目的地までの道のりは決して楽なものではないが足を運ばないよりも運んだ方がのちのち後悔しない。
そういう印象で以てまずは家の回りの事を実行。早朝から出発しても現地で出来る事はあまりない。
自分の身の回りの事をきちんと終えてから出発しても間に合う。
身の回りの事をしてから外出開始。強風の中を進む。
時たま追い風の様な風向きを声援に受けながら駅前に到着。時間を確認すると割とギリギリ。
最後は小走りで改札口に到着。特別快速がやってくる数分前に到着する事が出来て安堵。
改札を通る前にモバイルSuicaのチャージをかけておく。それから改札を通って改札内に至る。
程なくしてやってきた特別快速に乗車して出発。今回は東京都内にまでは出ないので
休日おでかけパスの様な企画切符を購入しての移動は行わない。
車内では主に音楽を聞きながら過ごす。音楽を聞きながら途中下車の候補となる駅を探す。
このまま西川口まで向かっても到着する時間が予定よりも早くなるだけ。
なので途中下車を考える。深谷を出発。籠原に到着。まだ途中下車する駅を考える。
見つからなければ途中下車せずに向かう。熊谷を出発。ここから先は特別快速の通過駅が発生する。
途中下車しても運賃の合計が殆ど変わらず、なおかつその駅で改札を抜ける目的が確立可能な駅。
そんな駅あるのかなぁと考えながら例えば上尾で分割してみる。
上尾で分割すると高くつく。宮原で分割しても高くつく。いくつかの候補が出るもどの駅もしっくりこない。
熊谷を出発した車内から景色を眺めている。
「あ」
ひとつの駅名を思いついた。その駅名で分割をかけてみる。
直で向かった場合との差額は30円?程度。それでいて改札を抜けて改札の外に出る理由が明確。
「これなら(途中下車する理由はあるかな)」
列車は急遽目的地となった駅に停車。列車から降りて出発するのを見届けてから階段をのぼって
橋上駅舎の自動改札をモバイルSuicaで抜ける。抜けて右手に進路を取って駅直結の出入口から中へ。
「これがその立派なピラミッドか」
きょう3月9日はエルミこうのすを主な会場として実施されている「鴻巣びっくりひな祭り」の開催最終日。
きょうを逃したら来年まで待たないといけない。
エルミこうのすの吹き抜け空間には巨大なピラミッド。鳶職によって造られそのピラミッドには
赤いじゅうたんが敷きつめられており、そこには飾る機会の少なくなったひな人形が一堂に会している。
鴻巣駅と直結している2階からはピラミッドのてっぺんが見え吹き抜けから見下ろすピラミッドには
ひな人形たちの晴れ姿。迫力満点のひな人形たちに多くの老若男女がその姿を写真に収めていた。
まずは2階からその姿を拝む。そしてエスカレーターで1階に降りて今度は上に見上げる位置に立つ。
押上駅から東京スカイツリーの直下に向かいそこから見上げ「高いなぁ」と感嘆した時の印象と瓜二つ。
ピラミッドの近くにはひな人形たちへの感謝を込めた直筆の文言が書かれた紙が大量に貼り付けられている
そうした一角も存在。少し目を通すだけでも祖父と祖母が三人の孫娘の為にひな人形をお迎えしてくれた事を
思い出として書き綴っている内容が踊る。
丁度舞台上では鴻巣市のご当地歌手のさくまひできさんが歌唱をされている所だった。
その歌声を聞きながら「いなげや」の高級業態「blooming bloomy」の売り場へ。
レジの近くでQooの白ぶどうを発見。前から1度飲んでみたかった。会計を行い会計を済ませて
エルミこうのすの2階から外に出てからグビグビと飲み干す。
これで前々から見たかった鴻巣びっくりひな祭りを見る事が出来た。
さて移動しようね。と思った所で改札に入ると高崎線が遅れているとの案内がひっきりなしに入る。
飛来物による運転の遅れと車両点検による運転の見合わせだそうで。まぁ賑やかな事で。
荷物の整理やリュックのひもの位置を直したりして過ごしてから上りホームに降りる。
結局当初のダイヤからは25分ぐらい遅れて列車がやってきた。
遅ればせながら鴻巣を出発。北本に停車。次は桶川です。
到着する直前に非常ボタンが押されたとの案内が入る。桶川に停車。安全確認が済むまで停車。
これで更に出発が遅れる(遅延が大きくなる)状況に至ってしまった。
とは言え自分は車内でスマホをぽちぽちと操作してネット記事見たり音楽聞いたりとやっているので
正直「遅れ」という感覚が全く以て実感として存在していない。車内で出来る事の種類が多くなったのはいいね。
5分程度の停車を経てから桶川駅を出発。混雑率の高くなる列車は大宮駅に到着してようやくその率を減らした。
大宮を出発してさいたま新都心に停車。次は浦和に止まります。浦和に止まってようやく降りられた。
浦和駅で京浜東北線のホームに移動する。やってきた列車でもう少しだけ南下。
南浦和、蕨と停車して西川口に停車。ここで開いたドアから降りて階段を上って橋上改札を通過。
東口の方に向かって階段を降りていく。武蔵野銀行のそばにある乗車位置へと急ぐ。
すでに何人もの乗客が待機しておりそろそろ出発の気配漂うオケラバスに乗車。
自分が乗車してから更に何人かの乗客を乗せた所でおよそ10分程度のバス旅行が出発進行。
国際興業バスの車両は一路川口オートへ向かう。正門付近の乗降場所にバスが停まる。
車体の左側にある2ヶ所の出口が両方開いて乗客が次々と降りていき自分もその中の1人になる。
久方ぶりの川口オート。時刻は13時20分頃の到着。到着してトイレを済ませてからイベントホールへ。
既に座席は埋まってるな。後部の立ち見場所が少し空いている程度。
客層を見るといつものお客って感じのヨレヨレ高齢者の姿が大半。
そこにZ世代の若年層でこぎれいな身なりの女性もしくは男性の姿がポツポツといる程度。
オタク層からしたら完全アウェイな環境だな。
違った意味で治安の悪い現場。おそらくオタク層から見た川口オートってそんな所。
公営競技と言ったらまだ明るい印象も僅かにあるかもしれないが基本的には「賭博場」「鉄火場」。
そういう場所なんだから客層なんて悪くて当たり前。
自分からしたら「川口オートって元々こんな感じでしょ?」と言う印象にしかならない訳だが。
……。
普段こんな所に来ないであろう客人を迎え入れるには何をどうしたらいいのか、を考える。
「ニコチンカスで空気が汚れてる。空気はきれいな方がいい」
「車券とかのゴミが落ちている。ゴミは落ちていない方がいい」
こうした環境美化。
オタク層には前列の席に座ってもらった方がいい。先着順に整理券を配って番号順抽選。
抽選で決定した席にどうぞ、とでもやって前々の方にオタク層を並べた方がいい。
イベントがはじまるまでは「わけがわからないよ」的なレースに関する情報が巨大モニターに映し出されている。
試走とかオッズとか言われてもそもそもオートレース自体は「どうでもいいもの」なんだから
イベントまでの暇つぶしにと少しでも楽しく学んでもらえる様にオートレース初心者向けの紙のガイドとか
分かりやすい所に堆く(うずたかく)積んだ状態で並べて「1人1冊ご自由にお取りください」とするべきだった。
オートレースそのものには興味なんてないであろう鈴木このみさん目当てのオタク層のZ世代が取る
行動はX(旧Twitter)を眺めたりオタク友達オタク仲間とわいわい話をする程度だろうね。
客層が分断されている。川口は「呼んでおしまい」だけではなくその先を見据えた舞台作りをしないとダメ。
川口オートの振り見て我が振り直せ。
そういう印象の強いイベント開始前の様相。
自分は普通に車券予想をかまして当たっただの外れただの言って遊んでますが。
7レースが終了して8レースの試走。8レース発売中にCS放送にゲスト出演。
だけどイベントホールではCS放送の模様は流さない。って事はCS放送と同じ内容の配信を
スマホで開いて自分で見なきゃいけないじゃーん!という不親切な展開になると言う事か。
イベントホールの大きな画面に音声つきで流してもバチは当たらないと思うよ?
結局自分のスマホでCS放送と同じ内容の配信を再生してゲスト出演の模様を拝見する。
ゲスト出演の模様が終わったらレース。「谷島粘れぇえぇえぇえぇえ」と目を回しながら言い放つ自分。
最後は佐藤摩弥に差されたけど人気のサトマヤが頭で2連単2080円はおいしいわ。
でもオタクさんたちはオートレースには興味ないんだろうね。
9レースの試走が終わった所で撮影禁止の紙が舞台袖に貼られたりしていよいよイベント開始。
8レース発売中のゲスト出演で既にお洋服というか衣装というかは視認済み。そのお姿でご登場。
まずは「白花」を歌唱。これがプロの歌唱なのか……。その声量と力量と表現力に圧倒される。
音楽でメシを食い続けてきた歴史が背後に流れるMV(ミュージックビデオ)と共に表現される。
マイクとスピーカーを通したお声を生歌と表現していいものかどうかは考えてしまうが
お歌いにならなかったら出て来ない訳で「生歌」と表現してもいいでしょう。
実際に自分の耳で聞いてみて自分のイヤホンとイヤホンに関連した周辺機器の組み合わせ
もしくはイコライザーの設定はその生歌を基準にして決めたらいいねという印象になる。
スタジオでの録音と川口オートのイベントホールでの歌唱は場所が全然異なる上に
ミキシングだとかの内容も問われる訳だから音源をこの歌唱にあわせた再生方針にするのは無理。
それでも可能な限り少しでもこの生歌の響き方に近づけた状態で再生出来る状態にしてみたいね。
歌唱が終わって拍手。それから椅子が用意されてMCとの2人体制によるミニトーク。
自分の歴史を紹介したりといったお話の内容。結局イベント開始前にやってきたオタク層を含めても
オタク層は3割いるかいないか。結構なアウェイでの環境でライブをするって大変だなぁといった状況。
そして今日はイベントの前にすでにレースをご覧になられて、しかもロッカーにも足を運んで
競走車に跨がらせてもらったとの事。その様子はスタッフが撮影しているのでこの後
ご自身のX(旧Twitter)に上がるとの事。なかなかに不思議な組み合わせが実現されたらしい。
そしてその後には「もし車券を買うならどの点に注目して買いますか」とかいう無茶な質問が飛ぶ。
昨日のうちに基礎知識は少しかじってきたらしい。とは言えその質問は結構無理があるわな。
色で買うとか、直感で買うとか、そういう方向性をMCが提唱してくる。
しかし鈴木このみさんのお答えは「レースの前に試走ってあるじゃないですか」といった塩梅で
試走について触れたのちに「試走を見てこの人が来そうって思った人を買う」といった内容のお答えだった。
いやそれでいいんですよ。
オートレースは試走を見ないと買えないので。だからそれで正解。
前日の付け焼き刃的な状態からよくその正解が出てきたなぁと感心する。
そういったオートレースの話もしながらそろそろという事で最後に1曲。
今回のイベントタイトルの「走れ」の部分を強調された事でこの後に歌う曲がオタク層にはすぐに伝わった。
そして自分も「あー」と納得。「さくら荘のペットな彼女」(のエンディング曲)ですね。
きょう最後となる2曲目は「走れ」にちなんで「DAYS of DASH」。
サイリウムを持ったオタクが前列に居たりそこかしこで手や腕を使った合いの手(オタ芸?)をされる
オタク層な方々が散見されて沸いている。それでも多勢に無勢の感覚は否めませんが。
やっぱり見事な歌唱力。聞かせてもらえて本当によかったと思える一時(ひととき)だった。
実際やりづらさもあったとは思うよ。
普段のライブは自分を目当てに決して安くないチケットを買って来てくれるといういわば自分の味方が大半。
自分の味方が殆どを占めている普段のライブとは異なり自分の事を知らないであろう老人が大半という実態。
オートレース場なのでオートレースの話もしないといけないという展開の中
「本当にこの内容の言い方、言い回し、表現でいいのだろうか」という疑問符が浮かぶであろう話をする事。
その2点においてやりづらさもあったとは思うが舞台上で見事に自分の世界観を描ききって歌いきって
オタク層のみならずオートレース側の方に立っている連中にも自分の歌を印象づける事は出来ていたかと。
なので結論としては「この企画はやってよかった」。そういう流れになる。
見事に歌いきってイベント終了。舞台袖から退散していく姿を見届けてからオタク層がわーっと外に出る。
そして9レースの発走。レースを見ながら手を合わせて祈りを捧げる。
そして結果が出て、あーなるほどと選手の好不調もしくは技術的な観点からこの後の「買い」な選手を
選んでいく様な形を作っていく。10レースも見たいがこの後も予定が詰まっているので泣く泣く断念。
川口オートを歩いてあとにする。オケラバス乗らないんですか?帰りは乗らない。歩いて向かう。
しばらく道なりに歩き続けてバーミヤンに到着。入店してタブレットで油淋鶏を注文。
猫を模した顔の配膳ロボットが運んでくるので自分で手に取ってテーブルに移して
伝票も移した所で「完了」ボタンを押してロボットには元の場所にお帰り頂く。
予め用意していたお水と一緒に頂きます。「ぱくぱく」。「ピリ辛でおいしいね」。
揚げた皮は薄く中はもっちりとした鶏肉で味もピリ辛と別のお皿に用意された強めの辛さをまとった
ソースとで2種類の辛さが楽しめる贅沢な構成。どちらの辛さでもおいしかったです、ごちそうさまでした。
忘れ物がないかを指さし確認。それから会計を済ませて外に出る。
あとは西川口駅に向かうだけ…だけど道すがらで発見したビッグエー中青木店に入店。
これほしいというものあるかなぁ…と店内を見て回るとレジの近くで安くなっていたボディメンテを発見。
税込みで105円?普通もっと高いぞ?いわゆる賞味期限近くの商品の値引き販売かな?という印象。
105円をセミセルフレジの機械部分に投入して購入完了。外へ出て早速飲んでみる。
「うーまーいーぞー」。
普段は高くて飲めないけどやっぱりおいしいね。駅へ向かって更に進んでいくと
道すがらにまいばすけっとを見つけたがさすがに立ち寄る理由がないので今回はそのまま進む。
西川口駅の近くにあるココカラファインの店内も一通り回ってから西川口駅に到着。
すぐに京浜東北線に乗っても味気ないので駅ビルの中を散策。上の階に上がって更に上の階に上がる。
5階にあるサイゼリヤの出入口前を通ってエレベーターで改札階まで降りてエレベーターを出て改札を通る。
京浜東北線の南浦和行きがやってきたので乗車。あとはもう帰るだけ。
次の停車駅の蕨でここから先の大宮方面に向かう人は蕨で降りた方が乗り換えが楽だよといった
内容の放送が入る。今はこうして丁寧な案内をする様になっているのか。
蕨に到着。蕨で下車。程なくしてやってきた大宮行きに乗車して浦和で下車。
浦和でトイレを済ませようと思ったが案の定の大混雑。仕方がないのでトイレはまた今度。
京浜東北線、あるいは上野東京ラインのホームよりも1段高い所に存在している
湘南新宿ラインの浦和駅のホーム、つまり5番線6番線に向かうエレベーターに乗ってホームに到着。
先にやってくる宇都宮線の快速に乗車。次の停車駅はさいたま新都心ではなく大宮。
大宮に到着して下車。下車したホームに今度やってくるのは特別快速の高崎行き。
その列車を列の先頭で待機。待機している間に来るとは思っていなかった車両がその姿を表した。
東武鉄道の特急スペーシアが回送運転で客扱いのない線路をゆっくりと走ってきて停車。
JRとの直通運転をしている列車もある事は知っていたが特別快速の高崎行きを待っている間に
その姿を見られるとは思っていなかった。原色のスペーシアが線路上に停車している。
そうした光景の中で特別快速の高崎行きが11番線に滑り込んできた。
停車してドアが開いて列の一番最初から乗り込んで空いた席を目ざとく見つけて座席を確保。
座席を確保できるのとできないのとでは雲泥の差。
座席を確保できた状態で大宮を出発。大宮では結構な混雑率。しかしこれが上尾、桶川と
停車していくにつれて混雑率は低下していく。案の定上尾で割と降りる人が発生。
停車するごとに混雑率が減っていく。でも熊谷では少し増えたかな。まぁ乗り換え駅なんで。
熊谷から先の籠原、高崎方面へ向かうごとに混雑率を減らしながら乗ってきた駅に日の入り前に到着。
車内で音楽を無線イヤホンと有線イヤホンで音質を比較しながら聞き比べたりしていたら
特別快速という事もあって比較的早くに到着できた印象でした。
日の入り前に到着できてよかったね。そう思って帰路を比較的急いで到着。
無事に「宇宙(そら)よりも遠い場所」の再放送に間に合った。