2024年02月23日(金)順位

[ 順位はみかけ、日本はさらに金融緩和を ] 日本の国内総生産がドイツに抜かれて世界4位に沈み、
その一方で日経平均株価がバブル期の最高値を狙える水準まできた。前者は不景気な話題に思えるし、
後者は景気がなんだか良さそうだ。ニュース番組では、日本経済の地盤沈下を指摘するコメンテーターがいて、
いまの株価高騰は「バブル」だとでも言いたげである。これは両方とも誤解に基づいている。
特に金融政策についての無理解がキーだ。日本のGDPがドイツに抜かれた理由は簡単だ。
金融緩和の継続によって円安が進行し、およそ1割近く、経済が縮小してみえるからだ。
率直に言って、いまの段階でマイナス金利をやめることは、経済に悪影響を及ぼすだろう。
むしろ金融政策では、賃金上昇を後押しするために、より金融緩和を強める時期だ。
インフレ目標の引き上げをしてもいい。政府が消費税減税をすればベストだろう。
GDPの順位より、大胆な景気対策をするかしないかを気にするべきだ。(産経 2024/2/23 09:00)

2024年02月23日(金)22時42分11秒