[ ブラジル最高裁がマスク氏と対立 ] ブラジル最高裁のデモラエス判事は30日、国内のX(旧ツイッター)の
サービス停止を命令した。地元メディアが報じた。偽情報の拡散防止策などを巡って司法当局と
Xの間で対立が深刻化していた。今後、ブラジルでXの投稿や閲覧ができなくなる恐れがある。
命令の背景には、Xを率いる米実業家イーロン・マスク氏と最高裁との関係悪化がある。
ブラジルの司法当局は極右勢力などによる偽情報の拡散防止を念頭に、Xに特定のアカウントを
制限するよう要求した。これに対してマスク氏は「検閲」と反発して応じなかったほか、
デモラエス氏を「独裁者」などと呼び、激しく糾弾していた。最高裁はXに新たな法定代理人の任命を
求めていたが、Xはこれにも応じなかったため、今回の命令に至ったという。Xによると、
デモラエス氏が一部のコンテンツを削除しなければ法定代理人を逮捕すると脅したとして、
Xは17日にブラジル国内の事業を閉鎖すると発表していた。(共同)(産経 2024/8/31 07:32)