[ イトーヨーカドー南松本店、閉店へ ] セブン&アイ・ホールディングスは9日、赤字が続く傘下の
総合スーパー、イトーヨーカ堂が北海道と東北、信越地方から撤退する方針を発表した。これらの
地域にある店舗は全て閉店または売却。松本市にあるイトーヨーカドー南松本店は閉店する。
同社は首都圏集中で経営の立て直しを図る。(信濃毎日新聞 2024/02/09 17:55)
イトーヨーカドー南松本店はアルピコグループがなんとかするかと。
こうなるとアリオ上田をどうするのか?という疑問が浮かぶ。
イトーヨーカドー アリオ上田店(長野県上田市)
[ イトーヨーカ堂が新潟丸大の株式を「OICグループ」へ譲渡 ] イトーヨーカ堂は9日、
セブン&アイホールディングスが2023年3月に公表した首都圏店舗網への注力方針を受け、
北海道・東北・信越エリアにある一部店舗から撤退する方針だと発表しました。新潟市中央区にある
「イトーヨーカドー丸大新潟店」も含まれています。丸大新潟店については2025年3月ごろに、
食品スーパーマーケットなどを展開するOICグループ(本社 川崎市)に株式を譲渡して
事業を承継するとしています。イトーヨーカ堂の発表によりますと、OICグループに事業承継等するのは
・北海道 屯田店、琴似店
・青森県 青森店、弘前店
・岩手県 花巻店
・新潟県 丸大新潟店
・長野県 アリオ上田店です。
そのほか、宮城県の石巻あけぼの店はヨークベニマルに、北海道のアリオ札幌店は
ダイイチへそれぞれ事業承継等を行うとしています。(BSN新潟放送 2月9日 18:32)
食品売り場はOICグループに事業承継。アリオ上田は営業を継続。どうやらそういう事らしい。
「OICグループ」と書いても流通業に疎い人には分からない。
「食生活(ハートマーク2つ)ロピア」と書いた方が分かりやすい。
株式会社OICグループ(オイシーグループ)
「ロピア」「スーパーバリュー」といった小売り企業を抱えるグループの元締め企業。
2023年:株式会社ロピア・ホールディングスより株式会社OICグループに社名変更
要するに「ロピアが出店して儲けられそうな地域はロピアに切り売り」
「ヨークベニマルのドミナント範囲って感じの地域はヨークベニマルに譲渡」
「それ以外は地元資本のスーパーマーケットに売却」する事で撤退しますねと。
株式会社ダイイチ(帯広・旭川・札幌で展開するスーパーマーケット)
これぞまさに地方切り捨て。夢も希望もないなぁ。
イトーヨーカドーはどうしてこんなに落ちぶれたのか。
1:衣料品が売れなくなった。
みんなユニクロとかGUとかしまむらとかの低価格低品質路線を着る様になった。
イトーヨーカドーの衣料品売り場に置かれている衣料品は高いけど比較的高品質。
ただしデザインや色合いがジジ臭い、ババ臭い。若者が着るには…という商品が多い。
売れれば儲かる衣料品などの高利益率商品が回転しなくなった。
2:デカい建物が重しになった。
デカくて古い店舗なんてどうしようもできないよ…。
なので食品スーパーを中心とした事業に再編。モール業態はテナントが入る事での賃料で儲けを出す。
衣料品は先述したユニクロだとかのファストファッション(店舗)にテナントとして入ってもらう事で補完。
「どこにでもありそうなお店」になってしまうのが嫌だわ。
ヨーカドーらしさ、がどこにもない。
ヨーカドーらしさ、とは何か。
1:「ファミール」「ポッポ」といったヨーカドーらしい加工食品を提供する場。
2:本来ヨーカドーの衣料品はもっと洗練されているものであるべき。PBの品質向上。
その2つが消えているからヨーカドーらしさも消えてしまう。
現状におけるリストラのやり方は単なる地方切り捨てといった悪印象しかなく
「これでホントに再生できるのか?」といった疑問符しか浮かんでこない。
以上。