2024年11月13日(水)カメラ

[ ミラーレス一眼・デジタルフォトライフ ] スマートフォン(スマホ)の普及でカメラが身近になり、誰でも
気軽に写真や動画の撮影ができるようになった。その一方で、スマホのカメラ機能にない性能や
画質を求めてデジタルカメラを選ぶ人が増えている。もっと楽しいデジタルフォトライフに向け、デジカメの
最新機種や、ソフトを使った編集方法を3回にわたって紹介する。(上毛新聞 11/13 20:00)

「亀とラクダとサイがお店に足を運んで『ください♪』とお願いして購入したものなーんだ?」

答え、カメラ。

「亀、ラクダ、サイ♪(カメラください♪)」

「亀とラクダとサイもお気に入りに加えてくれる様なカメラとレンズのラインナップ」。

それらを整えていかない事には人間としての矜持に傷がつく。

……。

1:基本的にはAPS-Cで十分。

フルフレーム機で撮影した素人の写真を拡大してみると何処にもピントが合っていない様な
ボケボケした写真が量産されている事が殆ど。被写界深度が足りていない。そもそもズレている。

2:フルフレーム機は広角へのエクステンディッド。

エクステンディッド(extended):(形容詞)広げられた

APS-Cだと広角が足りなくなる。もっと広角がほしい。そういう時にフルフレーム機をあてがう。
高画素機のフルフレーム機にフルフレーム対応の広角レンズを装着する事で
超広角はフルフレームで撮影し、広角はAPS-Cクロップで撮影する事が可能になる。

3:望遠、中望遠はペンタックス(Kマウント)が一番の高コスパ。

HD FA43mm、smc DA55mm、smc DA 50-135mm。他社マウントで同等のレンズを買おうものなら
5万は最低でも飛んで行く様なスペックのレンズが中古の個人間売買であれば5万でお釣りが来る廉価。

55mm(換算84.5mm)はポートレートに向いている。それでいて他社マウントのレンズよりも
最短撮影距離が短く最大撮影倍率の数字も大きくなる。それでいてレンズとカメラの質量が軽くて済む。

それらKマウントレンズの母艦はK-70(の中古良品)で十分。

新開発アクセラレーターユニット(自称)を搭載。
ライブビュー撮影時のAFにコントラストAFと像面位相差AFを融合した仕様を新たに搭載。

一応現行商品の「PENTAX KF」が「K-70とどこが違うの?同じと言っていいじゃん」という仕様なので
K-70の修理受付終了も当分先だと思われる。

絞り開放がF2.8よりも明るいレンズを使う場合、絞りの値として美味しいのはF2.2とF2.5。
美味しいの定義は「F2.8よりも明るく写り、なおかつボケ型が好ましく感じる写りになる事」と定義する。

しかもHD FA43mmはAPS-Cで使用した場合開放F1.9から十分によく写る。
smcコーティングではなくHDコーティングの場合smcよりもシャッタースピードが気持ち速くなる。

光の取り込み量が増えている。つまり同じシャッタースピードで撮影した場合
smcコーティングをまとったレンズよりも明るく写る様になる。その事も含めて使い勝手が向上している。

4:お散歩カメラとお散歩レンズ、それと動画撮影担当はXマウントのカメラが無難。

Eマウントの場合広角もカバーした撒き餌レンズにいいものがない。そこはXマウントの方が充実している。
小型軽量という点を見てもXマウント機の方が上。新しい方のカメラであればAFは進化している。
ただしタッチフォーカスを用いて背面液晶をタッチした所にピントを合わせるやり方で合わせていくのであれば
「X-Trans CMOS III」と「X-Processor Pro」を組み合わせたX-E3世代のカメラでも普通に使える。

タッチフォーカスを使わず、明確に範囲を指定せずにシャッターボタンを半押しにしてピントを合わせた際の
ピントが持っていかれる位置に納得する事が多いのはX-Processor Pro<X-Processor 4<X-Processor 5。
つまり新しいXマウントのカメラであればある程何も考えずにAFを合わせた際の撮れ高そのものは高くなる。

ただしタッチフォーカスを用いて背面液晶をタッチした所にピントを合わせるやり方で合わせていくのであれば
「X-Trans CMOS III」と「X-Processor Pro」を組み合わせたX-E3世代のカメラでも普通に使える。

「FUJIFILM X-M5」が発売された後に中古市場に弾が放出されるであろうX-E3はカメラの背面にある
スティックの位置というか高さというかが触りやすい位置に存在しているのでそこの部分の使い勝手は上。

後の世代になると低い位置に存在する様になってしまって指が届きにくくなる。
X-E4はグリップを削ぎ落とし過ぎた上にプレミア価格が付いて中古市場の商品も高騰化したので買いにくい。
X-T30の方が同等の性能で安く買える。ただしカメラ本体に手ぶれ補正はついていないので
手ぶれ補正のついているレンズを装着する事でしか使えない。最近の高画素機は少しの手ぶれでも
分かってしまうぐらいに画素数が増加した。もはや何らかの手ぶれ補正の仕組みは必須と言っても過言ではない。

X-M5+XC 15-45mm(焦点距離表示が出る。だけどEVFがないので明るい屋外での撮影はまず以て無理)。
X-E3+XC 15-45mm(焦点距離表示が出ない。AF性能は前者と比較してやはり落ちるが安く手に入る)。

富士フイルムは、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-M5」を11月に発売する。
店頭予想価格はボディ単体が13万6,400円、XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZが付属する
レンズキットが15万2,900円。カラーはシルバーとブラックの2色。

15万2,900円とか高すぎだろボケぇ!感覚になる様なひどい価格。

いずれにしてもXマウントは弱点も多いがこの小型軽量で15mmからカバーしているのか、と驚く
XC 15-45mmなるレンズがあるのが強い。弱点も多いけど。

弱点1:歪曲がデカすぎて補正する事が前提。補正しても周辺画質がメタメタに流れる。

特に四隅なんかでは絞っても像が流れる。中央部分はむしろ補正する前の方が解像してた。

弱点2:電動ズームなので細かい焦点距離の調整が無理ゲー。
弱点3:X-E3との組み合わせでは焦点距離表示が出ない。

弱点は多いけど寄れるし広角側は15mmからカバーしているの強いね。

X-E3(X-Processor Pro搭載機)の動画撮影仕様 ※HLG非対応。

4K(3840×2160)は最大約30p(29.97p)で撮影可能。
フルHD(1920×1080)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。

X-T30(X-Processor 4搭載機)の動画撮影仕様 ※HLG非対応。

4K(3840×2160)は最大約30p(29.97p)で撮影可能。
フルHD(1920×1080)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。

X-T3(X-Processor 4搭載機)の動画撮影仕様 ※HLG対応。

4K(3840×2160)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。
フルHD(1920×1080)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。

X-M5(X-Processor 5搭載機)の動画撮影仕様 ※HLG対応。

6.2K(6240×4160)は最大約30p(29.97p)で撮影可能。
4K(3840×2160)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。
フルHD(1920×1080)は最大約60p(59.94p)で撮影可能。

約47インチの大画面テレビ、4K解像度を持っているモニタであれば80ppiの密度はあるから
約47インチの大画面テレビであっても4K解像度があれば十分に引き締まって見える。

フルHDの解像度で80ppi以上の密度を求めようとしたら約26インチ程度「まで」の画面になる。

今となっては4K60pが撮れるのであればそれで撮っておいた方が無難。

4K60pはX-T3もしくはX-M5が対応している。

X-M5は6.2Kの動画も撮れるがXC 15-45mmではレンズ性能が追いつかない。

撮影範囲の画質を考えた場合レンズ性能が足りるのは4K撮影まで。

デジタルカメラ Q&A回答

動画の記録方式は何ですか?パソコンで再生するソフトウエアは何ですか?(FUJIFILM)

撮影可能な動画の仕様は上記の回答を確認して引用。

こうして仕様を比較するとX-M5の本質は「動画カメラ」の印象を受ける。

写真もいいけどジンバルと組み合わせた撮りやすい形で動画を撮れるお散歩カメラ。

X-M5の立ち位置が見えてくる。

「フジはX-M5向けに外付けEVFとか出さないの?」

あれば便利だろうね。高値なら買わないけど。

……。

これらのカメラとシステムを組み合わせて使う事が無難。それが結論。

亀とラクダとサイに報いる。

以上。

2024年11月13日(水)22時30分22秒