2024年05月04日(土)首脳会談

[ ブラジル大統領が記者発表で独演会、岸田首相に売り込む ] ブラジルのルーラ大統領は3日昼
(日本時間4日未明)、岸田文雄首相との会談後の共同記者発表で、首相や同席していた
日本企業幹部に対し、ブラジルへの投資やブラジル産農産物の輸入を拡大するよう、
ジョークを交えながら情熱的に売り込んだ。共同記者発表は通常、両首脳が並んで
会談の成果や意義を説明する場だが、今回はさながらルーラ氏の独演会のようになった。
首相は成果の要点を説明し、発言時間は6分間。ルーラ氏は2・8倍の17分間におよんだ。
首相が同国のサンパウロも訪問することに触れ、バーベキューを食べてほしいと提案。
「次の週からブラジルの牛肉をぜひ輸入していただきたい。われわれの牛肉は質が良くて安い。
首相が口にすれば、もう日本に帰りたくなくなると思う」と述べ、会場の記者、政府職員、
企業関係者から笑いが起きた。ルーラ氏のセールスは止まらない。首相のブラジル訪問に
同行している日本企業の幹部らに「世界地図を見てブラジルに投資すると決意してください。
日本がたくさん出資し、逆に(ブラジル企業が)日本にも投資する。すると日本とブラジルの間で
すべてが良くなる」と熱心に訴えた。「AIなどに投資したいなら、私たちは大きな潜在力を持っている」との
アピールも。日本とブラジルの貿易額が以前より減少していると指摘し「良い貿易というのは
『ウィン−ウィン』であること。売るけど買いもする。(貿易額が)少なすぎる」との認識を示した。
また、ルーラ氏は首相の訪問を「非常に重要だ」と歓迎した後、「ブラジルにはたくさんの日系人が住む。
(首相は)もっと頻繁に来てください」と語った。(産経 2024/5/4 06:14)

2024年05月04日(土)07時10分40秒