[ トランプ氏「大統領が望むことは何でもできるようにする法案」 ] 米国のトランプ大統領は10日、
米NBCニュースのインタビューで、ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、
北大西洋条約機構(NATO)を経由して追加の軍事支援を行う方針を明らかにした。
複数の地対空ミサイルシステム「パトリオット」が含まれ、費用の全額をNATO側が負担するという。
トランプ氏は「我々がNATOに兵器を送り、NATOがウクライナに届ける」と述べた。
6月のNATO首脳会議で支援の枠組みに合意したと説明している。ルビオ米国務長官は
訪問先のマレーシアで、ドイツやスペインにパトリオットを提供するよう要請していると記者団に述べた。
米国製の地対空ミサイルシステム「パトリオット」=ロイタートランプ氏は「ロシアには失望している」とし、
14日に「重大発表をする」と予告した。詳細は不明だが、対露制裁や軍事支援に関する発表を
行う可能性がある。米議会上院では、石油などのロシア製品を購入する国々に対して
500%の関税を課すことを含む対露制裁法案の審議が見込まれている。
トランプ氏は法案が可決されるとの見通しを示し、「大統領が望むことは何でもできるようにする法案だ。
言い換えれば、それを使うかどうかは私の選択だ」と述べた。制裁を交渉カードにして
ロシアに停戦を促す考えとみられる。(読売 2025/07/11 21:51)