2023年08月29日(火)印象

宇都宮ライトライン開業の第一印象と他都市への影響【大きく町を変えるには、これくらいの大胆な施策が必要】(暇坊主)

カナダはバンクーバーに在住の鐵坊主(暇坊主)さんが動画でアレコレ語っている訳だが。

バンクーバーに在住では宇都宮まで乗りに行く事はさすがに叶わないから仕方がないが
情報を見聞きするのと実際に乗ってみるのとでは印象が大きく変わる。

1:観光路線ではなく生活路線。市民が利用してくれてナンボ。

宇都宮市と関東自動車とジェイアールバス関東の協業と言っても過言ではない「totra(トトラ)」がどれだけ利用されるか。
地域の交通系ICカード。宇都宮市はLRTの開業前に市内の中高生に配布している。

ライトラインの乗車料金をtotra(トトラ)で支払った場合支払額の2%がポイントとして貯まる。
貯まったポイントは次回の運賃支払額の全額となった場合に自動的に消費。

次回乗車時の運賃が200円だった場合、貯めたポイントが100ポイントの場合は一部消費とせず。
200ポイント以上の場合に全額消費される。こうした還元策がどれだけ知られるか。その情報の伝達が普及の鍵を握る。

あとは乗り継ぎ割引の新設。「安く時間通りに移動できる」という流れを市民生活に確立できるか否か。

2:ドカンと人が乗ってくる停留場の混雑をどれだけ緩和できるか。

「ベルモール前」が事実上の停留場名としか言い様がない「宇都宮大学陽東キャンパス」。そこでドカンと乗ってくる。
それと同時にドカンと降りてくる。ここにしかない栃木県内のイトーヨーカドーを中心とした大規模なショッピングモール。
それと同時に近隣に存在しているマンションやアパート、戸建て住宅に住まう人の最寄り駅。

ベルモール絡みでの混雑をどれだけ緩和できるか。「乗り降りに時間がかかるなら利用しない」という考え方にも至る訳で。

宇都宮ライトレール(株)の車両基地は一駅先の平石(停留場)に隣接している。「宇都宮駅東口−平石」という
区間運転の列車を設定してベルモールまでの本数を増やす工夫をしておかないと捌ききれなくなる。

それとゆいの杜でもドカンと乗ってくる。「西」「中央」「東」の(ゆいの杜)ジェットストリームアタック。
県道64号線を通るバス路線との多重化を図らないとこちらも厳しくなる。

3:この先の延伸はあるのかないのか。

芳賀・高根沢工業団地から更に北上して宝積寺(駅)と接続して烏山線への利便性を上げるのか。
芳賀町工業団地管理センター前から芳賀町役場の方へと伸ばしていくのか。
更に伸ばして市貝町役場、真岡鉄道の市塙(いちはな)駅まで伸ばしていくのか。

西側は東武宇都宮駅まで延伸できたら万々歳だが道路事情を省みるとそんな余裕はない。
東側への延伸の方がまだ可能性としてはある。

4:呼ばれ方の種類が多すぎる。

個人的には「芳賀・宇都宮LRT」、通称(愛称)「ライトライン」と捉えている。なので口にする際は「ライトライン」が基本。
ちょっと呼ばれ方の種類多くないですか?そこら辺の整理もしていかないと混乱の元になる。

「情報を見聞きするよりも実際に乗ってみた方が分かりやすいよ」。

以上。

2023年08月29日(火)18時04分08秒