自分の手元には残りあと1回分となった今夏の青春18きっぷ。有効期限は明日の10日まで。
その明日とやらはムーンライトチャンピオンカップ(伊勢崎)の最終日なのでどう考えても使えない。
なので何がなんでも今日使い切るしかない。出発進行。
新前橋で上越線の水上行きに乗り換えて水上で長岡行きに乗り換えられる行程での移動を開始。
途中の前橋で下車。
早い段階で有人改札の駅員さんに今日の判子を押してもらわないとモヤモヤする。
途中の前橋で下車しても前橋始発の上野東京ライン東海道線直通平塚行きに乗って
次の新前橋で下車すれば上越線の水上行きに接続する事は可能。
むしろ「乗り換える為にホームの階段を上がって駅舎を歩いて反対側のホームに階段で下って到着」という
一連の行動を自分のペースで行うと丁度乗り換える電車がやってくるという「ほどよい乗り換え時間」になる。
なので途中の前橋で下車しても構わない。
判子を押してもらってから有人改札を抜けて北口に出る。
「マジだ…」
一体何がマジなのか。
「本当に全ての車線を通行止めにして『歩行者天国』にするのか」
北口から伸びているけやき並木通り。コンフォートホテル前橋だとかが面している通りを
午前7時から午後22時まで全て通行止めにして「前橋バルストリート2023」を開催するそうで。
その間バスや自家用車などの車は全て迂回。
同日JR東日本の高崎支社は前橋駅にて「まえきフェス」を開催予定。
「本当に全車線通行止めにするのか」
それは驚きだな。その事を確認してから再度改札内へ。10両とかいう超長い電車に乗る。
両毛線は基本6両か4両だもんな。それと比べたら超長い。電車の中で追いかけっこが出来そうな長さ。
いや、やりませんが。
前橋駅を出発。次の新前橋で下車。階段を上がって駅舎を通って階段を下って上越線のホームに到着。
ちょうどよくやってきた水上行きに乗車。一路水上へ。
乗車している水上行きはこの後水上駅で朝1番の長岡行きのE129系電車に接続する電車という事もあってか
例えば土合やその先といった方面で登山をしたり折り畳み自転車を広げてサイクリングをしたりするであろう
アクティビティを求めた客層が散見される。こうした乗客らが水上駅で水上ダッシュを繰り広げる。
4両から2両に車両が減る乗り換え先で人権(座席)を確保する為の醜い争い。
こういう所に人間それぞれの本性って出るよな。
朝の車内は太陽光が眩しすぎてカーテンを引き降ろす必要が発生する状況。
通学の高校生とアクティビティ目当ての乗客という多岐に渡る客層が車内を埋めている。
終点の水上に到着しそうな頃合いになると特に先頭車両の左側のドア付近が混み始める。
これが水上ダッシュの準備。ほら貝でも吹けば「水上の戦い」とでもいうべき様相になりそうな訳で。
電車がやたらとうねる。線路の保守点検やってるのか?と思う区間を走って終点の水上に到着。
ドアが開いてバトル開始。戦国時代か「逃走中」を思わせる乗り換え客による狭い跨線橋を急ぐ戦いが開始。
自分は青春18きっぷを有人改札に見せて通過。確認したい事があったので確認を行う。
水上駅には指定席券売機が1台存在している。この券売機がいわゆる「水上ダッシュ」の時間帯では
どの程度稼働しているのか?という事を確認。土曜日の朝では利用しているお客様はおりませんでした。
なぜそれを確認したのか。
例えば途中の越後湯沢で新幹線に乗り換えるとなった場合越後湯沢の指定席券売機で切符を買うよりも
水上で買っておけるなら先に買ってから移動するという方法もある訳で。その方法が使えるかどうかの確認。
1台しかないので「先客がいる=待たされる」という不安材料はあるもののそれ程混雑はしていませんでした。
それを確認してから水上ダッシュ終了後でギュウギュウに混雑しているE129系による長岡行きに乗車。
水上駅を出発する長岡行きの第1便。朝1番に長岡へ出発する電車は2両編成という事もあってか満員電車。
自分は立ち客でええわ。
下手に座席を確保すると降りようとした時に他のお客様が邪魔になって降りられない事もあるんで。
なのでむしろ立って移動していた方がまだ楽なんじゃねぇの?という展開になる。
時間になったので長岡行きの電車が出発。
中吊りに「米百俵フェス」の広告。要するに音楽祭。10月7日から9日までの3日間、
それぞれの日に以下のアーティストが出演して歌いますよ〜という内容の広告が吊り下げられていた。
長岡市は本当に「米百俵(の精神)」が好きだな。
要するに「食べるものにも困っていた所に米百俵が送られてきてこれで食えると思っていたら
いやこれ売って金にして教育に必要な物を買って将来の為にするわ」とかいうお話。
まぁそのおかげで山本五十六といった面々が日本の歴史の1ページに名を刻んだ訳ですが。
その中吊りに出演予定ですと書いてあった彼女の曲を聞きながら新潟県に向かう。
♪calling of the sea 波の向こう ※海と真珠
群馬県内では湯檜曽、土合と停車して長いトンネル区間を延々と走り続ける。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
おは川端康成。
雪国ではなく夏草の生え揃う状況下の新潟県に突入。電車は窓が曇った状態で土樽駅に停車。
ここからはいよいよ新潟県。以降は新潟県内を走っていく。
越後湯沢に到着。ここでも確認しておきたい事があるので降りた。
同じく越後湯沢で下車した他の客が何人も何人も我先にと走り出していく。
専用ホームに停車しているほくほく線の車両の座席目掛けた「越後湯沢ダッシュ」が開始された。
ほくほく線の車両はロングシートが基本だが待機している車両の前より1両目の座席は転換クロスシート。
転換クロスシートを目当てにした客による椅子取りゲーム。
自分は降りた時から時間を数え始める。エレベーターを使って改札階に上がる。
新幹線改札に到着するまでに何秒ぐらい掛かるのか。越後湯沢駅の「広さ」を確認しておく事にした。
1:改札内はそこまで広くない。それと在来線の改札はまさかの有人改札「のみ」。
自動改札機があるのは新幹線だけ。新幹線改札口と在来線の新幹線のりかえ改札口にだけ自動改札機が存在。
在来線の改札ではSuicaなどの交通系ICカードによるサービスは利用できないので注意。
2:指定席券売機は3台あるがすべて行列で埋まってしまう。
越後湯沢で新幹線に乗り換えようと考える人は大勢いるらしく切符を求める人で券売機に待ち時間が発生する。
予め他の駅で切符を買っておくか、あるいは「タッチでGo新幹線」が利用できる様に前もって準備しておくか。
広さと特性を確認し終えてから在来線ホームに戻る。
ここまで連れてきてくれた長岡行きはとっくの昔に出発した後。
しかしほくほく線ホームでは直江津行きの電車が待機している。これに乗れば問題ない。
越後湯沢(09:02)−六日町(09:22)−長岡(10:18)
越後湯沢(09:14)−六日町(09:31)−直江津(10:43)
JRの車両による前者の電車が出発した後でもほくほく線の車両による後者の電車に乗車すれば六日町まで行ける。
越後湯沢から六日町まではJR上越線の範囲内なので青春18きっぷでも乗れる。
六日町から先の犀潟までがほくほく線の範囲内になるので青春18きっぷだけでは乗れなくなる。
車内清算をするか当日何回も乗る予定があるなら「ほくほくワンデーパス」を買うか。
新潟県内のなんとかパスは「えちごワンデーパス」「えちごツーデーパス」が有名だが北越急行も実は発売している。
1500円でほくほく線の全区間が1日乗り降り自由。
なお今年10月1日から値上げの波がここにもやってきてなんと1800円に値上げされる。
そんなの買う?えちごツーデーパスを買えばいいじゃん?と思われそうだが
ほくほく線も乗れるえちごツーデーパスは金、土、日、祝日、あるいは指定された期間にしか発売されない。
「みんながみんなカレンダー通りに休みが取れると思うなよ」。
ほくほくワンデーパスは毎日発売。なのでド平日でも使える切符。
平日でも土休日でも使えるというメリットがある。以上、宣伝終わり。
遅ればせながら自分もほくほく線の車内の人となる。車内は立ち客も出るほどの大盛況。定刻通り出発。
越後湯沢を9時14分に出発するダイヤはかつての「超快速スノーラビット」を思い出す。
越後湯沢を定刻通り9時14分に出発。次の停車駅は塩沢です。
塩沢までの途中に存在している石打、大沢、上越国際スキー場前の3つの駅は通過するそうで。
乗車したほくほく線の車両は上越線の線路を爆走しながら本当に通過駅を通過していった。
「マジだぁ…」
知識としては知っていても上越線の電車は停車するのが当たり前の駅を通過するという光景には驚きを感じる。
電車は塩沢に停車。以前は塩沢で下車し駅近隣にある塩沢宿の通りを超高速で見学してから
運良くバスに乗れてサウンドボウル六日町店に向かった訳だが今回は下車せずにそのまま乗車。
次は六日町に停車。停車したホームが上越線じゃない!?と頭では分かっていても軽く驚いてしまう。
JR東日本仕様の上越線ホームではなくほくほく線仕様のほくほく線ホームに停車。結構な乗客が降りていく。
六日町駅では駅改札は橋上駅舎で一本化されているがホームは上越線とほくほく線で異なっている。
なのでこちら側ではほくほく線仕様の駅名標。知識としては分かっていても割と新鮮な驚きが存在している。
六日町のほくほく線ホームから改札を抜けてしばらくぶりの六日町駅に到着。
駅の外へ出てアーケードに沿って歩いていく。本当にこの先にあるの?とちょっと訝しんでしまう展開もあったが
魚野川に近づいていった所で目印にもなる銅像を発見して安堵した所で到着。歩いて5分ぐらいの所要時間だった。
「お六の湯」という足湯に到着。直江兼続の幼少期の呼び名「お六」にちなんだ名前。
先客がいなかったので靴と靴下を脱いで早速入る。「うああぁぁ」「あったけぇぇ」。
魚野川と魚野川に掛かる六日町大橋の景色が印象的。
坂戸山の方へと南越後観光バスのバス車両が「八海山スキー場 行」の表示を掲げて走っていった。
六日町駅付近は意外と言っては失礼だが温泉街。こうした足湯や日帰り入浴、あるいは温泉旅館といった
施設が点在している。ただし数は多くなく知名度もそこまで高くない。なので「プチ温泉街」とでも称してみるか。
足湯が疲れた身体に非常に効いていく。やっぱりありがたい以外の言葉が出ない。
5分ほど足湯に足を浸したら持ってきたタオルで足を拭いて靴下を履いて靴を履く。ありがとうございました。
足湯を後にしてサウンドボウル六日町店に向かう。塩沢駅からと六日町駅からなら六日町駅の方が近い。
塩沢で下車したのは塩沢宿が見たかったからね。それが理由。
六日町駅からおよそ1キロちょっと歩くので言う程近くはないがサウンドボウル六日町店に到着。
って言うかこの前来ましたよね?どうしてまた来たんですか?
サウンドボウル見附店で投げた時に1ゲーム無料券を頂いていた。
当時「これ要るかなぁ…」とは思ったが結局は頂いた。
その後「今後どう動く?どの経路でどこに行く?」という内容を考えて考えて考え込んでいた訳だが
難産の末ようやく「3回行けば行きたい所には全て行ける」という経路が確定した。
その確定した3つの経路のうちの1つに今回のサウンドボウル再訪を組み込む事が出来た。
無料券はサウンドボウルであればどこでも使える。なので見附でもらった無料券は六日町で使う事にした。
北欧クラフトベーカリーの店舗が場内に併設されている不思議な出入口から中に入る。
用紙に書き書きして無料券と一緒に提出。無料券は先に提出しないと使えない。
土休日の10時から11時までに受付するとなんと1ゲーム350円という制度があるそうで。
「知らなかったー」。
でも今回は無料券を使わせて頂く事にする。15番レーンに案内される。今回は下の階のレーンで投げる。
今回は無料券による投球。なのでこれまではある程度点数を追い求めて投げていた訳だが
今回は投球フォームをあれこれ変えて自分の中でしっくりくる投げ方を追求する為のゲームにする。
なので点数は問わない。
1フレーム目からこれまでとは異なるボールの握り方、構え方、あるいはプッシュアウェイの出し方。
変化をつけながら「これは失敗」「これはいい塩梅」と投げていく。前回ここではストライクは出せなかったが
今回はストライクを出す事に成功した。そうした展開でゲーム終了。なんとまさかの100点未満。
点数は問わないとは言えやっぱり凹むわぁ〜。でも今回様々な投げ方で実際に投げてみた事で
今後の投球フォームの改善に繋がると信じて投げきった訳で。
ゲーム終了。ピンのキャラクターが踊る小さな画面をタッチしてゲーム終了を伝達。
ボールを片づけてマイシューズをリュックにしまって荷物をまとめてレーンを後にする。
会計でスコアシートを受け取ってから北欧クラフトベーカリーでパンを2個買ってモバイルSuicaで支払う。
いやぁこうした支払い方法って本当に便利ですね。手数料を考えると積極的には使えないですが。
なのでこうした支払い方法を提供している側の業者は是非とも手数料をどんどん値下げしていってほしい。
パンの入ったビニール袋を片手にサウンドボウル六日町店を後にする。階段を降りて外に出てから
六日町駅の方に向かって戻っていく。ここの通りはお店が点在していて賑やかでいいね。
「湯らりあ」の建物を見ると「大人480円でこれだけの入浴施設ならやっぱり入り得だよなぁ」と思うも
入っていく時間がないので今回はなくなく断念。上越線の本数が1時間に2本とかそれくらいに増えて
2時間近く開く様な事がなければ入れたんだろうなぁとついつい誰かに責任転嫁をしてしまいがちになる。
いやいや誰かに責任転嫁をしてはいけないよともう1人の自分が窘める。
最近割ともう1人の自分が存在している事が多いな、と。
「えーここどこー?六日町ー?知らない怖いーおうち帰るぅ(号泣)」。そういう自分がどこかにいたりする。
それと同時に「六日町駅は南魚沼市の代表駅でJRと北越急行が乗り入れている。この後の時刻は…」
の様な形で冷酷な程に冷静な自分が同時に存在していたりもしている。まるで多重人格者だな。
南魚沼市役所の建物の前に到着。斜め後ろには六日町駅の駅舎。
今回は駅舎の隣にある南魚沼市図書館と併設されているショッピングセンター「ララ」に向かう。
正確にはショッピングセンターの中に図書館が併設されているらしいが
個人的には「図書館の中にショッピングセンターが併設されている」様な感覚。
出入口から伸びる道を歩いて到着。買い物もしたいがレジには行列が出来ており
10時52分の長岡行きに乗り遅れる可能性が出てくるので今回は店内見学のみで終了。
地元民の顔が並ぶ楽しいスーパーマーケットでした。
外に出て階段を上がって駅舎へ。橋上駅舎で青春18きっぷを見せて改札内に入る。
各路線の発車時刻が表示されている吊り下げ式の案内機が目立つ六日町駅の改札には
みどりの窓口とJRの券売機「だけ」が置かれている。
ほくほく線の券売機は?
なんと改札内に置かれている。ほくほく線の切符を買いたい場合には
その旨を駅員がいる場合には申してから改札内に入りほくほく線の専用ホームに通じる
エレベーターの脇にある食券を売ってそうな形の券売機で購入してから専用ホームに降りる流れ。
ほくほく線の券売機で行き先の切符を購入可能なボタンとは別枠で「ほくほくワンデーパス」が買える
ボタンが券売機の右下に存在している事を確認。お金を払ってこのボタンを押せば買う事ができます。
それを確認してから長岡方面の電車が出る3番線に降りる。
ほどなくしてやってきた長岡行きに乗車。車内で「アイドルかよ」と思ってしまう見た目の女子高生を発見。
ぜってーこの娘さん学校でモテてんだろうなぁと下種の勘繰り。まぁ間違いなくそうだろうね。
黄金色に輝く稲穂の実った水田がいよいよ刈り入れ時を迎えている。
そうした光景を目にしながら移動していく。
電車は浦佐に停車。新幹線も停車する駅ではあるんだが駅前は残念ながら閑散としている様に見える。
それでも新幹線との乗換駅になったという事は一定の需要があるという事なのだろう。
浦佐に停車した所で結構な乗客が降りる。それと同時に浦佐からの乗客が乗り込んでくる。
浦佐を出発。終点の長岡まで走っていく。上越線は長岡のひとつ手前の宮内までであって
長岡は信越線の駅ではあるが宮内止まりにしたら「長岡までいけよ!」と言われる事は必至。
それだけ長岡駅が新潟県中越地方の拠点であり長岡市が中越地方の代表的な街と言う事に他ならない。
この後は信越線の直江津行きに乗車する予定。なので宮内でも長岡でも乗り換え可能。
宮内ではおよそ20分の待ち時間が発生する。その間に駅からちょっと離れた所にある原信(宮内店)で
お買い物をしてから戻ってくる事ができるのであれば宮内で乗り換える訳だが距離を考えるとちょっと無理そう。
この後のこの後の乗り換えは宮内でないと出来ない。長岡市に来たのに長岡駅に行かないとなると
ちょっと長岡市に来た感じがしないので今回は長岡駅まで向かってから乗り換える事にする。
今回は青春18きっぷなので経路を引き返して乗車する事も可能。
宮内に停車。出発して次は終点の長岡。「お乗り換えのご案内を致します」という放送が入ると
長岡駅の拠点駅っぷりがよく分かる。いつ頃からこうなったのかは知らないが「ザ長岡ターミナル」という
文言の入った英語放送も聞きながらまもなく終点の長岡に到着する頃合いになる。
JR東日本の車内放送の英語放送で「ザなんとかターミナル」という文言が入ったのっていつ頃なんですかね。
この「ザなんとかターミナル」もしくは「ジなんとかターミナル」という文言は割と最近になって聞く様になった。
英語のターミナル(Terminal)には「終点」の意味合いしかないが日本で「ターミナル駅」と聞くと
駅ビルも併設されている様な大きな駅という意味合いに変化している様な印象を受ける。
まぁ長岡駅の場合は終点でもあるし大きな駅でもあるんでどっちの意味合いでもあっている訳ですが。
終点の長岡に到着。すべての乗客が電車を降りてそれぞれの方向へと向かっていく。
自分は一度改札を出てから駅ビルを散策。駅ビルぶらり散歩状態を作り出していく。
一通りぶらり散歩が終了したので再度改札内へ。待機している信越線の直江津行きに乗車。
出発時刻になったのでドアを閉めて電車が動き出す。次は宮内です。宮内駅に舞い戻る。
宮内から先は全く乗車した事のない区間に入る。聞き慣れない駅名の連続。
「北条」とか「ほうじょう」と読んでしまいがちだが「きたじょう」駅って罠の様な読み方だな!と思ってしまう。
電車は茨目(いばらめ)駅に到着。次は柏崎です。
茨目駅を出発してすぐにボウリングのピンが屋上に見える建物の横を通過。柏崎駅が近づいてくると
山間だった区間の一部から山の景色が消える。それは海が近づいている証拠。
柏崎市を地図で見ると3方向を山に囲まれているが日本海側に面している所だけは海に面している訳で。
電車は柏崎駅に到着。縦書きで「ブルボン」と書かれたブルボンの本社ビルが威光を放っている。
ここ柏崎市はお菓子のブルボンの本社がある所。ブルボンの企業城下町。
「アルフォート」を好んで口にしている自分は「ここがブルボンの本社のある柏崎市かぁ」と感嘆を漏らす。
柏崎駅は人口およそ8万人を抱える柏崎市の中心駅。駅前には高層ビルのホテルが何軒も存在。
人口規模だけを考えたら明らかにキャパシティを越えている様な件数が存在しているが
お菓子のブルボンの企業城下町なのでブルボンとの取引の為に出張してくるであろう
多くの出張族による利用が考えられるのと柏崎市の交通の便が思いの外不便である事の2つの理由で
多くのホテルが立ち並んでいるという特徴が駅の中からも伺える。
長岡市からも上越市(直江津)からもちょっと遠い。東京から訪れようとするなら長岡まで新幹線、
長岡からは(特急)しらゆきという経路をまずは考える。陸の孤島とまでは言わないが
そういう感覚を持っている人がいても不思議はない様な距離があると個人的には思っている。
まぁ、そういう事なのかな。
そんな事を電車の中で思いながら電車は柏崎駅を出発。次は鯨波です。
「えっ?柏崎で降りないんですか?っていうかどこまで乗るんですか?」の様な展開になる。
鯨波に停車。次は青海川です。
荷物をまとめて下車の準備に入る。
電車は青海川に到着。自分も含めた何人もの乗客がここ青海川駅で降りていった。
ここ青海川駅は海のそばと言ってもいい程に海の近くに立地している駅。
海の反対側には赤い鉄橋が君臨するかの様に存在している光景が広がっている駅でもあった。
今年の春からJR東日本新潟支社が駅メモのキャラクター「青海川しゅか」を起用したキャンペーン
「青海川しゅかと巡る!越乃Shu*Kura沿線の旅!」開始している訳だが彼女の名字の由来はこの駅。
首都圏の駅でも彼女を起用したポスターが掲示されているので見た事ある人は多いんじゃないかな。
最近はそういう駅。本当に海に近いわ。どこまでも広がる水平線に海の大きさと偉大さを実感する。
直江津行きの電車をここで降りるとその8分くらいあとに今度は長岡行きの電車がやってくる。
その数分の時間で景色を堪能し写真に収める。収まり切らないほどの感動がここにはあった。
こういう旅程を組めるのも青春18きっぷのいい所。同じ様な移動を考えたのか、ほかにも何人ものお客様が
同じ様な形でカメラを片手に長い長い水平線をありがたく拝める昼間の晴天の青海川駅を訪れていた。
ほどなくして長岡行きの電車がやってくる。反対側のホームに向かってその到着を待ち受ける。
長岡行きの電車が到着。お客様が続々と車内に乗り込んでいく。自分もその列に続いて乗車。
出発進行。
青海川駅から見える景色とは別れを告げて鯨波の方へと向かっていく。鯨波に停車。次は柏崎です。
柏崎駅に再度停車。ここで降りる。有人改札を抜けて改札の外へ。ロータリー近くの横断歩道を通り
ホテルニューグリーン柏崎のビルの横を通ってブルボンの本社の前に到着して記念撮影を行う。
「アルフォートおいしい」の様な印象を本社ビルの前で思い出す。
撮影してから柏崎駅の駅舎のある側を後にする。駅近くの交番の横にある地下道を降りていく。
地下道の通路は意外と長くなんか音楽が掛かってるよ?ラジオの音声かしら?と思う様な状況も。
地下道がようやく終わりを告げた所で階段を上がって駅舎の反対側に出る。
反対側に出てしばらく歩くと左手にジョーシンが見えてくる。「今年は阪神がアレしそうですね」。
現在2位のカープファンとしては歯ぎしりする様な展開でしかないですが阪神がアレを決めたら
ここ柏崎のジョーシンでも阪神アレおめでとうセールとか行われるのでしょう。
物凄い日照りにまだまだ真夏なのか?の印象を受ける。たまらず近くのシャトレーゼに駆け込む。
シャトレーゼの店内は冷房が効いてて涼しいなぁ…(涙)。店内で棒アイスを冷蔵ケースの中から取り出し
レジに向かって提出しお金を払って購入完了。
「八ヶ岳南牧村契約牧場しぼりたて牛乳バー」と「果実食感バー シャインマスカット」を購入。
袋に入れて外に出る。顔が真っ赤になるかの様な暑さの中を歩きながら先に牛乳バーから頂き始める。
牛乳バーの方が早く溶けてしまうので先に頂く事にする。おいしいわ〜シャトレーゼぇ……(感動)。
割と急ぎ目に食べたがそれでも最後の方には溶けた滴が歩道に垂れる程の暑さ。
シャインマスカットの方は牛乳バーよりは溶けるのが遅いのでまだまだ形を作ってはいたが
こちらも油断なんかしていたらすぐに滴が垂れてしまう。こちらは滴が垂れる前に食べきる事が出来た。
柏崎市のメインストリートとでも称するべき通りの歩道を歩いて横断歩道を渡ってauショップの横を通過。
更に歩を進める先程から現れていた建物との距離が近づいてくる。ようやくコモタウン柏崎に到着。
コモタウンはウオロクが展開している複数の店舗の集合体による商業施設。
駐車場の周辺に個々の店舗を配置させている業態。
食べ終わったアイスの包み紙を手持ちのビニール袋に入れてコモタウン柏崎の中にあるウオロクに入店。
なんとここのウオロクは明日から一時休業の上改装してからオープンとの事で。
今日は午後6時閉店。10日の日曜日から一時休業。もしも明日来ていたら入れなかった訳か。
そういう意味では実はギリギリの展開でした。入店してお菓子売り場へ直行。
「アルフォート高っ!」
地元の価格の3割増しぐらいの値段で売られていたので腰を抜かす。「これじゃあ買えないよぉ…」。
ブルボンの企業城下町の柏崎市でブルボンの商品を買うというのはひとつの夢だった。
そういう訳で「プチ」のチョコラングドシャを手に取ってコーラと一緒にお会計。
こちらはそこまで高くなかった。っていうか地元とほぼ同じ値段で売られていた。
その事に安堵。ウオロクを後にする。
その他にもムサシやケーズデンキ、しまむら、かっぱ寿司等が立地している
ショッピングセンター「コモタウン柏崎」の一角に存在しているウオロクが一時休業とは言え
閉店する事になったら地元の人は一体どこで買い物をするんでしょうね。
食べ歩きをしながら、いや、食べ歩きをせざるを得ない状況の中で歩いて食べる。
まっすぐ歩くとひらせいホームセンターに到着。その付近で右に曲がって原信(岩上店)に到着。
ウオロクが店舗改装している間は原信で買い物をしたらいいのか。
答えを導きだした所で原信に入店。ブルボンのプチのうすしお味を購入して外に出る。
原信以外にも駐車場を囲む様にして商業施設が立地している。その中にあるドラッグトップスに入店。
やっぱり「サンドラッグ」じゃないの違和感あるわ。
ドラッグトップス:サンドラッグの子会社になっている星光堂薬局が運営する、
サンドラッグとしか思えない程に店内のポップが同じで売り場構成がそっくりなドラッグストアのお店。
ドラッグトップスへの入店は初めて。とは言え売り場的にはサンドラッグとしか思えない程に瓜二つ。
シャボン玉石けんの「純植物性 シャボン玉 浴用 100g」を購入。
先のドラッグストアショーで試供品の石鹸を頂く事が出来た。そのお礼も兼ねている。
シャボン玉石けんがドラッグストアショーに出展したのは今回が初めてだそうで。
購入してドラッグトップスを後にする。そしたら後は目的地に向かって歩いていくだけ。
柏崎市岩上21の辺りを歩き柏崎市半田3丁目12の辺りを通って「この辺りは戸建てが広いなぁ」と
2台どころか3台とか駐車出来そうな駐車場スペースのある戸建て住宅を何軒も目にしながら
茨目変電所の辺りで信越線の線路を踏み切りで越えると到着。
お笑い芸人の霜降りなんとかの広告が壁面に存在しているダムズ柏崎店に到着。
そのパチ屋の建物の横を通る。駐車場のある場所のその向こう。ポップボウル柏崎に到着。
「着いたぁ〜」と安堵してから中に入る。受付用紙に必要事項を記入して提出。15番レーンに案内される。
土曜日の昼間なので混雑していたらどうしようと思ったが空き待ちをする程の混雑ではないので
すぐのゲーム開始が可能な状態だった。割り当てられたレーンに向かう。準備運動を行い
靴を履き替えてアプローチ上でエアで投球フォームの実施。ファールラインの少し手前まで進み
そこから反対側を向いてアプローチ上でエアで投球フォームの実施。電車まで時間があるので
ある程度の準備運動を行えるだけの余裕があった。一通り投球動作の確認を行う。
先に投げたサウンドボウル六日町店での悲劇的なスコアを受けてちょっとここでは
ロースコアとか出す訳にもいかないぞ?という事で投げ方のみならず立ち位置も確認。
ポップボウル柏崎のアプローチにあるドットの数は5つ。メーカーによって5つだったり7つだったりと
ドットの数が異なる。基本は5つ並びが基準。5つでも7つでも中心のドットだけは他よりも太くなっている。
立ち位置とボールの持ち位置を確認。満を持して?ゲーム開始。
1フレームは9ピンスペアでスタート。最初のプッシュアウェイは
もはや「出す」というよりも「(指先から)手放す」といった感じで降ろす様な形に変えた。
そしてアプローチの立ち位置もドット沿いではなく「ドットとドットの間に足(の甲)を嵌める形」に変更。
これらが功を奏したのかストライクこそ出ないもののスペアが続くとかいう我慢のボウリングと相成った。
途中のフレームでは「あっこれミスった」と思う投球だったが最後の最後でかろうじてボールが曲がって
ピンを掠める様に当たって他のピンを倒してくれたというラッキーな投球もあってノーミススペアの状態が続く。
その様相を数レーン向こう側のレーンで投げていた私服姿の女子中学生らしき集団が目に留めてくれたのか
スペアが出る度に小さな拍手を送ってくれる。それがある種の応援につながりまたスペアを出す事が出来た。
我慢のボウリングが続いて続いて続いていたが最後の最後に力尽きた。
10フレームの2投目で1ピンだけ残ってしまってゲーム終了。それでも最近では滅多に見ないハイスコアが出た。
少なくとも六日町でのロースコアを考えたら望外(ぼうがい)の喜びと言っても過言ではない。
苦難と光が見えたポップボウル柏崎でのゲーム終了。575円というどこか半端な金額によるゲーム代金を支払う。
1ゲーム無料券を頂けるそうだが柏崎もしくは長岡に来る予定は…という事で今回は気持ちだけ頂く事にする。
それにしても柏崎での受付の女の子可愛らしいな。マジでびびった。マスク姿だけど間違いなく可愛らしいわ。
立派な紙質のスコアシートを受け取りレーンに忘れ物がないかどうかを指さし確認してから
ポップボウル柏崎を後にする。この紙質なら裏面に漫画とか描けそうだわ。
駅まで歩いてもいい訳だがその前にトイレを済ませておいた方がいい。そう考えてダムズの方に入店。
中のトイレを借りてひと息つく。そしてダムズを後にしようとしたら休憩所のテレビに映っているのはプロ野球(の試合)。
広島0−4阪神
(○△○)「あああああああああああああああああああ!」
甲子園での惨劇を堪能している休憩客が悪魔にも見えてくる様な虐殺スコアに心底落胆する。
これで今年は阪神がアレするのかぁ…。
ダムズを後にする。駐車場の外で汗ふきシートで身体を拭きながら「痛い痛い痛いっ」とメントールの痛みを身体に浴びる。
ギャツビーさんこれちょっと痛いですよ?
汗を拭いてから歩き始める。歩いて5分程度で茨目駅に到着。ポップボウル柏崎は茨目駅からかなり近い。
最初から茨目駅で降りてボウリングという案もあったがそれだと柏崎市街地を歩く事が出来ない。
滅多に来ないであろう、そして二度と来ないかもしれない場所にある柏崎市を身を以て堪能する。
その為に柏崎からポップボウル柏崎を経由した茨目までのいわば「一駅散歩」を実行した。
茨目駅に到着。この後の方向を考える。予定していた電車に思いっきり間に合わなくなる様な時間帯まで
柏崎市を堪能した。当初予定していた経路は以下の通り。
茨目(14:32)−宮内(15:08)、宮内(15:33)−越後川口(15:52)、越後川口(15:59)−十日町(16:25)。
十日町(16:55)−越後湯沢(17:30)、越後湯沢(17:52)−水上(18:33)。
十日町駅に到着して30分程度の時間がある。その間に駅近くのリオンドールとかを堪能しようかと考えていた。
それに思いっきり間に合わなくなる程に柏崎市を堪能したのでこの後の旅程をどうしよう…と考えてみる。
時刻表アプリを開いて電車の時刻を確認。確認してから駅舎のそばにある跨線橋を渡って柏崎方面のホームへ。
割とギリギリまで考えていたので乗り遅れそうになったが事なきを得た。電車は茨目駅を発車。次は柏崎です。
柏崎に停車。更にその向こうへ。青海川まで向かう事も考えたがそれは今回は却下した。
茨目(15:07)−鯨波(15:15)
鯨波で下車。降りた人は他に1人いるかどうか。
昔は賑わっていたであろう感じの今はもの悲しさが漂う駅舎から階段で外に出る。
外に出るとすぐの所に道が通っている。その道の端を歩いていくと空洞の様な通路と合流。
その通路を通って反対側に出るともうすぐ海という場所に出る。しばらく歩くと道路と合流。
合流した道路の近くに存在している横断歩道を渡って砂浜に到着。
砂浜では簡易的な囲いが施されておりどこからでも砂浜に入れるという状態ではないが
囲いの途中には砂浜への出入口が存在しておりそこから砂浜に入れる仕組みとなっていた。
出入口から砂浜に入る。当たり前だけと砂浜は足を取られるね。
砂を踏むごとに音がしそうな厚手の砂の上に足跡をつけながら波打ち際に到着。
寄せては返す波と海水で濃い茶色に染まっている浜辺が合わさった光景を目撃する。
群馬県には海がないのでこうした海の景色というものは自分にとっては貴重なそれ。
そうした光景を眺めている。
そうした光景を眺めながら思い立ったので砂浜に「カープアレ」と書いてみる。
それは波がすぐに消し去った。
「やっぱり今年は阪神がアレするんだね(歯ぎしり)」
今年の阪神の様な隙のないチームを作っていかないと広島の優勝はない。改めてそう思った。
海水浴場としての営業は終了している鯨波の浜辺でしばらく海を眺める。
大昔ここには「マリンブルーくじらなみ」という快速電車が走っていた。
青海川に向かっていた時の車内で鯨波の駅名を聞いた時に「そういえば」と思い出した。
「ここだったのか」。
その鯨波からの景色を今の自分は堪能している。水平線の向こうにはうっすらと佐渡島の姿が見えた。
さてそろそろ帰るか。そろそろ来た道を戻って鯨波駅に向かいやってくる長岡行きの電車に乗らないと
最終の水上行きには間に合わない。間に合わなかったら一巻の終わりで二巻には続かない。
乗れなかったら新幹線課金が待っている。
ちなみに長岡から高崎までの新幹線代金は特急券と乗車券を合わせて5千円を越えます。
来た道を引き返して鯨波駅に到着。跨線橋を渡って長岡方面の電車が来る反対側のホームへ。
しばらく待っていると長岡行きの電車が到着。ドアボタンを押して無事に乗車。
柏崎に到着。茨目に到着。さっきまで滞在していた駅を通って終点の長岡まで向かう。
長岡まで乗り通してしまうと最終の水上行きには乗車できないが
長岡のひとつ手前の宮内で降りる事で最終の水上行きに乗り換える事が出来る。
鯨波(15:50)−宮内(16:36)、宮内(16:39)−水上(18:33)。
宮内レミィさんを思い出す宮内駅で無事に下車。割と急ぎ目で跨線橋を渡って1番ホームに到着。
既に何人もの乗客が待機している。トイレに向かってトイレを済ませたら間もなく電車がやってくる頃合い。
最後の最後にプチギリギリ感覚を味わいながらやってきた最終の水上行きに乗車。
混雑している電車をそれでも比較的空いている乗車口から無事に乗車する事が出来た。
ドアが閉まって宮内駅を発車。後は終点の水上まで向かうだけ。
土曜日にも係わらず学生さんの姿が散見される。途中の主要駅で結構な乗客が入れ代わる。
越後湯沢に到着した頃にはすっかり陽もくれた頃合いに。今の時期はもうそういう季節なのか。
長い長い区間を走って終点の水上に到着。この後の水上始発の高崎行きの座席を巡って
この経路でも水上ダッシュが繰り広げられる。自分はその波には乗らず。
反対側のホームに出た時には既に多くの乗客が待機していた。その列の後ろに並ぶ。
やってきた電車が折り返しの高崎行きになる。方向幕がぐるぐると回って終点の表示を変える。
乗車してしばらく待機。発車時刻になったので出発進行。
19時1分。電車は沼田に到着。
その時車内までも明るく照らす光が見えた。
「花火や!」
花火の上がる方向指さして思わず声を上げた。
携帯電話で調べてみる。実は今日9月9日に沼田花火大会が行われるとの事。
打ち上げ開始時刻は19時頃から。なのでちょうど打ち上げ開始時刻の頃に沼田駅に到着していた。
花火を背にして沼田を出発。まさか最後にこんなびっくりサプライズが頂ける事になるとは。
電車は走り続けて新前橋に到着。ここで降りて乗り換えて帰宅。