週刊ベースボール7月1日号 2024年6月19日発売 下馬評を覆すカープの強さ「新井野球」の真実
(●▲●)「呪いをかけてくるのやめてくれませんかね」
週ベの呪い:特集を企画してから紙面になるまでにある程度の時間が掛かり、
企画段階では強かったチームが紙面に載る頃には弱くなっているという逆神状態を指す言葉。
……。
新井野球?
新井野球というよりも「藤井野球」。
新井監督が自ら動いた場合はあまりいい結果が出ない。
藤井ヘッドを中心としたコーチ陣に任せていい所は任せる事。
それが新井野球の真骨頂だと考える。
それ以外の「新井野球」は以下の通り。
1:切り替えが恐ろしく早い
交流戦の最終戦で先発したアドゥワ誠が味方のエラーもあって大量5失点した後
交代させるのかと思ったら意外とイニングを食わせる采配を振るって結局6回まで投げさせた。
7回8回は遠藤に任せる事でピッチャーを2人しか消費させなかった。
実際問題負けたとしても楽天との3連戦で勝ち越すのはカープの方だもんな。
負け確な試合の畳み方が恐ろしく冷静。
2:確固たる4番不在がいい方に作用している。
普通確固たる4番がいないと右往左往しそうなもんだが坂倉やら小園やら末包やらを4番に据える。
度胸をつけさせ場数を踏ませる。それと打者(野手)の間で競争を促す目的も見える。
実際小園と末包は互いをライバル視しているのでその目論見は成功している。
野手と采配は新井野球の効果が発揮されている。問題なのは投手。
3:バテた時の代わりが見えない。
常広はまだ時間がかかりそうか?2軍でくすぶっている投手陣が1軍を脅かすぐらいでないとダメ。
4:ハーンの使い方が見えない。
今の所は8回島内9回栗林。ハーンは例えば7回に投げたり延長を見越して10回に備えさせたりだとか
そういった便利屋としての使い方が無難だがいつまでその使い方で首脳陣は我慢できるかな?
ハーンの使い方はシーズン終わりまでその使い方でいい。
そこまで点の取れる打線といった印象はなくどちらかと言えば投手陣を中心としての守り勝つ野球が
今年の新井野球というか新井カープのよくあるパターン。
これが例えば急にボールが飛ぶ様になったぞ?的な展開が発生して
打者有利な状況に切り替わった場合にどこまで対応出来るか。
それが今後の課題のひとつ。
以上。