[ 債権大国・日本の超円安は異様である ] 円安の進行が止まらず、「悪い円安」論が横行する。
だが待てよ、世界最大の対外金融債権国日本の通貨が激安になるとはヘンではないか。
グラフは主要国・地域の通貨の対ドル相場について、2021年12月を100とする指数に
置き換えている。人民元も韓国ウォンも下落基調だが、円の下落速度が際立っている。
米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」3月27日号には「中国経済の衝突コース」と題する
論文が掲載された。西側は中国からの安値輸出攻勢に対して、1985年のプラザ合意、
87年のルーブル合意のような通貨調整圧力をかけることも選択肢だと述べている。
米議会などで特にやり玉に挙がっているのは中国製電気自動車(EV)で、輸出EV車の
平均価格は2・7万ドルで、米欧でEV普及のラインとされる3万ドルを大きく下回り、
EVで先行する米テスラや欧州の自動車大手を震撼(しんかん)させている。(産経 2024/5/7 12:00)
世界で一番お金を貸している国は日本。