[ スーパーチューズデー投票開始 ] 米大統領選の共和、民主両党の指名候補争いは5日、予備選や
党員集会が集中する「スーパーチューズデー」を迎え、投票が順次始まった。コロラドなど15州で
行われる共和党は、ドナルド・トランプ前大統領(77)が全勝して指名獲得を確実にする勢いだ。
共和党では、各州・地域に割り振られた代議員(総数2429人)の過半数を固めた候補が指名を
獲得する。トランプ氏は4日にノースダコタ州で行われた党員集会で勝利を確実にし、獲得代議員数を
273人に伸ばした。対抗馬のニッキー・ヘイリー元国連大使(52)は43人にとどまる。
スーパーチューズデーでは、総代議員数の約3分の1に当たる865人を争う。トランプ氏は
そのほとんどを獲得する見通しで、ヘイリー氏は撤退の瀬戸際に立たされている。民主党も5日、
15州・地域で予備選などを行う。いずれもジョー・バイデン大統領(81)の勝利が確実だ。
一方、米連邦最高裁は4日、共和党の予備選でトランプ氏の立候補資格を認めなかった
コロラド州最高裁の判決を破棄し、立候補を認める決定を下した。リベラル派の3人を含め
判事9人が全員一致で判断した。州最高裁は昨年12月、トランプ氏が2021年の米議会
占拠事件に関わったと認定し、反乱に関与した人物が官職に就くことを禁じた米国憲法修正
14条3項に抵触するとしていた。これに対し、連邦最高裁は「連邦政府の高官や(大統領)
候補に対する14条3項の規定を執行する責任は州にはない」と判断した。占拠事件を巡る
トランプ氏の関与については言及しなかった。連邦最高裁の決定は、全米各地での
同様の訴えにも適用される見通しだ。(読売 2024/03/05 22:49)