[ メイショウハリオを救ったガソリンスタンドのホース ] 食道閉塞のために2日の帝王賞を
競走除外となったメイショウハリオ(栗東・岡田稲男厩舎、牡8歳)が、その前日の輸送中に
生命の危機に見舞われていたことが本紙の取材で分かった。喉に餌を詰まらせた
名馬を救ったのは、スタッフの懸命の措置とガソリンスタンドのホースだった。
緊迫の内幕を関係者が証言した。G1級4勝の名馬を、1本のホースが救った。
メイショウハリオは史上初の帝王賞3勝目に向け、レース前日の1日午前に
滋賀・栗東トレーニングセンターを出発。東京・大井競馬場までの輸送中に異変が起きた。
静岡・掛川パーキングエリア(PA)で担当の湊直紀厩務員が休憩前に様子を確認したところ、
ハリオは餌を喉に詰まらせてせき込み、鼻水やよだれを垂らしていた。すぐにJRAの診療所と
開業獣医師に連絡し、馬運車(鷹野運送)の2人のドライバーと水をくんできて、
口を洗浄するためのスポイトで応急処置を施した。一歩間違えば、誤嚥性肺炎になりかねない
緊急事態だった。それでも症状が改善されないため、近隣の牧場で処置しようと掛川PAを出発。
しかし、検疫などの問題もあり、牧場での緊急処置は難しいと判断。洗浄に適した
長いホースがありそうなガソリンスタンドに助けを求めることをドライバーが思いつき、
別のサービスエリアのスタンドへ駆けこんだ。ドライバーがスタンド店員と交渉してホースを借り、
開業獣医師とビデオ通話をしながら水で喉を洗い流す処置を20分ほど行った。
幸い症状が落ち着いたため、再び大井競馬場に向けて出発。到着後にチェックすると
喉詰まりは流れ切っておらず、同じように入念に洗い流してようやく事なきを得た。
さすがに馬は疲れ切った様子で、大井・渡部則夫厩舎の厚意でお湯で軟らかくした
餌をもらって一夜を過ごした。現在は栗東の自厩舎に戻り、治療を続けながら静養している。
「いろいろな方に助けていただいて、本当に感謝しています」と湊厩務員。九死に一生を得たハリオが、
再び元気な姿を見せてくれることを楽しみに待ちたい。なお、Xでは実際に対応した
店員と思われる投稿が、話題となっている。(サンスポ 2025/07/05 20:00)
ガソスタに競走馬乗せたトラック来て、『馬が飯つまらして4にそう!水飲ましまくって
吐き出させないと命に関わるからホースを貸してくれ!』とか、言われて今、自分の表情これ
(口を大きくあんぐりと開けて「えーっ!」な表情をしているマンガ「ワンピース」のキャラクターの絵を添付)