手持ちの青春18きっぷの残り回数はあと2回。その内の1回分を有意義に消化する。
早朝から出発。
何時何分にどこそこを発車する何駅行きの電車に乗るべきか?という行程を組んでは消し組んでは消し。
ギリギリまで行程を考えていたら最初に乗るべき電車に乗り遅れる所だった。
橙色した乗車駅証明書発行機のボタンを押して駅名と日時が印字された白い紙を出力。
その白い紙を小銭入れに大事にしまい込んで改札を抜ける。
乗るべき方面のホームに急ぐ。なんとか間に合って乗車。しばらく揺られて乗り換え駅に到着。
乗り換え時間が僅かしないので少し急ぎ目に駅の構内を移動して無事に乗り換え完了。
乗り換えた電車はひたすらに北へ。終点の水上駅に到着。
この後の長岡行きに乗り換える為に階段を上がって反対側のホームに向かう。
「水上ダッシュ」が繰り広げられ2両しかない朱鷺(とき)の色合いのE129系で座席を確保する乗客の様相。
自分は水上駅の有人改札で乗車駅証明書と青春18きっぷを提出して判子を押してもらってから移動するので
どう考えても座席は確保できない訳ですが。判子というか検札印というか、あれはなんて言えば伝わるのか。
青春18きっぷに押してもらう駅名と当日の日付の入った赤い判子。
それを押してもらってからホームを移動して長岡行きの電車に乗り込む。勿論座席は確保できず。
しばらくは立ち旅。
やがて出発時刻になったので扉が閉まって出発進行。
五日町、浦佐、八色、小出、越後堀之内、北堀之内、越後川口、小千谷、越後滝谷、宮内と停車。
ここから先はトンネルが連続する区間に入る。むしろトンネルの間に外の景色があってトンネルが主な区間と
形容しても過言ではない程に山の中を走って新潟県へと向かっていく区間に入る。
湯檜曽に停車。そして土合に停車。ここで多くのお客様が降りられていく。まぁこれは予想通り。
越後湯沢、長岡方面の普通列車の場合は土合駅で地下深くのホームの方に入っていく。
いわゆる「モグラ駅」として有名なのは越後湯沢、長岡方面のホームのみであって
反対側の水上方面のホームは地上にあるのでモグラ駅とは呼べなくなる。
なのでモグラ駅に訪れるには水上から長岡行きの電車に乗っていくしかない。
その事である程度車内の人数が減るのは承知している。空いた席を無事確保して進んでいく。
車内では車掌による検札がはじまる。この区間では運賃のとりっぱぐれが無いように
乗客1人1人に対しての切符の確認が行われる。
乗客の殆どが青春18きっぷを提示。どこから出すのか、折れたり曲がったりしていないか、
そうした様子の違いを見るのも面白い。自分も検札の為に青春18きっぷを出して車掌に見せる。
そうこうしている間にも電車は進む。
電車は土合から10キロ程度のほぼトンネル内を走る区間を駆け抜け
長いトンネルを走って外に出る。新潟県に突入し最初の駅の土樽に停車。発車して越後中里に停車。
冬場は間違いなくスキー場を目当てにした来客が増えるであろうこの区間も
夏場ともなれば青々とした草がぼーぼーと生え水田には黄金色に輝く稲と重く垂れたそれを支える
黄緑色の穂が収穫の時期を今か今かと待っている様な光景とそして背後には緑色の山々が見える世界。
今の時期はそういう世界が広がっている。
岩原スキー場前に停車。越後湯沢に停車。ほくほく線の車両が専用ホームに停車している。
新潟県内で停車したそれまでの駅よりも規模の大きいホームはさすが上越新幹線との接続駅。
上越新幹線、上越線、乗り入れてくるほくほく線の路線が集結する越後湯沢駅の強さを実感する。
石打に停車。大沢に停車。上越国際スキー場前に停車。この辺りはウインタースポーツのメッカ。
それ目当てのお客様を冬場に大量に捌くであろう施設が今は冬に向けて眠っている。
電車は塩沢に停車。ドア横の押しボタンを押してドアを開く。そして自分の足がホームへと降り立った。
跨線橋を渡って駅舎の方に出る。先般無人化された駅は近年に入って改築された和風の外観。
駅舎を撮影ののちに目の前の道路をひたすらに早歩きそして時々ダッシュをかける。
その途中で三国街道の塩沢宿、牧之通りと交差する交差点に出る。
写真等では見た事があるが街道沿いの宿場町といった和風の建物が並ぶのは壮観の一言。
駅舎が和風に改築された理由がよく分かる。蔵と見間違える様な建物が面した通りは
時間旅行で昔の時代に移動してきたかの様な錯覚を覚える。
その交差点を更に進んで国道17号沿いに出る。青い道路表記には高崎の文字も。
左へ曲がって北東の位置に進むと「塩沢駅角」のバス停に到着。
塩沢駅の到着が9時18分。ここまでおよそ6分。バス停に到着したのが9時24分。
今度のバスの到着予定は時刻表によると9時24分。
なので時計的にはギリギリ間に合っている計算…にはなるが、実際の所はどうなんだろうな。
1分程度待つ。来ない。だとしたら既に出発した後かもしれないな。
既に出発した後か、もしくは遅れて来ているのか。分からないのでとにかく先を急ぐ事にする。
国道17号沿いの歩道を歩くと左手に原信が見えて来る。原信塩沢店。黄色い外壁が特徴的。
最近の原信は「Harashin」の筆記体表示の背景色を赤茶色の壁にしている印象がある。
だけど塩沢店は黄色の外壁。お店が造られた時期が違うのかな?という印象を外観から受ける。
トイレにでも立ち寄って先を進むか…。
そう思った後でなんとなーく後ろを振り返った刹那に自分の横を路線バスが通過していった。
「取りタイ 乗りタイ」という文言の踊る浦佐フォークリフトセンターの広告を施した黄色い路線バスが通過。
「あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!」
あの路線バスに乗れたら結構な時間の短縮もしくは開店時刻まで他の事が出来るという事で
費用対効果は抜群なのにうわぁマジで遅れていたんだうわぁー!!
追い抜かれた刹那に目の前の光景を見ると原信のそばにあるバス停らしき場所で1人の女性が待っていた。
バスは速度を落としてバス停に停車。お客様が乗り込むまでの間に僅かな時間が生まれた。
「乗りまーす!!!」
駆け抜けてバスに追いついて後ろの扉から整理券を取ってなんとか乗車。その刹那に閉まる後ろ扉。
後で調べて分かった事だがその名もズバリの「原信前」というバス停だったらしい。
視線の定まらないグロッキーな状態で「ソシャゲの原神って原信と見間違えるよね」
「原神コスプレイヤーが原信コスプレイヤーになるの意味不明www」の様な事を脳内でのたまう疲労感。
それでもおよそ2キロの距離をバスで移動する事が出来る。徒歩なら20分程度。バスなら4分程度。
運賃は160円。それでこの差は非常に大きい。
バスは「地域振興局前」のバス停に到着。降りるボタンを予め押していたのでバスが停車。
整理券と160円を運賃箱に入れて前扉からバスを降りる。出発していくバスを見送っていく。
時刻は9時39分。バス停の時刻表には9時29分(の到着予定)と書いてあった。
バスが遅れる事はよくある事だし、これぐらいの遅れはなんともない。
むしろある程度遅れてくれていた事で間に合った、バスに乗れたと思っている。
ありがたい話だな。
そう思いながらバス停をあとにして原信に向かう。原信ならさっき通りすぎたじゃないですか。
バス停から17号沿いを少し歩いて上越線の踏み切りを越えて歩くとダイソーが見えた。
ダイソーやコメリパワーに囲まれる様に立地していたのが原信六日町店。
こちらは「Harashin」の筆記体の背景色が赤で、なおかつ筆記体の背後に大文字の「H」が
うっすらと見えている近年に建てられた原信の店舗に共通している仕様の看板。
原信のドミナント出店ぶりにここが新潟県である事を再認識させられる。
早速入店。店内の造りは他のスーパーと大きく変わる所は正直見られない…が
店員のエプロンに筆記体で「Harashin」と入っている所が原信に来たという実感を受けるきっかけになる。
店内の自社広告には「原信ナルスアプリ」。
近年原信はナルスとフレッセイとでアクシアルリテイリングという持ち株会社を設立。
会社運営の部分的な一体化を図ろうとはしているが出店地域の違いを考えた場合
新潟県に出店しているのは原信とナルスのみであってフレッセイは新潟県には出店していない。
逆に原信とナルスは群馬県には出店していない。その事を考えたらフレッセイを加えた所で
新潟県内では蛇足になってしまうのでその名称にするのも理解出来るが
群馬県民の自分としては「あの……フレッセイは……」と思ってしまう。
原信六日町店ではアクシアルブランドの麦茶500mlを購入。
手加減なんていう言葉を知らない照りつける太陽光には呻き声さえも上げてしまう。そこへの対策。
購入してお店を出る。飲んで歩いて歩いて飲んで。
歩いてきた道を再度戻って上越線の踏み切りを再度越える。
横断歩道のある交差点に向かって歩を進み縦型の自動車用信号機を見ては雪国である事を認識。
横断歩道を渡って17号に沿っている反対側の歩道に出てそこから更に歩を進める。
サウンドボウル六日町店に到着。
時刻は午前10時2分頃。駐車場の左脇にはカラオケボックスの個室が並んでいる。
一昔前のカラオケボックスの雰囲気そのまま。外にコンテナの様な個室に番号を振り分けて並べて
指定されたコンテナの様な個室で歌を歌うという形のカラオケボックスも併設している。
それらの個室を横目に見ながら出入口より入店。
出入口の左手にはパン屋さんがその主張を激しく訴求している。
ボウリング場内に「北欧クラフトベーカリー六日町店」が存在しているという
他ではあまり見ない組み合わせ。新しい内装が特徴的なパン屋さんからの香りを頂く。
受付では既にマイボールを持ち込んだ客人が受付をしている最中。
それら男性客の次に自分が受付用紙を提出して受付を済ませてレーンが割り当てられる。
サウンドボウル六日町店ではレーンの位置が2層に分かれており
受付から上の階が1番から10番レーン、下の階が11番レーンから20番レーンとなっている。
上の階の8番レーンに割り当てられたのでそちらへ向かう。
座席に荷物を置いて比較的指穴がちょうどよく感じるハウスボールを持ってくる。
持ってきてあるマイシューズを袋から出して履いてから靴ひもを結び直す。
アプローチの中で自分の立ち位置を確認。ファールライン手前に立ってそこから投球フォームを実行。
合成レーンが伸びるその先のピンセッターの雰囲気に普段投げないボウリング場である事を実感。
そうした行動を経てからゲーム開始。
最初こそ投げたボールが割と想定通りのコースを辿ってくれたがフレームが進むに連れてボロボロに。
動作の中に自分の投球を邪魔する要素が入っているらしい。そうなると余計な事も考えてしまう。
ボールの持ち方やプッシュアウェイの仕方をあれこれ変えながらの試行錯誤を経てゲーム終了。
この後の電車の時刻もあるのであまり長い事は投げられない。よって1ゲームで終了。
ボールを返して荷物をまとめて忘れ物がないか指さし確認を行ってから荷物を背に受付で清算。
その後「やっぱり買っておきたいわ」という事でパン屋さんの方に突入。
種類の豊富な商品構成にどれを選んだらいいのか悩んでしまうが「ミニアップルクラウン」を選択。
小振りで王冠もしくは花の様な形をしたパンで中心部にりんごのフィリングとカスタードクリームを乗せた物。
1つ150円。すぐに食べるのでビニール袋に包んでもらうのみとしてもらう。
商品を購入した人には無料でホットコーヒーを提供しているとの事で150円しか代金を支払ってないのに
いいのかなぁとは思いつつもどうやらそれでもいいらしいのでホットコーヒーを頂く事にする。
ホットコーヒーの入ったポットが存在しておりその右手側に
紙コップやコーヒーフレッシュなどが用意されている形式。
紙コップを手にポットの上についている押し部分を押して紙コップの中にコーヒーを注ぐ。
購入金額を考えて少量で止めておく。まさかのサービスの存在に驚きながらパンとコーヒーを手に退店。
階段を降りて外でパンを早速頂く。これはおいしいね。
りんごのフィリングは甘くもなく酸っぱくもなくちょうどよい塩梅。カスタードクリームとの調和もお見事。
生地はサクサクとした食感で薄い皮が何層にも積み重なった部分の食感が小気味よく
口の中で段々ともっちりとした食感に変わっていくパン生地の変化が楽しい。
コーヒーはしょっぱい系の味付け。マクドナルドのホットコーヒーをもう少ししょっぱい寄りにした味付け。
炎天下の中でパンとホットコーヒーを飲み食いしている光景は少し不思議な感じもするが。
飲み食いが終わって歩きはじめる。南魚沼市の風景の一端を見ながら歩いていく。
南魚沼市民会館が存在している建物のそばには「直江兼続公 生誕の地」と書かれた鉄骨製の看板が。
さらに進んでいくと六日町温泉公衆浴場「湯らりあ」を発見。しかし入る時間はないかなぁとあきらめる。
歩道の上に屋根が存在しており、縦型の自動車用信号機の存在と共に降雪の時期がある事を実感。
南魚沼市役所の付近で進行方向を右手に変え歩き続けると大光銀行や六日町郵便局を発見。
大光銀行は新潟県内の第二地銀であり第四北越銀行が新潟県内の第一地銀。
大光銀行は前橋市にも支店を出しているので銀行名は割と自分の中では知名度が高い方。
市内循環バスも走る通りを歩いて六日町駅の近くに該る南魚沼市のアーケードの通りを堪能。
足湯が休業していたのは残念だったが入っていたら逆に乗り遅れているかもしれないな。
通りを堪能したら六日町の交差点から南魚沼市役所の方に向かう。
到着したらその斜め後ろに位置していた六日町駅に向かう。
六日町駅に到着。JR東日本と北越急行の駅。駅のそばには巨大な図書館がその存在を主張している。
黒い建物の南魚沼市図書館が印象的。橋上駅舎の中へはエレベーターを使っても入れるが
端にある階段を上がって駅舎に入る。営業時間は短めながらもみどりの窓口が六日町駅には存在。
ここもいずれは廃止になるのかな。最近のJR東日本の過剰なまでの閉鎖ペースを考えるとそう思う。
トイレに寄っておく必要があるので駅舎の出入口に直結しているエレベーターで2階から1階に降りる。
降りた先にトイレが存在。トイレを済ませてエレベーターで2階へ上がって再度橋上駅舎の中に入る。
青春18きっぷを出して改札内に入って改札内にもトイレがあるやーんというツッコミをしてからホーム階へ。
JR東日本のホームに降りる。北越急行(ほくほく線)は専用ホーム。
越後湯沢から六日町までは同じ線路を走る両者ではあるがここ六日町駅で方面が分かれていく。
JR東日本(上越線)は浦佐、長岡の方へと向かい北越急行(ほくほく線)は十日町、犀潟の方へと向かう。
正確には上越線は長岡のひとつ手前の宮内まで。長岡は信越線の駅ではあるが
長岡まで乗り入れた方が圧倒的に便利。そりゃあ「上越線の長岡行き」にもなりますわ。
ホームに降り立ってしばらくすると電車がやってきた。今回は2両+2両で4両編成になっているE129系。
水上から乗ってきた編成が2両なので広く感じる4両編成の電車に押しボタンを押して乗り込んで出発。
この辺りの区間は本数が多くない。この電車を逃したら次はきょう8月31日まで走る臨時列車しかない。
10時52分の長岡行きに乗って出発。時刻表を調べてみるとこの電車は水上始発。
越後湯沢で15分も道草を食っているとかいう電車。おそらくは上越新幹線の東京方面、新潟方面、
それぞれの、あるいはどちらの新幹線とも乗り換えの接続をとる為の長時間停車か。
それだけ停車しているなら駅弁でも買いに行けそうですね。
六日町を出発。
五日町、浦佐、八色、小出、越後堀之内、北堀之内、越後川口、小千谷、越後滝谷、宮内と停車する。
浦佐では上越線の一部のホームが閉鎖されておりもの悲しさを感じる。
浦佐は上越新幹線との接続駅ではあるがちょっとその存在感に欠ける。
だけど高崎駅を6時58分に出発する上越新幹線の新潟行きの1番列車。
これに乗って浦佐で降りると越後中里を7時ちょうどに出発した上越線の普通長岡行きに追いつける。
浦佐から長岡までの区間、例えば越後堀之内や小千谷に朝から用事がある場合はこれが便利。
場合によってはこの浦佐乗り換えが効果を発揮する事がある。
存在感は薄いけど無下にしていい駅ではないわね。それが浦佐への感想。
小出では只見線との接続駅という事もあってホーム上に立っている時刻表は上越線と只見線の2つ。
だけど只見線の本数のあまりの少なさにこれでやっていけるのか…?と疑問が浮かぶ。
生活で使うには本数が少なすぎるし観光で使うには乗り継ぎが難しすぎる。
小出を5時36分に発車する列車が終点会津若松に到着するのは10時32分。
およそ5時間ものロングラン。布団と枕を持ち込んで車内で寝ていた方がいいかもしれない説まで飛び出す。
先人はよくそれだけの長くそして険しい区間に線路を引いたなと改めて思う。
越後川口では飯山線との接続駅という事もあって比較的多くのお客様が乗り降りされる訳だが
こちらも本数が少ない。次は13時11分発の戸狩野沢温泉行きまで存在していない。
只見線の停車駅を調べた際には「会津なんとか駅多すぎ問題」だったが
飯山線の停車駅を調べた場合は「越後なんとか駅多すぎ問題」。
千葉県の幕張なんとか駅多すぎ問題が霞んで見えるぐらいの世界が広がっていた。
小千谷は小千谷市の中心駅。ただし市街地からは離れており信濃川を渡った向こう側に市役所やイオン。
小千谷は「おじや」ではなく「おぢや」。
信濃川の水源の恩恵を受けながらも信濃川によって市域が分断されている印象もあるそうした街。
小千谷駅を出発すると越後滝谷との間で長岡市に入る。この辺りから比較的建物が多く並ぶ風景が
車窓から眺められる様な印象を受ける。いわゆる市街地というか長岡市という新潟第2の都市の
光景というか、そうしたものが車窓から見え始めるのはこの辺りから。
宮内駅に到着する辺りでいくつものレールが地面に敷かれている場所の中をひた走る。
上越線は宮内まで。信越線と合流して長岡に向かう。上越線の列車も宮内から長岡に乗り入れる。
宮内駅に到着する辺りの風景は本当に栄えているなぁと長岡市の力を思い知る。
駅名から宮内レミィさんを思い出す。90年代後半のギャルゲー知識をかじってる人なら分かるわね。
長岡という街の名前では「神秘の世界エルハザード」「太陽の船ソルビアンカ」といった
かつてのパイオニアLDC作品の楽曲を手がけた長岡成貢さんを思い出す。
今でこそパイオニアというとカーナビの会社という印象だがかつてはオーディオビジュアル商品が主力。
パイオニアが再び音楽映像事業を手がけて自社でレーベルを持ってアニメ作品を展開する様な
かつての時代の事業を手がける様になったらそれこそ腰を抜かして驚くわね。
宮内駅を出発。長岡市の中心部に向かっていく。
昔から栄えていた街並みと近年に入って再開発の手が加えられた街並みが混在している光景が
車窓から見える。雪を解かす為に設けられたスプリンクラーが作動したその代償と言っても過言ではない
赤茶色に変化したアスファルトがそこかしこに点在している。
商業都市の一面を持ち合わせているので看板や広告のラッピングを施した雑居ビルの様相が見える。
そうした街並みの中を速度を落としながら終点の長岡に到着。
ドアが開くと多くの乗客が改札の外へ、あるいは乗り換えの為に歩を進め始める。
駅名標を見ると「はるばる来たぜ長岡〜」とそれ違う地名というツッコミが入りそうな事でも考えてしまう。
エスカレーターを使って橋上駅舎へ。有人改札では別の駅員が応援に駆けつけている様相の中
青春18きっぷを見せて改札の外に出る。別の駅員に見せて改札を通る展開は郡山駅を思い出す。
在来線と新幹線の改札口、あるいは商業施設「CoCoLo長岡」の中に出店しているテナントが
商店街の様に軒を連ねているその通路の中央部に存在している階段もしくはエスカレーター。
それらを使って降りていくと大手口の地上階に出られる様になる。
階段を降りて地上階へ。大手口(中央口)の方に出る。
長岡駅では越後交通のビルが存在している東口の方にもバスターミナルが存在しているが
明らかに、圧倒的に大手口に面しているバスターミナルの方が規模も本数も中心的な存在。
2番のりばに向かう。既に待機しているバスを発見。
後部扉が開いていたので早速乗り込む。始発なので整理券は出力されない。
基本的に途中から乗る事の方が多い自分なので出力された整理券を手に取ってバスに乗る事が
当たり前なので知識として分かっているとはいえ整理券が出力されない事にちょっと違和感が残る。
すでに乗客が何名か。発車まで数分あるので今のうちに両替を済ませておく。
交通系ICカードが使えないバスの場合、停車している間に両替を済ませておく事は必須行為。
定刻になったので扉が閉まって出発進行。バスが動き始める。
バスは長岡市の中心部に至って速度を保って走行。アオーレ長岡の横を通過する。
奇抜な外観に黒を中心とした配色の公共施設。
鉄骨を思わせる外観、板を異なる方向に並べた波の様な外壁。
実は長岡市役所も入居している。まぁ「奇抜だなぁ」と。
長岡市の中心部である大手通をバスの中から眺めると左右に高層ビルや第四北越銀行の長岡本店、
その先には大手分譲マンションの高層ビルが並んでいたりと目まぐるしい。
栄えている事を実感する。
ショッピングモールと言っても過言ではない大きなウオロク長岡店を過ぎると
大手大橋に差しかかる。立派な橋で信濃川を越える。
信濃川の対岸に入った所でそろそろ目的のバス停に至るので降車ボタンを押す。
バスが止まってから整理券と運賃を運賃箱に入れて前扉からお礼を口にして下車してバスを見送る。
到着したのは「イオン長岡店前」バス停。長岡駅からここまでは180円。その先で値上がりが始まる。
イオン長岡店に入店。イオンはモール業態やスタイル業態など様々な業態を展開しているが
ここは単なるイオン。総合スーパーと考えていいのかな。食品売り場がある。
あるいは衣料品売り場がある。おもちゃ売り場やゲームコーナーなど。
総合スーパーと捉えていい売り場構成を3階から2階と一通り見て回ってから1階へ。
食品売り場で「ワンダ 極(きわみ) 微糖」を購入。アルミ缶に入ったコーヒー飲料を片手に外へ出る。
外で飲み干してからリサイクルの為に設けられた箱の中にアルミ缶を投入。
降りたバス停の位置まで向かいそこから歩を進めてドコモショップを横目に見ながら東京インテリアに到着。
東京インテリアの横に「本社営業所前」バス停が存在。
越後交通の本社営業所が東京インテリアの南に位置している為かそうした名前がバス停についている。
本社営業所前バス停からもう少しだけ歩を進める。
すると到着した。
「ここがリバーサイド千秋かぁ」
ユニーの「ウォーク」系ショッピングモールのひとつ。そして施設名に「ウォーク」とつかない唯一の施設。
映画館や献血ルームが入っている建物とモール部分の建物は2階の連絡通路で結ばれている。
連絡通路の下に車道が存在しており車が行き交う事が出来る様になっている。
外観の造りはやはり同時期に開業したけやきウォーク前橋と似たような雰囲気だな。そう思う。
これで東日本にあるユニーの「ウォーク」系ショッピングモールで
まだ訪れた事がないのはレイクウォーク岡谷だけになった。
映画館「T・ジョイ長岡」の入っている建物の1階から入店。
壁面のガラス部分には9月22日から公開予定の「ジョンウィック・コンセクエンス」の広告が貼り付けられている。
「あっ、キアヌ・リーヴスさん」
キアヌ・リーヴスのお出迎えを受けながら建物の中へ。
建物の中ではミュータント・タートルズの新作映画を宣伝する為の立て看板が存在。
最近時々見かける「一緒に写真が撮れる立て看板」による広告。
「ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!」も9月22日から公開予定だそうで。
エスカレーターで2階へ。「献血ルーム 千秋」はお昼時なので休憩中。
2階の外に出る。そこから連絡通路を歩いてモール側に至る。
「モール内の造りはこうなっているのかぁ」
開業が同時期のけやきウォーク前橋を思い出させる様なモール内の通路。
波を打つ様な曲線に絨毯を敷き、通路の間に吹き抜け空間を設けて1階が見える造りとしている。
通路と通路の橋渡しをする部分と吹き抜けの部分が交互に存在している通路の中央部。
こうした造りがよく似ている。
ただけやきウォーク前橋は通路の天井部分に外の光を取り入れるガラス窓の部分があるのに対して
リバーサイド千秋ではそうしたガラス窓の部分がない。なので人工的な光のみが内部を照らしている。
その為若干「暗い」という印象を受ける。
モール内ではけやきウォーク前橋にも出店している店舗、あるいはけやきウォーク前橋では
見た事のない店舗、さまざまな店舗が軒を連ねている様子が伺える。
そしてアピタ部分に突入。2階の端に100円ショップのセリアが出店しているのはけやきと同じ。
そこかしこにけやきウォーク前橋と同じ様な造りが見られるのは割と共通項の多い両者だねと思ってしまう。
アピタの1階に位置する食品スーパーの売り場でキリンレモンを購入。
一通り見て回って満足したので外に出る。間違いなく長岡市の長岡駅周辺に位置する商業施設の
中心的存在のひとつだなと。多くの市民が買い物に訪れ、長岡ナンバーの車が駐車場に多く並ぶ。
そういう印象を持って外に出る。長岡赤十字病院のある側の出口から外に出た。
モール棟、駐車場、道を一本挟んだ向こう側に長岡赤十字病院。そうした並びになっている。
モール棟と駐車場の間にある歩道を通って連絡通路の下にある歩道を通って十字路に出る。
この周辺にはオートバックスやセカンドストリートあるいは原信と商業施設が充実。
そうした施設も見ていきたかったが時間が限られているので今回はちょっと無理かなと。
交差点を渡って本社営業所前のバス停に出る。今度の長岡駅行きのバスは何分に来るのだろうか。
「今度のバスは12時43分か」
今何時?
「12時43分」
ふと後ろを振り向くと目の前にはバスの姿。慌てて手を上げてバスに停まってもらう。
整理券を受け取って乗車。長岡駅に向けて出発。
イオン長岡店前−長岡駅(180円)
本社営業所前−長岡駅(200円)
センタープラザ前(リバーサイド千秋)−長岡駅(230円)
比較的近いバス停で段階的に料金が上がる。行きは180円、帰りは200円。そうしたバス料金を支払う展開。
行きと同じ道を今度は長岡駅に向かってひた走る。大手通の繁栄ぶりに改めて驚きながら長岡駅に到着。
大手口(北口)から駅に入り橋上駅舎に入る。CoCoLo長岡の商店街の様な通路を歩いて自由通路へ。
2階に相当する自由通路の東口の方に向かい越後交通のビルの位置を確認。
確認してから今度は自由通路の西口の方に向かいエレベーターを使って地上に降りる。
降りて歩いてマルイに到着。志木とか海老名とかにあるやつじゃない方のマルイに到着。
ここはイトーヨーカドー丸大長岡店だった建物。
株式会社丸大が株式会社イトーヨーカ堂と業務提携を結んで出店したイトーヨーカドーが存在していたが
2019年に閉店。土地と建物は売却されダイア建設新潟が運営する「ディアプラザ長岡」として開業。
地下1階に「食品スーパーの」マルイが入居。マルイ長岡駅前店が営業を開始。
しかし開業とは名ばかりで殆どが廃墟。入居者は募集しているが地下1階と4階の学習塾以外はもぬけの殻。
7階まである建物なのにその殆どが使われていないとかいうまさかの事態と相成っている。
地上1階から入店。中にはエレベーターが。エレベーターの扉はやはりイトーヨーカドーを思わせる「らしさ」のそれ。
例えばかつての前橋の、あるいは伊勢崎のイトーヨーカドーでもこんな色をした扉を持つエレベーターがあったあった。
エレベーターではなく下りのエスカレーターでマルイに入店。
何を買うか。固形物がほしい。そういう訳で塩おにぎりを1つ購入。他のおにぎりと比べて安かったから。
それとここは米どころ新潟。きっと安くても地元のお米を使っている事でしょう。
原材料のところに「うるち米(見附市)」との表記が。うるち米(まい)は普段頂いているお米を指す言葉。
1つ購入して店内に置いてあった電子レンジでおよそ30秒。「ちーん」と温めてから頂きます。
やはりもっちりとした食感がおいしいね。塩かげんも効いている。さすが米どころ新潟と思わせるお味でした。
頂いたら地上へ。来た道を引き返してエレベーターに乗って2階へ上がって先程位置を確認した東口へ。
ホテルメッツ長岡の出入口を通って東口側の地上に降りる。
東口には青地に白い文字で越後交通ビルと書かれた立体看板を冠している建物が存在。
越後交通ビルの文字の方が大きいので越後交通ビルの本社か何かと勘違いしそうな巨大な建物だが
建物の名称は「E・PLAZA(イープラザ)」で越後交通は入居している組織のひとつ。
地上の入り口付近にボウリングのピンがあるのを確認。中へと入る。
3基あるエレベーターの一番左のエレベーターで地下1階へ降りていく。
地下1階に到着。扉が開いて中に入ると甲高いピンの倒れる音が響いていた。
ここに「ポップボウル長岡」が存在している。申込用紙に書き書きしてから店員さんに提出。
割り当てられた12番レーンに向かう。荷物を降ろしてハウスボールをひとつ選ぶ。
ボールリターンにボールを置いてマイシューズを取り出して履き替える。アプローチで動きを確認。
そしてゲーム開始。
こちらでも最初のうちはよかったが段々と倒したいという欲が出るからなのかフォームが乱れる。
やっぱり動作のどこかが間違っているのかな。そうとしか思えない低スコアの状態で終了。
こちらでは1ゲーム575円というどこか半端な金額で清算を終えた。
次の電車が迫っているのでちょっと急ぎ目に東口とお別れする。
在来線の改札に入って次の電車が停まっているホームに向かう。
長岡始発の新潟経由内野行きに乗車。13時39分、定刻通りに発車。
どの駅で降りるか?に関して基本的に二択で考えていた。両方に降りる事は時間的な都合で難しい。
結局どちらかひとつを選択しなければならないという行程の中、選択した方の駅に到着したので下車。
「ここが新潟県にあるなになに市で最も面積の小さい街か」
見附市は、新潟県中央部に位置する市。中越地方に属し、県内にある市で面積が最も小さい市である。
13時51分に見附駅に停車。有人改札の所に人がいないのでインターホンを押すと
インターホンより先に事務室にいる人がやってきた。インターホンに出た人に断りを入れてから
事務室にいる人に青春18きっぷを見せて柵を開けてもらって駅の外に出る。
駅の出入口は1ヶ所のみ。線路の反対側に出るには出入口のそばにある地下通路を通る仕組み。
その地下通路を通って線路の反対側に出る。貸し自転車、あるいはコミュニティバスも存在しているが
自転車に関しては借りる方法がアプリからの会員登録と面倒でコミュニティバスは時間が合わない。
「歩くしかないのか…」と判断。多少長い距離を歩く事にはなりますが仕方がありません。
地図アプリを頼りに道を進む。帝人フロンティアなど「規模の大きい町工場」のある通りを歩いていく。
やがて上越新幹線の高架が見え、その向こうにすき家の建物を発見。建物の手前には巨大な道路。
国道8号(国道17号)に出る。国道が重複しているので複数の番号が存在している区間。
その区間をひたすら北へ。途中パチ屋の「ダムズ」の横を通る。
あるいは親子の熊さんのマークが目立つ「ひらせいホームセンター」の横を通る。
国道8号(国道17号)の反対側にはマルイのお店を発見。立ち寄る時間は残念ながらないかな。
更に北へ進む。「ホンダカーズ越後中央 見附西店」あるいは「くいどころ里味」の辺りで左へ曲がる。
進路を西に切り替える。この辺りは家屋と工場の協奏曲。戸建て住宅もしくはアパートが立ち並ぶ。
そうかと思えば町工場の様相を見せる工場やそれより一回り大きな工場がその姿を現している。
工場の立ち並ぶ一角の土地だからこそ建てられたのかな。
そう思いながらサウンドボウル見附店に到着。
これで現存しているサウンドボウルの3ヶ所全てに訪れた。
現存していない本庄駅前店に訪れる事は無理なので。そもそも建物自体が取り壊されて存在していない。
本庄サティ(本庄スカイボール)→本庄ブララ(本庄スカイボール)→本庄ブララ(サウンドボウル本庄駅前店)
現在は本庄スカイボールも児玉スカイボールも現存していない。本当にボウリング場の閉鎖が止まらない。
3ヶ所全てのサウンドボウルに訪れたら願いが叶うと聞いている。
「ボウリングが上手くなりたいです」『自分でなんとかしましょう』。
出入口に通じる階段を上がって中に入る。
六日町のサウンドボウルが上下階の2層構造だったのに対してこちらは1フロア30レーンという構造。
屋内のゴルフ練習場が併設されている。
プロショップも存在しているがそこにプラグしてのドリルをお断りしている状況の張り紙を発見。
プラグに手間がかかるという事で注文が殺到している現状では受け付けられないとの旨が書かれていた。
なんだか色々と賑やかだわね。
受付用紙に必要事項を記入して受付に提出。
しかしまぁ受付の女の子が美人で驚いた。マスクはしているが恐らくは取っても美人かと。
大学生くらいのバイトの娘さんなのか、サウンドボウルの黒いポロシャツ姿でも映える短髪美人で驚いた。
割り当てられたのは5番レーン。受付からは大分向こう側の方だな。
受付の付近には冷凍庫。中にはパンが入っている。
北欧クラフトベーカリーの冷凍商品が入っており購入が可能。
常温で1時間くらいで解凍すると食べ頃になるらしい。
5番レーンに到着。ウッドレーンのセンターは久しぶりに見た。
メンテナンスのしやすさから現在のレーンは殆どがプラスチックによる合成レーン。
木で出来たウッドレーンはレーン上の色が所々変色してまだらの様に見える事が特徴。
ハウスボールを持ってきてマイシューズに履き替える。ファールライン手前に立ってアプローチ上で確認。
アプローチの滑り方とか立つ位置とかを確認しておかないと投げられないんで。
ひとしきりの確認を終えたらゲーム開始。
ここでも「最初は上手く行くけど…」とした形で中盤に入るとボロボロになってしまう。
特に後半では投げる腕の腱が痛くなってきたので明らかに投げ方がおかしいという結論に至る。
だけど投球動作のメカニズムのどこがよくないのかちょっと思いつかない。
痛くなってはきたがその前に10フレームまでを投げ終えた。この1ゲームで終了。
受付で1ゲーム600円のゲーム代金を支払う。するとスコアを印刷した紙と一緒に無料券を渡された。
10月31日までの有効期限で1ゲーム無料。見附以外のサウンドボウルでも有効。
「牛久(龍ケ崎市)まで行けと」「それもいいかもなぁ」
実際に口にする事はないがそんな事でも思う様な無料券をありがたく頂戴。
受付の美人に後ろ髪を引かれながらもサウンドボウル見附店を後にする。
14時から15時頃に受付をしていた人誰だったんですかね、ちょっと驚きなんですが。
みつけちゃん(仮名)に後ろ髪を引かれながらもサウンドボウル見附店を後にする。
そして小走りと早歩きを繰り返しながら見附駅の方へと向かっていく。
時間があるようでない。見附駅に到着するだけなら歩きでも間に合うだけの時間は残っている。
見附駅に到着する「だけ」ならば…。
オーバーヒートしそうな身体の状態でひぃひぃ言いながら来た道をひたすらに戻る。
途中マルイの配送トラックを目撃したりしながら来た道を戻る。
ここはさっきも通った道やと思いながら引き返し見附駅のそばにある駐輪場を見ながら
地下通路に降りていき線路の下を通って反対側に出る。反対側に出てそのまま真っ直ぐ進む。
地図アプリを頼りに帰りの電車までの残り時間を計算しながら進んでいく。
結構な急ぎ目で進んでいかないとこれは到着する事が出来ないなぁと顔を真っ赤にしながら進む。
途中の道すがらで見附市役所の建物を横目に見たりして進む。
15時40分ぐらいにようやくノジマに到着。入店してテレビ売り場のリモコンを押す。
映るテレビはTeNYやBSN、UXやNST。
「本当に新潟に来てるんだぁ…」
映るテレビのテレビ局の名前で新潟に来ている事を改めて実感。それを体験したらノジマを後にする。
ノジマの近くに出店しているウオロクに入店。顔が真っ赤な状態なので
これは飲み物を買わないとマジで持たない。コカコーラ(350ml)とアクエリアス(500ml)を購入。
コーラみたいな甘いものがないと身体が持たない。アクエリアスみたいな飲み物がないと水分が足りない。
購入した商品をビニール袋に詰めその中に氷をぶち込んで少量の水を入れる。
それを片手にウオロクを飛び出しあとは見附駅まで戻るだけ。
一体どうして駅を一旦通りすぎてまで反対方面にあるノジマとウオロクを訪れたんですか?
ただサウンドボウル見附店との往復だけではつまらない。なかなか降りる機会のない見附で降りて
見附市内を散策して自分の目で見附の雰囲気を見つけてみたいという理由で訪れた。
市民生活の一端を目撃してからコカコーラを飲み干し小走りで急ぐ。
道を挟んだ向こう側に「ドラッグトップス」が存在しているのを発見。その見た目はどう見てもサンドラッグ。
「えっ?サンドラッグじゃないの?」
ドラッグトップスは株式会社星光堂薬局(本社:新潟市)が運営しているドラッグストアの名称。
星光堂薬局はサンドラッグの子会社。なので店舗によってはサンドラッグと配色を揃えた看板を出している。
群馬県じゃ見られないドラッグトップスの店舗を見て新潟県に来ている事を改めて実感。
実感しながらも「生き残りたい生き残りたい」と音程の外れた「ライオン(曲名)」を小声で歌いながら爆走。
コメリのお店を左手に見ながら更に冷やしたアクエリアスを一気飲みの調子で飲み干していく。
「これだけアクエリアスが旨かったのはかつての秋田遠征の時以来や!!!(ぐったり)」
アクエリアスを歩きながら飲み干し信号待ちの所で残った氷水を頭から被って身体を冷ます。
立川立飛を訪れた際に「いなげや」で購入した飲み物に対して行った行動と同じ行動を取った。
立川立飛のららぽーとの敷地内に入る直前で氷水を頭から被った。それと同じ行動を取った。
コメリの横を通りすぎ信越線の線路の手前で見附駅に向かって右に曲がる曲線の道路を
工事中なので幅が狭くなっている中でまわりの安全を確認してから急ぐ調子で右へ曲がる。
駐車場の一角に設けられている歩行者用の通路を歩いて見附駅に到着。
時間は?「発車の5分前!」
いつも思うんだけどもう少し時間に余裕を持って行動したいわね。
駅の横にある古びたトイレでトイレを済ませる。不満はあるがトイレがないよりはマシ。
見附駅の周辺では整備事業が行われており現在は工事の真っ只中。
そうした工事が周辺で行われている見附駅の改札を通って信越線の長岡方面のホームへ。
16時9分、普通長岡行きが到着。
「なんか目茶苦茶女子高生が多く乗っているんですが」
学校帰りの女子高生と男子高生が車内に多く乗っていてさらにここ見附駅からも乗ってくる。
出かける前にはきちんとスプレーを吹きかけてきたし最初のうちは効果もあったが
そうしたスプレーさえも押し退けてしまう程に強烈な発汗を繰り返した今日の出来事。
「申し訳ねぇ」「また別の対策も考えるか」と思いながら乗車。見附駅を後にする。
信越線の電車は順調に進んで16時22分に定刻通り長岡駅に到着。
長岡駅でトイレを済ませる。このままホームに向かってもいい訳だが少し時間が開いている訳で。
改札を出てお土産を探す。これほしいと思えるお土産は残念ながら見つからなかった。
「それならこれをお土産にするか」
長岡駅の中では「青海川(おうみがわ)しゅか」さんの立て看板が。
キャラクターイラストと長岡の大花火を合わせた立て看板が設置されていた。
JR東日本新潟支社公認「キャンペーンPR大使」に任命されておりデジタルスタンプラリーも実施中。
可愛らしい女の子やね。よく分からないけど。
その立て看板を撮影したデータがある意味今回のお土産となる。
撮影してから改札内に入って16時34分発の普通水上行きに乗車しようとする。
これが水上行きの最終便。これを逃すと普通列車だけで当日中に群馬県内に戻る事は不可能になる。
新幹線への課金が必須になる。そういう意味では本日の「最終電車」。
乗車しようとして驚いた。2両しかないから空きがない。もはや都会の満員電車。
新潟支社はマジでこれ4両にしてくれよ。4両にしないとバチが当たるで。
それでもまだ空いている方のドアを開ける前に寄り掛かっている乗客がいるのでコンコンと叩いてから
ドアボタンを押して乗車。なんとか乗れた。これで間に合った…。
そんな安堵感をかき消すかの様に近くにいた女子高生3人組がこちらを見てはプークスクス。
「あぁ、汗くさくてすまないねぇ」
実際には声に出していないが感覚的にはそんな感じ。
ドラッグストアショーで見かけてお店で買って朝にかけておいた消臭スプレーの魔法がついに切れ
これじゃあかけてない状態と同じやんけ!みたいな体たらくになるほどの爆走の連続。
塩沢駅から塩沢駅角のバス停に向かってひた走り、出発したと思ったバスが自分を
後ろから追い抜いていった瞬間に走り六日町駅で乗り遅れない様に走り
ポップボウル長岡で13時39分の新潟経由内野行きに乗り遅れない様にする為に
割と急ぎ目の調子でボウリングを行い極めつけは見附市内を沸騰しそうになりながら駆け抜けた。
でも君たちはそんな事知らないからね。仕方がないね。
別の消臭対策を施しておかないとちょっとこれは持たないわ。そういう印象になる。
そうした無礼な女子高生3人組に対して怒らないんですか?と言われそうな展開。
別に怒りませんけど。
自分が悪いからというのがひとつ。もうひとつは「その制服すっげーレベル高けぇ」。
そうした制服姿にごちそうさまでしたという感覚になるから。
「どこの制服?目茶苦茶かわいらしいじゃん」。
実際には声に出していないが感覚的にはそんな感じ。
当日中に普通列車だけで群馬県内に戻る為には乗車が必須の16時34分発の水上行きが出発。
出発してすすすと3人組から少し離れてからネットで検索。
「どこの夏服?」
「帝京長岡(高等学校)か」
学校帰りの高校生を多く乗せた電車は長岡駅を離れるにつれて乗客を降ろしていく。
小千谷までで降りていく乗客もいたが小千谷では更に乗ってくる。
そうかと思えば越後なんとか〜の駅名だとかで乗客が降りていく。
越後川口では飯山線との接続駅という事もあって乗客が降りていく。
越後堀之内では近隣の地域に住んでいる人が多いのか乗客が降りていく。
ようやく混雑もまばらになってきた…と安堵すると同時に
まだ車内に乗っている制服姿の女子高生とか見かけるとこれだけの遠距離通学やってるの?
学校のある日には毎日これだけ通ってるの?自分なら3日と持たないわ…という通学に頭が下がる。
電車は浦佐に到着。ここで結構降りていってある程度乗ってきた。
五日町である程度の乗客が下車。そして次の六日町で結構な乗客が下車。
ほくほく線との接続駅。犀潟行きの列車の姿が見えている。おそらくはそこへの乗り換え客か。
そういう訳で六日町駅までで大半の乗客が降りていきようやく2両でも空きがそこそこ出来た状態に。
やっぱり4両にしよう、な!
JR東日本新潟支社に4両化を強く求めざるを得ない展開を経て越後湯沢に停車。
越後湯沢から先は本当に人気(ひとけ)の少ない所を走る。その為客層の殆どは
これ群馬県まで足を運ぶ青春18きっぱーな乗客が大半なんだろうなという雰囲気になる。
土樽を越え、長いトンネルに入る。群馬県側に突入し土合の地上ホームに停車。
湯檜曽に停車して出発するといよいよ次は終点の水上。ここまで2時間近くの大冒険。
改めて思うけどこんな所に線路を引いて電化を果たした先人の偉業と努力に感謝。
電車は終点の水上に到着。やがて反対側のホームにやってきた水上行きが
折り返しの高崎行きに化ける。ガラガラだった車内があっと言う間に乗客で賑わう状態に変化。
これで後は高崎まで行くか、あるいは途中の新前橋で乗り換えるか。
そうした乗客の流れについていく事で帰宅できる訳ですね、おつかれさまでした。
「誰が帰ると言った?」
18時44分に水上を発車した電車は19時1分に沼田に停車。
「降りるぞ」
沼田で下車して電車が発車。有人改札から駅の外に出る。
外はもう日が落ちて真っ暗闇。日没までの時間が明らかに早くなっている。
「秋の日はつるべ落としって本当だな」
沼田駅から市街地まで延々と続く登り坂をひたすらにひたすらに登っていく。
「こんなん脚が鍛えられる奴ですやん」
競輪場のバンクのカントを延々と登っていく様な急斜面の登り坂に入る。
登り坂の角度が明らかに強くなっている事が分かる。沼田市民はこれ沼田駅を利用する度に
登り降りしているのか。
実際は親の自家用車による送迎だとか路線バスだとかを利用しているものと思われますが。
小諸や取手の坂が小学生レベルに思えてしまう強い勾配を登り歩道と車道が分かれた所で
歩道側には階段が。その段差のある階段を一段一段登って漸く登り切るとその先には坂。
「まだ登るんかいっ!」
えっちらおっちらと坂を登り右手にリブマックス(ホテル)が見えたら右へ曲がると
沼田市のメインストリートに合流する。国道120号が沼田市のメインストリート。
この先で沼田インターチェンジと合流する。ここのロードサイドが沼田市の商業的な中心地域。
沼田駅は坂下に存在、沼田市の中心地は坂上に存在。駅と市街地を結ぶ坂の勾配は
ボウリングのボールを投げたら間違いなく危険な事になるレベル。まぁ投げませんが。
目をぐるぐると回しながら到着したのはテラス沼田。
かつての「沼田サティ」が紆余曲折あって沼田市の持ち物になり、大金を掛けて改装を施した。
現在では沼田市役所や沼田市議会といった面々が入居。官営による複合施設としての面を持つ。
夜の帳を背景にした白を基調としたテラス沼田の姿を見上げる。
この辺りでようやく沼田市の坂の勾配が落ち着いてくる。この先市街地方面へは
勾配が全くないとは言わないがそれまでの勾配の強さと比べたらどれだけ平地に近い事か。
すでに閉店時刻を迎えている店舗は静かな眠りについている。
開いているのはカラオケまねきねこくらいなもの。
旧沼田貯蓄銀行のあたりでアニメのキャラクターの立て看板がお出迎え。
ここ沼田市は「はいからさんが通る」とコラボしている。とはいえ作品の舞台になったという訳ではなく
大正時代の建造物が数多く残る沼田市の雰囲気が作品の時代と一致しているからというのが理由。
旧土岐家住宅洋館のあたりでは花村紅緒さんの立て看板がお出迎え。
とっくに閉館を迎えているので立て看板は遠くから眺めるしかない訳で。
ポツーンと立っている立て看板はある意味ではホラーチックな様相な事で。
日中だったらもっとハッキリと見えている大正時代の建造物が数多く残る沼田市の通りを更に歩く。
結婚式場の「ホテル ベラヴィータ」の所で右に曲がる。本当にこの先にあるの?と思う様な夜道。
程なく歩いて到着。
焼肉屋やカラオケを併設している雑居ビルの中にあるのが沼田ボウル。
群馬県の県北にあるボウリング場は沼田ボウルを除けば宿泊施設の中にあるボウリング場くらい。
草津町とかそっちの方まで行かないとないので沼田市民であっても投げに行くのは難しい。
事実上の「県北唯一のボウリング場」と言っても過言ではない沼田ボウル(の入っている建物)に到着。
沼田ボウルは土休日こそ昼間から営業しているものの平日の営業開始時間はなんと14時から。
「お寝坊さん」と言っていい。なのでこの時間帯に来訪しないと投げられない。
「焼肉食べたいなぁ」と思いながら出入口に向かう。出入口から上の階へと続く階段を上り始める。
沼田ボウルにはエレベーターがない。マイボーラーはボールを持ってこの階段を上がる必要がある。
階段で2階へ上がる。2階は使われていないそうで。3階へお越しくださいとの張り紙が。
階段で3階へ上がる。戦国無双4のキャラクターとコラボしたコカコーラの看板がお出迎え。
右側にある入り口からボウリング場の中に入る。
店主らしき男性は常連客らしき男性と談笑。レーンは全部で12レーン。しかし誰も投げておらず。
申し込み用紙に必要事項を書いて申し込みを済ませる。10番レーンが割り当てられた。
で、ここでこれまでの投げ方ではダメなんだろうなぁと思い、時間はまだあるので1フレーム毎に
投げ方を変える、違う言い方をするなら投げ方を変えた状態で投げてみる事に決定。
前半は変えた投げ方が全く合わずにロースコアのフレームを連発。
「……どうすりゃいいんだ?」
「……こうしてみるか」
投げ方ではなくアプローチに立ってから投げるまでの間の投球動作の一部を変えた。
「あ、こりゃしっくり来たわ」
ひとつの閃きが走った。パナソニックのモニターをレーン上部に配したウッドレーンの沼田ボウルで
投げ方ではなくアプローチに立ってからの動作の一部を変更した事でコントロールが安定化。
どこを変えたのか。プッシュアウェイの方向性。それまでは斜め前に押し出す形を取っていたが
滝の様に「落ちる」プッシュアウェイに変更。自分の足元に落とす様なプッシュアウェイに変更。
それが功を奏した。
後半はある程度打てる様になった。ハウスボールで初めてのレーンでしかもウッド(レーン)。
ウッドレーンはプラスチックレーンと比べてある程度食いつく様な動きを見せる事が多い。
同じ様に投げても食いつく分曲がりが大きくなる。その曲がり幅の違いも計算に入れて投げないとダメだわ。
ようやくひとつの答えを見つけた感じになる。とあるフレームでカバーに成功。
するとご友人を連れている常連客であろう女性客がナイスカバーとの声を掛けてくる。
そうした用語を知っており、なおかつマイボールやマイシューズと言った道具を持っているという事は
この後に投げる為にやってきているお方と考えていいでしょう。
最後のフレームでは失投をしてしまったが前半のそれまでと比べればまだ打てた方というゲームで終了。
1ゲーム650円。3ゲームパックとかのパック料金は一切なし。
料金面だけでいうなら太田のドリームスタジアムと似た様なシステムを持つ高額料金のセンターとなっている。
投げている間は気がつかなかったがいつのまにやら常連といった感じの来客が続々とベンチに集まっている。
どうやら定例会というかそうした時間になるらしい。時刻は20時ちょっと前。
その後女性客の身の上話を聞かされる展開に至る。その人の歴史がかいま見得るから嫌いではない。
でも電車の時間もあるのである程度の所で話の着地点を作って終わりにする。
しなやかな身のこなしから放たれるボールはとても力強いボールのそれでした。
そうした女性客の投球フォームを見届けてから沼田ボウルを後にする。階段を降りて出口へ。
電車の時間が迫ってはいるものの近くのフレッセイに立ち寄る時間はありそうだ、という事でフレッセイへ。
フレッセイ沼田店では最後のひとつだった「冷えたコカコーラ(700ml)」を手に取って会計を行い購入。
閉店は21時で、今の時刻が20時10分。
自分はどうして午後8時過ぎに沼田市におるんやろうかと不思議な感覚で以て沼田駅まで向かう。
テラス沼田が面しているメインストリートと並行するかの様にもう一つ比較的大きな通りがある。
そちらの通り(倉内通り)には居酒屋やラーメン屋が比較的多く並んでいる。
その為この時間でも営業しており話し声やあるいはお酒の匂いがしてくる状態となっていた。
そこの通りを急いでいると右手にはホテルルートイン沼田の姿が。
今年10月に開業予定。ただこれだけの巨大なホテルを沼田に造って採算は取れるのだろうか。
正直不安になる様な巨大なホテル。まぁ上手く行く事を願うばかりですが。
っていうかよく沼田市にこれだけの空き地が存在していたよな。
旧沼田市役所。その跡地にルートイン沼田が建設された。
だけどそんな事を言ってる場合じゃねぇ早く沼田駅まで戻らないといけないんだよ。
ルートインを後にして倉内通りを急ぎセブンイレブンのある交差点でテラス沼田の方へと曲がる。
テラス沼田へと別の道から向かって歩いてテラス沼田と合流した所で後は来た道を引き返す。
先程までの登り坂が今度は急な下り坂に早変わりするので速度を抑えながらも急ぐとかいう
難易度の高い進み方で以て坂を下っていく。転がり落ちたら一巻の終わりで二巻には続かない。
注意しながら坂を下っていき沼田駅に到着したのは20時28分。
この後の新前橋行きは20時33分。
間に合ったー。
トイレを済ませてから沼田駅構内へ。青春18きっぷを有人改札で見せて入場。
駅舎のすぐそばにある高崎方面のホームに移動。やってきた電車に乗って出発。
車内ではやっぱり汗くさいわーと思いながら対策を講じておかないとみたいな事を考える。
そういう事を考えていたり動画配信を見たりしていたらあっと言う間に乗り換え駅に到着。電車を乗り換えて帰宅。