落ちる様に踏み出すのではなくバナナの皮で滑ったかの様な感覚で
(左投げなら左)足の真ん中にある土踏まずとそこから内側の前寄りの部分で
ふくらはぎから膝までの部分が少し内を向いたかの様な感覚で着地する事。
膝から落ちる様に踏み出すとリリースで身体が(左投げなら左)斜め前方にズルッと滑ってしまう。
この時点でバックスイングは佳境から離れてると言っても過言ではない。
足の真ん中にある土踏まずとそこから内側の前寄りの部分で着地する事で
身体が左右に揺れる事なくしっかりとした接地からのリリースになる。
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・4.5歩目の動作
:リリース動作の意識
(左投げなら)投球のリリース時にファールライン手前で停まった右太もものまわりで円を描く様に、
(左投げなら)時計の文字盤の09時から12時を経由して1時の付近まで手の平で描く様に回る。
描く途中の12時の直前の位置(11時55分頃)でシンデレラが「変身が解けちゃう」とばかりに
お城を離れた時の様な感覚で太もものまわりで円を描くのをやめてファールラインの向こう側に球を放りだす。
レーンに向かってアッパーカットをくれてやる様な形で腕を放り出して球を放り投げる。
投げる方の腕の動作で伏せ気味な上半身を起こしに行く様な形で腕を放り出して球を放り投げる。
(手首が身体の斜め前まで)回転しながら(上半身を)引き上げる。
:リリース動作の手元
もしもボールに指を入れていなかったら球を持つ方の親指は
リリース時に前に出ている方の足の真横に来た時点で12時と01時の間に向いている。
そういう意識で球を放りだす。
その際人指し指の外側の縦半分がファールラインのほぼ真向かいに向いた状態になる。
:リリース動作の足元
土踏まず「から」地面を踏んですべる。
3.5歩目の時点で足の真ん中にある土踏まずとそこから内側の前寄りの部分で
設置していれば滞りなく(左投げなら)左足が右半身の背中側へと向かっていってくれる。
リリースの時にではなくその1歩手前で左足を慮る事。
:リリースの安定感を上げる練習方法
冷蔵庫の近くで練習する事。
身体が過剰に外に流れたら冷蔵庫の扉にぶつかってしまう。
背筋の使われ方や背筋の溜めを意識して練習する事が出来る様になる。
左投げなら左腕の左側、右投げなら右腕の右側に冷蔵庫の扉がリリース時の腕の横に来る位置で練習する事。
同じ場所で練習する事でアプローチに立った時に練習の時の周囲の光景が蘇って
いつもと同じ様な感覚で投げようとする意識が芽生える。
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