2024年10月21日(月)覚書

原作単行本15巻終了時点での【推しの子】の今後の内容と結末について「自分ならこうする」とした内容を以下に記述。

星野瑠美衣(ルビー)という名前はややダメージの少ない名前。
それと比較すると星野愛久愛海(アクアマリン)はやっぱりやべぇ名前。

その事について母親がDQNじゃねぇか。みたいな事も言われがちだが実はその名前こそが重要な鍵。

原作単行本1巻で双子として生まれた2人の赤子を我が手に抱いているアイちゃんの姿が描写されている。

どういう名前をつけられたか?よりも「双子として生まれた事」の方が重要。

ルビーは7月の誕生石。アクアマリンは3月の誕生石。「7月+3月=10月」。

有馬かなちゃんが「菊花賞狙える馬産ませたいの?」と発言したのは
中央競馬で行われる菊花賞はここ四半世紀の間、開催時期が10月で固定されている。つまり10月への暗喩。

今年の菊花賞も10月に開催され、アーバンシックがルメール騎手を背に快勝。
セントライト記念の勝ち馬が菊花賞を制覇したのはキタサンブラック以来となる流れ。

10月は別名神無月。ただし島根県の出雲地方では神在月と表現される。

全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月。他の土地では
神様が留守になるので神無月といいますが、ここ出雲では神在月と呼びます。(出雲観光協会公式ホームページ)

【推しの子】は日本神話が下敷きになっている。これは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が
シェイクスピアの戯曲「テンペスト」を下敷きにしているのと似た様な流れ。

日本神話で天照大御神が天岩戸に隠れた理由は須佐之男命(スサノオノミコト)が狼藉を働いたから。

※狼藉(ろうぜき) ここでは「荒々しい振る舞い」の意。

天照大御神が天岩戸から引き出されて世の中は再び明るさを取り戻したが
原因となった須佐之男命は神々の住む高天原(たかまがはら)を追放されて日本に落とされた。

その落とされた場所が今の島根県出雲市のあたりとされている。

10月は神在月に端を発する出雲市の、そして須佐之男命の暗喩。須佐之男命は天照大御神の弟。

カミキはアイちゃんの腹違いの弟。

アクアくんはアイの母(ルビーちゃんとアクアくんの祖母)に会った時に
アイの父(ルビーちゃんとアクアくんの母方の祖父)の話を聞いておくべきだった。

そこを聞かなかったのはアクアくんの大チョンボ。 ※大チョンボ(大失敗をしでかす事)。

劇団ララライのワークショップで引き合わせたのはその血縁関係を、
例えばアイの父と劇団ララライの代表が顔見知りの関係で実は知っていた、みたいな展開を踏まえて
半ば作為的に引き合わせたと考えればある程度納得。

アイちゃんが身なりに気を遣うようになったのは恋とかいうよりも
施設で育った天涯孤独の身かと思っていたら実は弟が存在していたという事を知って
弟の前で恥ずかしいお姉ちゃんではいられないといったブラコン気質を発揮してのもの。

ルビーちゃんが(一時期仲違いしていた時期もあったとはいえ)基本的には「お兄ちゃん☆」と
アクアくんにべったりなのはアクアくんがゴロー先生の生まれ変わりという事もあるけれども
そうしたブラコン気質が遺伝したものと考えたらある程度納得。

アイちゃんが妊娠した時に降ろすという選択を取らなかったのは家庭に憧れていたのと同時に
弟との子を身ごもったのであれば降ろすという選択肢は取れないと判断したから。

有馬温泉(兵庫県神戸市北区) 黒川温泉(熊本県阿蘇郡南小国町)

アクアくんを巡る三角関係みたいな展開でMEMちょさんが「私はどっちを応援したらいいのー」となる両名は
共にその名字が温泉地から来ている…とされているが個人的には疑問符。

有馬頼寧(日本中央競馬会 第2代理事長)、競馬の「有馬記念」の名称はその名字から来ている。

むしろかなちゃんの名字の由来はこっちの印象ですけど。

華族(かぞく)といっていい「有馬家」は今年のNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」でも題材のひとつにされた。

てかMEMちょさんの中の人が大久保瑠美さんなら
「かな×あか」「あか×かな」でも百合妄想してたらいいじゃん(ゆるゆり並みの感想)。

有馬かなちゃんが女優への道へと進む為にB小町を引退する。
その引退ライブとなるツアー最終日を原作者たる赤坂アカさんがクリスマスに設定したのは
有馬記念、12月下旬、特に12月25日への暗喩。

有馬記念は12月下旬に行われる競走であり、実際に12月25日に実施された年もある。

直近では2022年(12月25日)。勝ち馬イクイノックス。

ただ、原作者の赤坂アカさんの出生を考えたら多感な時期に見た有馬記念はこれじゃない。

1988年生まれ、なら2005年(12月25日)の有馬記念。当時17歳頃。勝ち馬ハーツクライ。

星野アイの誕生日、あるいは忌日が12月25日頃(クリスマス)とされている。

どうしてクリスマスにこだわるのか。

【推しの子】は喜劇だから。

【推しの子】は悲劇ではなく喜劇だと思っている。

「ひ」げきではなく「き」げき。

久喜市の「き」、伊勢崎市の「き」、宮崎市の「き」、柏崎市の「き」。

星野アイの誕生日、あるいは忌日が12月25日頃(クリスマス)とされている。

誕生日ではなく「忌日が」12月25日頃(クリスマス)の方が重要。

忌日(きじつ):命日のこと。

12月25日が忌日となっている偉大な喜劇王。

チャールズ・スペンサー・チャップリン(英: Sir Charles Spencer Chaplin, KBE、1889年4月16日 - 1977年12月25日)は、
イギリス出身の映画俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー、作曲家である。

救貧院収容も母との幸せの時間……チャップリンの笑いの原点は壮絶な幼少期にあり(THE OWNER 2023/07/14)

やがて、いよいよ家賃も払えなくなり母子そろって救貧院(当時イギリスにあった家のない貧民を収容する施設)に
行き着くことになります。そこでは、親子といえども男女別々に収容され、面会できるのは週に一回と決まっていました。
チャップリン母子が収容されたランベス救貧院は、今は映画博物館「シネマ・ミュージアム」になっています。
門を入って左側に小さな建物があり、そこで持ち物をすべて没収されて、服を脱がされシャワーを浴びてから
入院するのです。今も天井にシャワーの跡が残っていて、ここで母と引き離された幼いチャップリンの気持ちを思うと
いたたまれなくなります。別々に収容されて、親子で一緒に過ごせない辛さ−そこで、ハンナは一計を案じます。
1898年8月12日の金曜日、3人は申し合わせて救貧院からの退院手続きを取りました。
住む家が見つかったわけではありません。しかし、それが、ばらばらに収容されていた3人が
顔を合わせる唯一の手段だったのです。退院した母ハンナと息子たちは近くのケニントン・パークで
久しぶりに一緒に一日を過ごしました。兄シドニーがどうにかして手に入れた9ペンスで、サクランボとお茶と薫製ニシンと
ケーキを買って分けて食べ、新聞紙を丸めてキャッチボールをして、親子水入らずの時間を楽しんだのです。

原作単行本3巻。

有馬かな「うら若き男女が学校という牢獄から逃げ出して何をするかと思えば 公園で呑気にキャッチボールだもん!」
「わざわざグローブとボールまで買ってさ 変なの」

スーツケース選びやら空腹加減を問わない食べ放題ブラジリアンバーベキューやらで
オトナなデートの仕方を繰り出したアクアくん(ゴロー先生的なオトナの遊び方)がコレ?

公園で呑気にキャッチボール?

明らかに異質(なデート)。

……。

最終回の内容としてはこれまでの惨劇やミステリー要素がきちんと説明された上で
「これはフィクションです」「だって最初にちゃんと言ってたじゃん、フィクションだって」とした上で
急に「テレビの画面越しに見てるような映像効果」がもたらされ、映像と音声を見聞きしている
アイちゃんとカミキ夫婦、それにルビーちゃんとアクアくんという親子の組み合わせ。
それと同居というか同じ場所でそれらを見ているゴロー先生とさりなちゃん、で、その2人の間にも子供が…。
というような形で生まれ変わりの前後となる人物が夢や妄想ではなく現実として同じ空間にいる描写が入り

実はさりなちゃんは死んでなどおらず、もちろんルビーちゃんに生まれ変わる事もなく。
さりなちゃんがルビーちゃんに転生したとかいうのは劇中劇における架空の出来事であり
本当はさりなちゃんはその後回復してゴロー先生と結ばれて家庭を築きましたといった内容の説明が入り
例えば「東京ブレイド」は劇中劇の中の劇中劇、というマトリョーシカ的なものでした、となるような流れに至る。

実はアイちゃんは死んでなどおらず、劇中劇における架空の出来事であり
本当はアイドルを卒業後、仲むつまじく円満な家庭を築き上げておりましたといった内容の説明が入る。

生まれ変わり前の2人(さりなちゃんとゴロー先生)と、
生まれ変わり後とされていた2人(ルビーちゃんとアクアくん)が夢や妄想ではなく
物語の中の現実として同じ空間にいる、という描写が入る事で「登場人物をモデルにした長い長い劇中劇」
であった事を示唆する内容に(自分だったら)する。

自分がハピエン厨だからというのもあるけどやっぱり幸せな結末を希望するわ。

そしておうちデートにお呼ばれされたあの娘が呼び鈴を鳴らして出迎えに行くアクアくん。

「女の子が玄関先で出迎えたら悲劇」なら
「男の子が玄関先で出迎えたら喜劇」でいいだろ。

(●▲●)「アクアくんと結ばれたのは有馬かなちゃんか、それとも黒川あかねちゃんか」

(●▲●)「私の夢は黒川あかねさんです」

競馬が関係するんだったら「私の夢は(略)」で締めてもいいよな。

杉本清「今年もあなたの、そして私の夢が走ります。あなたの夢は
メジロマックイーンかライアンかストーンか。私の夢はバンブーです」

ハッキリとは分からないけれども、おそらくはその2人のどちらかと恋仲になったという流れが
正史(扱い)になるといった内容で(自分だったら)幕を降ろすわ。

以上。

2024年10月21日(月)18時36分21秒