[ 消えゆくアルプスの氷河 温暖化、進む融解 ] スイスの氷河が解けている−。スイス国立工科大学の
大村纂(あつむ)名誉教授によると、1870年に4370平方キロメートルあったアルプス氷河の
表面積が、2020年には2544平方キロまで減少。今世紀の終わりまでに80%が消滅する可能性が
高いという。スイス科学アカデミーも昨年9月、23年は国内の氷河の体積が前年比で4%減少したと
発表した。平均気温が最も高く過去最大の消失量となった22年の同6%減と合わせて、
この2年で全体の10%が失われた計算になる。「主な要因は温暖化です。降雪量が減って氷が小さくなり、
融氷が加速していく悪循環が起きている」と大村教授。観光客も多く訪れるゴルナー氷河や
アレッチ氷河でも氷河の縮小が確認されている。(産経 2024/1/7 12:51)