今回の行脚内容は時刻表を片手にスマホとにらめっこしながらの内容になる。そう思って出発。
一体どの様な時刻で組み立てたのか。ぜひみなさんも時刻表を見ながらお読みください。
高崎駅を発車する朝一番の小山行きに乗車。車内の中ではスマホで乗換案内を開いて時刻表とにらめっこ。
実は行き先を決めかねている。小山までは乗っていくつもりだが問題はその後。
1:水戸線に乗り継いで下館で改札を出てときわ路パスを購入。真岡鉄道と関東鉄道を乗り通す旅に出る。
2:栃木県内のまだ乗っていない鉄道を乗っておきたいという事で栃木県内を行脚する旅に出る。
このどちらかで。
窓から見える景色を見つめる。晴れ間も出ているが曇天の割合も多くいつ雨が降り出すか分からない。
大雨になった場合途中で旅程を打ち切って早めに帰る事も想定しなければならない。
そうした空模様。
早めに帰る事も想定した行程の方が無難だな。
そうした思慮を巡らせながら終点の小山まで乗車。
高崎駅を発車する朝一番の小山行きは殆どの駅で交換待ちによる長時間停車がなかった。
なので思いの外早く到着したという印象。大体の両毛線の小山行きはどこかしらの駅で数分は待たされる。
交換待ちが3回程度しか発生せずしかも5分程度の長時間停車がどこにもなかった事が不思議で仕方がない。
両毛線の高架下のホームから階段を上がってもまだ続く通路を延々と歩いて漸く新幹線改札内のそばへ。
途中のベックスコーヒーショップに立ち寄って気付けのコーヒーを注文。
ブラックでホット。入れるのは基本的にコーヒーフレッシュだけ。
そうした形で美味しく飲んで気付けに向かう。店内で飲み干して「ごちそうさまでした」の礼を告げ
お店を後にしてから駅構内を歩いて宇都宮線のホームに移動。
7時25分発の普通 宇都宮行きに乗車。宇都宮駅の到着予定時刻は7時51分。
宇都宮まで乗車して、その後何線に乗り換えるか。
接続しているのは日光線と黒磯方面の宇都宮線と乗り入れてきている一部の烏山線。
この3択。どの路線もまだ乗車した事がない。
スマホを開いて乗換案内とにらめっこしながら乗車しつつ終点の宇都宮に到着する割とギリギリに決定。
青春18きっぷと乗車駅証明書を宇都宮駅の有人改札に合わせて出して判を押してもらう。
乗車駅証明書は有人改札で回収される。これで無事に改札の外に出られた。
8時前にして早くも宇都宮駅にいるというのは不思議な気分になる。
西口のデッキから1階にあるバスターミナルの屋根の側面の文字を見てどこの方面からのバスが
どの番号のバス停に停車するのか?という内容を軽く見ておく。後で役に立つかもしれないから。
地上に降りて横断歩道を渡りチサンホテルに入居しているマクドナルド宇都宮駅西口店に入店。
朝マックの中からチキンクリスプマフィンを選んで注文。商品が出てきたので受け取って食事開始。
朝ごはんをまだ食べていなかったのでスマホを充電しながらパクついて早期に食べ終わる。
ごちそうさまでした。
充電器とスマホを回収してしまい込んでからお店を出る。その後はデッキから駅構内に入り東口へ。
東口では8月26日開業予定の宇都宮ライトラインの試運転の為に車両が停車している所を目撃。
3両編成で真新しく、黄色と黒の配色で近未来的なデザインの車両。
黄色と黒の配色はまるで阪神タイガースみたいですね。
「阪神……」
一日だけ首位に立ったのに首位を奪還されその後ゲーム差がバカみたいにどんどん開いていく
連敗中のカープファン的には非常にその背中が遠ざかっていく阪急阪神ホールディングス的な
あのチームを思い出す配色に宇都宮駅東口の通路にへたり込んでおいおいおいおいと泣きだして
お前らもうちと勝たんかいこの大事な優勝争いの時期に連敗している様じゃ実力不足にも程があるだろと
さめざめと泣きだす様な妄想を一通り展開してから東口に停車しているライトラインの車両に目を向ける。
いよいよ今月開業か。とにかく数年前から工事工事の連続でこれまで路面電車がなかった街に
新しく路面電車を作ろうっていうんだから大きな事業をやってきたわな…と思いを馳せる。
都電荒川線や東急世田谷線みたいに、あるいは広島電鉄(連敗中につき謎の頭痛が発生)みたいに
昔からある路面電車ではなく近年に入っていちから工事を行い造成して開業にこぎ着けた路線が
今後どの様な活躍を描いていくのか。楽しみでもあるし難しい面もある。無事に開業する事を願うだけ。
車両を見終わってからの道すがらでロッテリアを発見。朝メニューやってるんだ。
普段ロッテリアを利用する機会がないので知らなかったがここJR宇都宮駅のロッテリアでは
朝メニューを展開しておりてりやきバーガー単品360円と選べるドリンク140円のセットで税込み500円という
商品を提供している事を宣伝した垂れ幕がお店の外に出されていた。
食べてみるか。そう思って入店。ホットコーヒーとのセットで注文してしばらくして商品が出されて受け取る。
スマホを充電しながら早速頂きます。ぱくっ。
「うーまーいーぞー」
パティもバンズもソースも野菜も。結構な勢いでパクパクと食べられる素敵な美味さ。
コーヒーの味も個人的には割と好み。そしてここでのコーヒーフレッシュはさすがのスジャータ商品。
スジャータのコーヒーフレッシュを掛けて飲んでみたらより自分好みの味に変化。これは大当たりの商品ですわ。
ロッテリアで舌鼓を打ってから漸く目的の電車に乗る為に改札内に入ってホーム階に降りていく。
宇都宮駅にある日光線のホームに到着。8時11分始発の電車もあるがそれは途中の鹿沼まで。
その後の日光行きは8時46分に出発。結構な間隔が開いていたのでそれまでに朝食を済ませるという展開。
日光線のホームにはいわゆるインバウンドを目的とした外国人観光客が行列を作って並んでいる。
どこの国からやってきたのかは分からない訳だが様々な人種が坩堝を作ってやってくる電車を待っている。
やがて出発時刻の数分前になって折り返し日光行きとなる電車が入線。降りる人の方が先に降りてから
行列を作っていた人達が一気に乗り込んで3両編成の車内はワイワイガヤガヤとした賑やか具合に。
出発時刻になったのでドアが閉められる。最近製造された日光線の新型車両にそわそわする自分を乗せて出発。
JRの日光線は思っていたよりも速度が速い。ただ駅と駅の間隔が長めなので次の駅に到着するまで最低5分。
最高で9分程度掛かるという所要時間になっているらしい。宇都宮を出発して最初の停車駅の鶴田に到着。
ここまではまだ宇都宮市内。ここから宇都宮市を抜け出して日光市へと向かう。
鶴田、鹿沼、文挟、下野大沢、今市と停車して終点の日光駅に到着。向こうには東武日光線の線路が見える。
日光駅に到着した電車からインバウンドの外国人旅行者が一斉に降りてそれぞれの向かいたい場所へと向かう。
自分は折り返しの宇都宮行きに乗車する。
9時28分着、
9時39分発。
滞在時間は僅か11分。
日光駅を撮影し位置情報を記録してから登り坂を歩いて東武日光駅に到着。
駅の内装がスペーシアXの運転開始に合わせて手を加えられている事を現地で実感。
さてそろそろJRの日光駅に戻るとするか。今度は下り坂に早変わりした道を歩いてJR日光駅に到着。
青春18きっぷで改札を通り停車している電車に乗り込んで座席に座る。
発車寸前という頃合いを迎えた所で窓を開ける。「なんで開けるんですか暑いっすよ〜」
というツッコミが入りそうな展開ではあるがまぁ開ける事はある意味で当然なんで。
JR日光駅を出発しようと待機している電車の窓を開けた生の景色から見えるスペーシアXの雄姿。
9時39分にJR日光線の普通宇都宮行きが出発。それと時を同じくして
9時39分に東武日光線の特急スペーシアX 1号 東武日光行きが東武日光駅に到着(入線)する。
偏光フィルムを貼られた窓越しに眺めるよりも一部分だけ開けた窓から直接見た方がいいじゃないですか。
そういう訳で窓を開けていた理由はこれになる。宇都宮行きの電車が走りはじめたので窓を完全に閉める。
日光行の電車は基本的に上り勾配の中を登りながら走っていったが宇都宮行の電車は基本的に下りながら走る。
下り勾配といった環境下を走り木々が覆い茂り緑が美しいこの時期の風景をかき分ける様に進んでいく。
これで終点のJR宇都宮駅まで…ではなく。
「まもなく鶴田です」
宇都宮駅のひとつ手前の鶴田で下車。10時16分に到着した電車から下車してのヨーイドン。
江曽島駅の今度の南栗橋行きは10分後。10時26分発。
鶴田駅から江曽島駅まではおよそ1.5キロメートル。果たしてダッシュして乗り換えに間に合うのか?
鶴田駅構内の跨線橋を昇り降りする時点で雲行きは悪天候。
改札を抜けて栃木銀行の建物の前を通りながら進むと公園のある場所に出る。
JR日光線を跨ぐ為にここでアコーディオンの様に折れ曲がっている階段を上がって高架の歩道に出ないといけない。
もうここで「ダメだ」と諦めムードに入る。
「諦めるなよ、神様が見ているぞ」という幻聴が聞こえた気がした。
ここは宇都宮市。宇都宮で神様といったらやっぱり神山雄一郎(選手)だよな。
自分の中では神山雄一郎が「雷(いかずち)の杖」を持っている風貌の神様が見ていると思い
再び猛烈なダッシュをかまして体力のない自分にしては割と進んでるぞ?といったペースを作り出す。
進行方向右手に「すたみな太郎西川田店」を見ながら八千代1丁目の交差点を左折。
関東運輸局栃木運輸支局の駐車場の前を通る。
ヤマト運輸宇都宮江曽島営業所の面した交差点を右折して主に南の方向に小走りで向かった所で時間切れ。
10時26分になりました。
ちょうど「宮パーツ(株)宇都宮営業所」の前で時間になったので頭だけ見えていた電車が駅を出た頃合いになった。
あと何メートル?あと300メートル!
地図アプリによる計算ではあと300メートルといった所でダメだったらしい。
「私は頑張りました」「許してください」と誰に言われるまでもなく許しを乞う様な文言が口を突いて出てくる。
まぁ十中八九無理じゃね?とは思っていたので特に問題ない訳ですが。
一種の体力作り。
地図アプリを開いて改めて経路を見直してから別の経路で再始動。
陽南通りをだいたい東の方に進んで東武宇都宮線の線路を跨ぐ高架橋の側面にある階段を使って昇り降り。
東武宇都宮線の線路を跨いで歩く、歩く、まだ歩く。
「意外と遠くね?」
思いの外距離があってかなり焦ったがそれでもようやく到着したのはアピタ宇都宮店。
「アピタは遠かった」
思わずガガーリンになる様なセリフが口から出る様な程に疲れはしたがこの辺りにアピタがある事は知っており
機会があれば一度は訪れてみたいという考えは以前から持っていたので今回ようやくその夢が叶った。
乗り換えに間に合わなければアピタに立ち寄ってから次の電車に乗って目的地へ向かう。という事にはしてあった。
アピタに到着。建物は伊勢崎のドンキとのダブルネームになったユニーのそれとよく似た雰囲気の外装。
だけど伊勢崎東のユニーがロードサイド沿いなのに対してこちらは宅地やマンションが近くに密集しているので
建物の外側の雰囲気は伊勢崎東とはまるで異なるわね。というのが自分の感想。
早速入店。食品売り場で飲み物を購入しようとするが食品売り場が自分の入った出入口からは遠かった。
結構歩かされてようやく冷蔵ケースで冷やされた飲み物の並ぶ場所に到着。
ユニーのプライベートブランドの「スポーツドリンク ライチ風味」を手に取って会計を済ませて外に出てから飲み始める。
宇都宮みんみんの餃子の店舗が出ている点に宇都宮市らしさを感じながら江曽島駅への道を進んでいく。
緑が丘通りを歩いて交差点に出た所で西側に曲がり右手に公園を見ながら進んでいく事で江曽島駅に到着。
次の南栗橋行きは10時56分発。
その数分前に到着出来て安堵しながらもヒィヒィ言っている状態のままホームに到着。
やっぱり現在の東武宇都宮線は駅の装飾が苺だらけだよな。
東武宇都宮線の愛称が1年間限定で「いちご王国」ラインとなります(東武鉄道)
苺の装飾に見送られながら栃木ローカルの20400型に乗車して出発。次は西川田に停まります。
2分ほど走って西川田に停車。「電車って楽ぅ〜(感涙)」と思いながら下車して改札を抜ける。
カンセキスタジアムとちぎの最寄り駅。なお駅から歩いて15分程度の表示が出ている模様。
「遠いじゃねぇか」というツッコミが入る様な所要時間を横目に見ながら道なりに進んでいく事で到着。
栃木県総合運動公園。そしてその中にとちのきファミリーランドも併設されているという栃木県の中心的施設。
群馬県にある施設で例えるなら前橋の敷島公園と伊勢崎の華蔵寺遊園地を足して2で割った様な状態の場所。
近くには「競馬場通り」。
昔ここは宇都宮競馬場だった。2005年に廃止。ブライアンズロマンの名前を思い出す。
カンセキスタジアムとちぎのある場所を地図で見るとなんとなく楕円形をしている事がよく分かる。
それがかつてここには競馬場が存在していたという事のある種の名残。
「ここに競馬場があったんだなぁ」とじーんとなる様な感覚。それを味わいにここへ来た。それが理由のひとつ。
ビッグマーチ西川田店の方には歩かず、栃木県総合運動公園の中を突っ切る様な経路で中へと入る。
栃木県総合運動公園野球場(本球場)の外周部分の日陰に該る所にテントを立てていたのが宇都宮競輪の宣伝隊。
【イベント情報】8/13(日)神奈川戦「宇都宮競輪プレゼンツ」@県営球場
日本発祥のスポーツ、競輪!当日は、日本競輪選手会栃木支部支部長の山口貴弘選手が来場し、
試合前の挨拶や、始球式に登場します。また、宇都宮競輪場の特設ブースを球場外に設置し、
脚力を計れるワットバイク体験や、らいりんガールとの記念撮影ができます。(栃木ゴールデンブレーブス)
8月15日から17日までの3日間で行われる宇都宮競輪『KEIRINライジングスターズin宇都宮』のご案内をいたします。
だそうで。
この手の宣伝には殆ど効果がない。関係者の自己満足(で終わる)。
1:競輪予想は素人には難しい。なので素人は手を出さない。
2:宇都宮競輪場の立地を考えるとマジで初心者が足を運ぶには厳しい山の上にあるよね。
3:競輪予想の仕方を教えてくれる人がいない。「選手」ではなく「教えるのが上手い人」の方がほしくなる。
そういう訳で宇都宮競輪のブースことテント下を一瞥。
興味を持って近づいてくれる人は殆どおらず。今回のらいりんガールはみずきさんとももさんの2人だが
どちらも他人怖い怖いヒィとばかりにテントのそばから離れようとはせず、互いが互いに視線を送りながら
「言われた事をやっていればいい」「時間が来るまでやっていればいい」とした受動的な態度対応を見せている。
これじゃダメだわ。
こんな消極的な売り方をやっていたら和歌山や京王閣に負ける。
コスプレをさせても女は女。女の性を考えたら人前に出て何かをさせる事には向いていない。
古代石器時代より狩りに出るのは男の役目、建屋の中で作業をするのは女の役目。
性による向き不向きはその時代から決まっている。
女の子が能動的な宣伝なんて出来る訳ないじゃないですか。むしろ男がやれよ。
女の子に宣伝をさせるにしてもまずは男が女の子に見本を見せてからやって見せろよ。
コスプレで目立たせて女の子を前に出していれば色香に惑わされた弱者男性が引っかかるだろ。
そうした舐めた真似が透けて見える。裏で糸を引いている男も含めて相手の本音本心本性がよく見えた。
話しかける価値はちょっと無い。なので遠くから一瞥する程度で終了する。
とちのきファミリーランドは入園無料で楽しそうな遊具が沢山ある一大レジャースポット。
だけどジェットコースターの様な絶叫マシンは苦手としているからそれは君と僕だけの秘密にしておこうね。
色々と残念な宣伝方法を採用しており「自分ならこういう方法は採らねぇわ」としか思えない展開を見て
ある種の怒りさえも湧いてくる様な展開になった自分は行きと比べて戻りでのペースが早くなった状態で
西川田駅に戻る事が出来た。行きが12分程度なら戻りは8分程度。「早く戻る事が出来たねぇ」。
西川田の改札をモバイルSuicaで通過。11時52分発の東武宇都宮行きの電車をしばらく待つ。
やがてやってきた電車にドア横のボタンを押して乗車。一度押せばいいのに連打したくなるのはどうしてだろうね。
出発した電車は東武宇都宮線って感じの時速80キロ程度の走りで江曽島に到着。私は帰って来た。
だけど今回は終点まで向かうので。最近になって綺麗になった南宇都宮に停車して出発。
いよいよ宇都宮市内の官公庁に近い所を走っていく。宇都宮市役所を右手に通りすぎると終点の東武宇都宮駅。
到着する前まで地図アプリを開いて東武宇都宮駅周辺のバス停からJR宇都宮駅に向かうバスを検索していた。
到着する前に終了したので地図アプリを閉じて席を立ち先頭車両の扉の前に立っておく。
12時2分に東武宇都宮駅に到着。扉をドア横のボタンを押して開けて降りて真っ先に改札へとダッシュ。
まだ人の少ない改札を抜けて西口への階段を降りて1階に到着。1番乗り場に待機していたバスに乗車。
12時5分に出発。宇都宮市の中心街を多少の渋滞に巻き込まれながらも10分程度でJR宇都宮駅に到着。
これなら間に合うね。ありがたや。
バスを降りて横断歩道を渡りJR宇都宮駅の中に入る。エスカレーターで2階へ上がって有人改札から改札内へ。
9番線に向かい待機していたチョコレートを思わせる配色の車両に乗車。結構混雑しているなぁ。
先頭車両で前面展望にかぶりつける位置で立ちながら移動する事に。定刻になったのでドアが閉まって出発。
12時20分に宇都宮始発で出発する黒磯行きに乗車。東北本線の宇都宮から北側は乗った事がなかった。
走りはじめて快調に飛ばす電車。宇都宮で系統分断が行われてから
宇都宮以北は新造されたサスティナ車両ことE131系による運転が主な区間と相成った。
外観の配色こそ違えどE131系は相模線で乗ったばかり。新しくていいなぁ。両毛線にも導入されないかなぁ。
みたいな事を考えながら前面展望を楽しみつつ黒磯駅まで向かって走っていく。
やがて電車は岡本に到着。「巨人の4番かな?(すっとぼけ)」「うちのデビッドソンもこれぐらい打ってくれたらなぁ」
岡本を出発して烏山線との分岐駅でもある宝積寺(ほうしゃくじ)に到着。
ここから先の区間は氏家(うじいえ)、蒲須坂(かますさか)と難読駅名が続く。
蒲須坂の手前を走っていると宇都宮で系統を分断した理由がよく分かる。基本的に田舎なのよ。景色が。
悪い風には捉えないでな。水田が広がり鮮やかな緑が目を楽しませ、背後にはビリジアンに染まった森と山々。
いわゆる田園風景と言えばそれまでだが田園風景と形容するのはしっくり来ない山々とのツーショットが
栃木の田舎を描写している。こうなると沿線人口と乗降客数の増加には期待できない。
東北新幹線が通っているので遠近分離はそちらに任せる。そう考えたら在来線による長距離移動というのは
青春18きっぷの期間内ぐらいしか見込めないので。まぁ系統分離に本数減といった政策は行われるでしょうな。
駅間の割と長い区間が続く中を疾走。線路の枕木の間に所々草が生えているその上を走る。
片岡、矢板、野崎と停車。野崎を出発すると進行方向右手から東北新幹線の高架な建造物が合流する。
合流後は進行方向左手に高架線、右手に地上線の組み合わせに変わる。程なくして西那須野に停車。
栃木県北部における新幹線の停車駅の位置をめぐって西那須野駅の停車を主張する西那須野町(当時)と
黒磯駅の停車を主張する黒磯市(当時)が互いに譲らず。
結局両駅の中間に存在していた東那須野駅が造り替えられ「那須塩原駅」と改名して新幹線の停車駅に設定された。
なので西那須野から黒磯までは新幹線の高架橋と並んで走る構造になっている。
電車は那須塩原駅に停車。近隣には商業施設もあるが新幹線の停車駅という立地を見込んで建てられたであろう
マンションやアパート、それと高架橋の下に設けられた有料駐車場といった物の姿が目立っている。
住むというよりは「移動して働いたり遊んだりする為の前線基地」といった感覚になる地域かと。
那須塩原を出発。次は終点の黒磯です。
黒磯から先の新白河方面を走る在来線の本数は非常に少なく場合によっては2時間に1本?くらいの頻度になる。
栃木県から福島県に向かうには那須塩原から新幹線で新白河、あるいは新白河以遠に向かうのがセオリー。
13時13分。終点の黒磯に到着。下車して跨線橋を渡って反対側に待機している青い帯を身にまとった電車に乗車。
次の新白河方面の在来線とは珍しく接続が取れている。まぁ接続が取れる様に選んで乗ってきた訳ですが。
13時22分。黒磯始発の新白河行きの電車が黒磯を出発。この辺りまで来ると樹海という印象に変わってくる区間。
先人はよくこの地域に線路や電気を引いてきたなぁと驚きに値する。しかも複線で。
樹海の中を突っ切る様に走っていく電車。トンネルに近づくと線路が枝分かれしてトンネルに突入する。
複線区間を全て飲み込むだけのトンネルを当時の技術では掘る事が出来なかった。その為一旦枝分かれする形になる。
そうした昔々の物語を隙間隙間に挿入しながら駆け抜けていく青い帯の電車。
天候が悪天候のそれに近づき黒い雲が地上を覆う割合が増えてきた事も相まってもはや樹海ツアー。
高久、黒田原、豊原と停車して発車あたりからは特にそうした様相で走り続けて福島県内に突入。
白坂に停車。ここはもう福島県。栃木県と福島県との境目はそこまで長い時間を掛けて通過したという印象がない。
これは上越線の群馬県側にある土合駅と新潟県側にある土樽駅の関係とは異なるね。
豊原駅(栃木県)−*5.3km−白坂駅(福島県)
土合駅(群馬県)−10.8km−土樽駅(新潟県)
なので「えっ?もう福島県?」という印象になった所で白坂を出発。次は終点の新白河です。
白坂駅の周辺には割と家屋が散見され新白河駅という新幹線も停車する駅の近くであるという事からの
ベッドタウンとなっているのかな?という印象を受ける。これもまた土合と土樽の関係とは異なるね。
土樽駅は「発電所のある駅」という印象であって人の住む場所という印象はあまりない。
白坂駅は白河市に存在しているが新白河駅は西白河郡西郷村(にしごうむら)に存在している。
ただしこの辺りは白河市と西郷村の境目が入り組んでいる。境目なんてあってない様なもの。
そういう風に形容した方が一番しっくり来る。境目なんてあってない様なもの。
割と開けた都会的な風景を見ながら終点の新白河駅に到着。緑色の帯が入った郡山行きの電車は
なんと今到着したホームの先で待機しているそうで。この並びは割と珍しいよな。
競輪でいうなら「同地区別線」ぐらいの珍しさ。同じホームの前後で番線を分け
新白河と黒磯を結ぶ在来線は南側の6番線、新白河と郡山を結ぶ在来線は北側の7番線と
同じホームで線路を区切った上で別の番号を振り分けている。なのでこの後は北側に少し歩く事になる。
新白河駅の周辺はホテルもあったりとやっぱり開けている。
そしてやっぱり新白河駅の周辺と言えばウインズ新白河。まぁ今日は馬券を買いにきた訳ではないですが。
小倉では小倉記念、新潟では関屋記念。正直どっちも難しいので馬券を買える様なレースじゃないよぉ…。
新白河駅があるのは西郷村の東の端。ウインズ新白河があるのは西郷村。
東口から出て少し歩けばもう白河市。カーサホテル新白河のあたりまで歩けばもう白河市。
そうした立地の新白河駅で郡山まで向かう701系電車に乗り換える。側面には緑の太い帯と赤の白い帯。
なので仙台地区の持ち物。そういった電車に乗る。さっきまで乗っていた電車で見た人もチラホラと。
そうした形で割とすし詰めに近い混雑状況のため車掌も本日電車が混雑しておりますとお知らせしている。
13時57分。割と賑やかな乗車率で新白河を出発。終点の郡山まで向かう電車が動きはじめた。
不安定な天候の中電車は速度を上げていく。
さて困った。どこで降りるかを決めていない。それとこの後の行程も決めていない。
「決めていないのに乗ったんですか?」とツッコミが入る様な展開。
正確には「決めかねている」かな。
1:矢吹駅で下車。矢吹町の中心街を散策して帰る。
2:須賀川駅で下車。須賀川市の中心街を散策して帰る。
3:郡山駅で下車。郡山市の中心街を散策して帰る。
いよいよ天候が崩れて猛烈な雨が車体を打ちつける。ついに大雨がキター!となっている中を検索検索。
色々な乗り継ぎパターンを模索する。震撼しながらどうしようどうしようと調べている間にも電車は進む。
白河、久田野、泉崎と停車。まだ天候は崩れたまま。そして矢吹に停車。まだ調べている。
まだ調べていたいので1番の選択肢は消えた。ドアが閉まって矢吹駅を発車。次は鏡石に停車。
この辺りで閃いた。っていうか「降りてきた」。
鏡石を出発。次は須賀川に停車。この辺りで雨が降りやみ晴れ間も覗いて天候が回復。
須賀川に停車。ドアを押しボタンで開けて一段低くなっている一部が工事中のホームに足を降ろす。
それまで乗ってきた電車を見送ってから跨線橋の階段を登って降りて反対側に位置する駅舎に向かう。
青春18きっぷを提示して改札を通過。須賀川駅の外に出る。
14時24分。乗ってきた電車は須賀川駅に停車。この後は烏山線を全線完乗してから帰る腹積もり。
15時02分。新白河行きの普通電車が須賀川駅を出発する時刻。間に合わせると滞在時間は38分。
須賀川(15:02)−新白河(15:30)、新白河(15:47)−黒磯(16:10)、黒磯(16:16)−宝積寺(16:57)
これで宝積寺始発の烏山行きの列車の出発時刻「17:01」に乗り継ぐ事が出来る。
それを却下した。
15時26分。郡山駅行きの普通電車が須賀川駅を出発する時刻。間に合わせると滞在時間は62分。
須賀川(15:26)−郡山(15:37)、郡山(16:06)−宇都宮(16:34)、宇都宮(16:42)−宝積寺(16:53)
これで須賀川での滞在時間が24分も増え、しかも郡山で29分の滞在時間をひねり出す事が出来る。
そして宝積寺始発の烏山行きの列車の出発時刻「17:01」に乗り継ぐ事が出来る。
まるで西村京太郎サスペンス。トラベルミステリーに出てくる時刻表トリックの様な展開。
まずは須賀川駅で駅舎の外側を撮影する。駅前に存在しているウルトラマンの像も撮影。
立像ではなく岩の中から飛び出したかの様な姿をしている。
「駅前にどうしてウルトラマンの像が存在しているの?」
須賀川市はウルトラマンシリーズを手がけた円谷英二(つぶらやえいじ)、
本名:円谷英一(つむらやえいいち)の出身地。
近年ウルトラマンの故郷である「M78星雲 光の国」との姉妹都市関係を締結した。
須賀川駅からは離れているが須賀川市と玉川村に位置している福島空港でも
ウルトラシリーズに登場する光の戦士たちの立像が存在し、来航客を楽しませてくれている。
須賀川市とはそういう街。円谷プロと連携しての街づくりに取り組んでいる。
ある程度の撮影を終えたらちょっと距離はあるが円谷英二ミュージアムの場所まで歩いて向かう。
自分は特段特撮好きという訳ではないがこうした取り組みは面白いものであるという感覚を受ける。
「♪胸に つけてる マークは流星」
「♪はるかな星が ふるさとだ」
「♪ウルトラの父がいる ウルトラの母がいる」
「♪耳をすましてみろ 心で感じてみろ」
自分はそこまで熱心な特撮ファンという訳ではなく、
ウルトラシリーズの主題歌もそんなに知っている訳ではないが
逆に言えばそんな自分でも知っている曲を口ずさみながら登り坂をひたすら登って歩いていく。
ただ、登り坂が続くかと言えばそうではなく、坂と坂の途中に割と踊り場の様な平坦な部分もある。
坂の角度は比較的ゆるやか。そして途中に踊り場の様な比較的平坦な部分もある。
それが今歩いているこの道の特徴。
踊り場とでも形容すべき場所から見える山々の景色に目を奪われる。須賀川橋に差しかかる所で
北西の位置に見える緑色の山々と釈迦堂川のコントラストはいい景色だと思うよ。
須賀川橋を渡り公立岩瀬病院の辺りでウルトラマンタロウの立像を発見。
この通りにはウルトラシリーズに登場した光の戦士もしくは代表的な怪獣の像が点在している。
これらの像がいわば案内役も兼ねている。
更に歩いていくとウルトラの母の像を発見。歩を進めていくと宇宙恐竜ゼットンの像も発見。
「宇宙恐竜」なんだ。宇宙怪獣じゃないんだ。それはちょっと知らなかった。
バス停も存在している通りをさらに歩いていくと宇宙大怪獣ベムスターの像が。
その近くにはウルトラマンジャックの像が。名前を上げていったらきりがない程に
多くの像が近年になって通りの合間に存在する様になった。
東邦銀行須賀川支店まで来ると目的地は目の前。
「須賀川市民交流センターtette(てって)」に到着。
2019年(平成31年)に開業したばかりの新しい建物。
図書館や公民館、あるいは1階にローソンがある複合施設。
5階の一角に円谷英二ミュージアムが存在している。
1階の入口から中に入る。中に入ってエレベーターを発見。エレベーターで5階まで上がる。
5階に到着。歩いて早速円谷英二ミュージアムの中へ。
入場は無料。市営の施設であり、ATAC(特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構)が
バックアップしている「本物」が飾られている施設。
「はぁー」「すごいねー」という言葉が出てくる様な展示の数々。自分はそこまで特撮には詳しくなく
むしろ無知で門外漢な方ではあるがそれでも本当に楽しめるジオラマや展示物の数々。
大きいゴジラの像。これはインパクトの強い展示物だな、と。
円谷英二さんは初代「ゴジラ」(映画)の特技監督としてもご活躍されていたそうで。
門外漢なので存じませんでした。どちらかと言えば「ウルトラマンの監督」の方が強い印象でした。
映画からテレビへ
別の一角にある「特撮スタジオ」では撮影現場のジオラマ(ミニチュア)が展示されている。
そうした様々な展示物が来場者の目を楽しませてくれる場所という印象を受けた。
5階にはテラスも存在。円谷英二ミュージアムの一角から扉を引いて開けて「空想テラス」に出る。
空想テラスから見る須賀川市の光景は街の一部ではあるがその街の様子がよく見える。
そうした景色を見たらそろそろ戻らないと次の電車に間に合わないな。そうした頃合いになったので
残念ではあるが円谷英二ミュージアムを後にする。
4階にはコミュニティFM「ウルトラFM」の収録スタジオも存在。この時間帯は特に稼働していなかった。
tetteを後にして来た道を引き返す。帰りは下り基調になるので登りよりはつらくない。
それでも割と止まり気味になる。自分の脚力のなさに愕然。円谷幸吉さん並みの脚力がほしくなる。
1964年の東京オリンピックのマラソンで3位に入賞したがその数年後に自殺。
現在の須賀川市出身のオリンピックメダリスト。人生をあっと言う間に駆け抜けた。
須賀川市では毎年10月に「円谷幸吉メモリアルマラソン」を開催。今年は10月15日を予定しているそうで。
脚力がなくても歩いて歩いて。
もうすぐ須賀川駅に到着する頃になって喉の渇きが限界に来たので自販機でジュースを買う。
なんと100円でキリンラブズスポーツを売ってくれている自販機を発見。
スポーツドリンクはポカリスエットをよく飲む自分ではあるがキリンラブズスポーツの味は好きな方なんで。
「いやぁこれは助かったぁ…」
安堵しながら購入したキリンラブズスポーツのキャップを開けて中身をグビグビと。
水分補給は本来少しの量をこまめに取るのが正解なんだがんな事言ってられるかぁとばかりに
うまいうまいと飲んでいる、まさに牛飲馬食の状態。
台風一家、じゃなかった、台風一過という感じの蒸し暑い須賀川市を徒歩で20分程度歩いて
その大半は登り坂の道をウルトラシリーズの光の戦士たちや怪獣たちが点在する通りで
像たちに見守られながら日射の中を歩いて往復だと40分程度になる中を外に居た訳ですから
そりゃあ水分もほしくなりますわな。この牛飲馬食状態を笑う人がいるならあなたも是非どうぞ。
「ようこそ須賀川市(の夏場の日中)へ」
飲み干したら須賀川駅のバス乗り場まで歩いてバス乗り場の歩道の方から駅に入る。
駅構内で次の郡山行きの電車の時刻表示を確認。乗換案内で確認した電車に間に合った。
改札内に入り跨線橋を渡って郡山方面のホームに到着。その数分後に目的の電車がやってきた。
乗車して出発。水郡線との分岐駅でもある安積永盛に到着。初見じゃ読めない「あさかながもり」。
その次が終点の郡山。郡山駅近くに来るとやはり大都会と言わせる様な施設の雨あられ。
福島県内でも福島市、いわき市と並んで多数の人口を有する街。ニラク(パチンカス)のお店を目撃すると
郡山市に来たという実感を浴びる。株式会社ニラクの本社は福島県郡山市に存在しているんで。
この後の各列車の案内が車掌から放たれる。様々な路線への乗り換え案内があると
やっぱりターミナル駅だなという印象を改めて受ける。
「ターミナル駅」とは本来「終点」の意味合いを持つ言葉だが、日本国内でターミナル駅と聞くと
「巨大な駅」「他の路線と合流している駅」の意味合いに化けている印象がある。
乗っている電車は郡山行きなので本来の意味合いでも適合している訳だが。
終点の郡山駅に到着。とうとうここまで来てしまったか。
電車から降りて駅名標を撮影。階段を上って橋上駅舎の有人改札から出ようとしたが
有人改札には長蛇の列。一体なんでこんなに長い列が出来てるんや!?Suicaの乗り越し清算か?
交通系ICカードはエリアを跨いだ利用は出来ない。
宇都宮駅から在来線に乗車して福島県方面に移動した場合交通系ICカードが使えるのは黒磯駅まで。
郡山駅から在来線に乗車して栃木県方面に移動した場合交通系ICカードが使えるのは矢吹駅まで。
黒磯駅から矢吹駅までの間を交通系ICカードで乗ってきちゃった!となった場合は有人改札での清算になる。
おそらくはそれ。
「マジかよ…」「関東と東北で交通系ICカードの利用可能範囲が分断されている事を知らないのかよ…」
これは有人改札を通り抜けるのに時間が掛かるのか?
そう思われた瞬間別の駅員が登場し「青春18きっぷの方いらっしゃいますか?」と声を掛ける。
「はいはいはーい!ここにいまーす!」と元気よく返事を返して青春18きっぷを見せて有人改札を通過。
「いやぁこれは助かったぁ…(2回目)」
郡山駅周辺での滞在時間は最大29分。この後の予定を全て放棄し、郡山で過ごして1泊。
翌日に帰宅するという案も考えなくはないが、じゃあ仮にそれを実行したとしてこの後どこで何をして過ごすの?
思いつかない。
郡山駅の東側に位置するラウンドワンスタジアム郡山店でボウリングでもする?
マイシューズ持ってきてないよ?
マイボールよりもマイシューズの有無の方がボウリングのスコアに影響する。
正直左足も右足も底がズルっと滑る靴底になっているハウスシューズでボウリングやれは結構きついわ。
なので「思いつかない」。
郡山駅を出てデッキから郡山モルティの出入口に到着。
「お久しぶりです」。
目の前には福島県で一番高いビル。ここには以前にも来た事がある。なので「お久しぶりです」になる。
郡山のビッグアイは福島県で一番高いビル。1階から5階まてが商業施設のモルティ。
そこから上は市民プラザや高校、オフィスと位置して20階から上は科学館が存在。
外から見てもよく分かる上層部の球体はプラネリウム。
「地上からの高さが世界で最も高い位置にあるプラネタリウム」としてギネスブックにも登録されている。
モルティの中に入りスターバックスの近くにある「科学館専用」のエレベーターで22階に向かう。
エレベーターの中では照明が消え、宇宙空間への突入を思わせる音と共にあがっていく演出が発生。
エレベーターそのものがちょっとしたアトラクションになっている。
「郡山市ふれあい科学館スペースパーク」はビッグアイの20階から23階に存在。
20階が研修ルーム、21階が展示フロア、22階が展示ロビーと景色を一望できる展望フロア。
23階にプラネタリウム。展示フロアとプラネタリウムは有料だが展望フロアは無料で見られる。
22階に到着。展望フロアに出る。新幹線の高架橋と在来線の線路が伸びていく方面を撮影。
近くにはヨドバシカメラ マルチメディア郡山が入居しているビルも見える。
郡山駅は新幹線と東北本線、磐越西線と磐越東線、(安積永盛から乗り入れている)水郡線が集結する
福島県内の巨大な駅のひとつ。線路が何本も伸びている。その巨大さが伺える。
その高さに足が震えそうになる展望を堪能しながら郡山盆地の巨大さを実感した所で郡山駅に戻る。
来た道を引き返して駅ビルの「エスパル郡山」に入る。お土産でも買って帰るかという事で
お土産を扱っていそうなお店は軽く探したが見つからず。
代わりに見つかったのはシンカリオン。「シンカリオンZ E5ヤマノテ」なる巨大ロボ。
こういう展示があったのはまっっっったく知りませんでした。
しかし新幹線変形ロボとかよく考えついたよな。男の子が好きそうな鉄道とロボットを一緒に楽しめるとか。
「なぁシンカリオン、今ちょっとお土産を探しているんだけど」。
展示されているシンカリオンZ E5ヤマノテを見ながらこの後の行程を相談気味に考える。
「あぁ分かったよシンカリオン、ありがとうシンカリオン」。
展示を後にしたら郡山駅の新幹線改札口の近くに向かう。指定席券売機で郡山から宇都宮までの
乗車券と新幹線特急券を1枚にまとめたものを購入する。青春18きっぷでは新幹線には乗れない。
例えば在来線が運転見合せとなっての特例で乗れる場合もたま〜にはあるが基本的には乗れない。
決め事(ルール)的には乗れない。なので乗車券「も」合わせて買う必要がある。
クレジットカードで清算。およそ5000円近くが吹き飛んだ。
決して安い買い物ではないが、須賀川で24分もの時間を捻出し、しかも郡山駅周辺に29分も滞在できる。
それだけの時間を捻出できるのであれば決して高すぎる買い物でもない。
新幹線の偉大さと時間の尊さ、それとシンカリオンって結構カッコいいなという印象を学ぶ。
まずは支払いに使ったクレジットカードが出て来る。
それから発券された乗車券と特急券を1枚にまとめた磁気券(いわゆる「紙のきっぷ」)が出てくる。
どちらも忘れずに受け取ってから磁気券を新幹線改札に通し吐き出された入場印字済みの切符を受け取る。
「新幹線改札内に入るとかなんて贅沢なんだ」
見送りの為に入場券を買って入るという手段もある訳だが一体誰を見送るのか。
見送りの為ではなく新幹線への乗車の為に新幹線の改札内に入るとかいう贅沢贅沢アンド贅沢。
新幹線改札内であればお土産にもってこいの商品も売られているはず。ビンゴ。
新幹線改札内に存在しているNewDaysにはお土産にしたくなる商品がいくつも置かれていた。
まずは飲むために酪王牛乳のカフェオレ(300ml)を手に取る。福島県と言えばやっぱり酪王牛乳だよな。
それから美味しそうなお土産という事で「ふくしま桃のフィナンシェ」を手に取る。福島県と言えば桃が有名だよな。
今は「元首相」になったイギリスのジョンソン元首相が外相当時「福島の桃が食べたい」と所望した。
訪れた時期は残念ながら桃の季節ではなかったが桃のジュースはあったのでそれを美味しく飲んだ。
そういう歴史もある福島の桃を使って作られたフィナンシェを手に取って酪王牛乳のカフェオレと一緒にお会計。
1000円でお釣りが来るお土産を持って東京方面の新幹線ホームに早めに向かう。
どうして早めなのかって?
世間はいわゆるお盆休み。こうなると自由席への着席は絶望的。
指定席は指定席で通路やデッキに立って移動する羽目になるであろう乗客が乗り込んで混雑する。
指定席を取ったとしてもそこの環境は安閑とは程遠い状況になると思うよ?
新幹線ホームに到着。案の定1号車から3号車までの自由席の車両に入れるドアの停車位置には
スーツケースやらを片手に色々な世代の色々な人間たちが行列の出来る新幹線停車駅と
どこかのテレビ番組の番組名のパクリかな?(すっとぼけ)と言った様相を構築している光景が広がっていた。
まぁそれは想定の範囲内なので。
いわゆるお盆休みの時期の新幹線は混雑して当然。駅員が何人も乗り降りするであろう位置に立ち
拡声器を使って案内を繰り返す。福島駅を発車した時点で混雑率は130%程度になっておりますと。
そこから多少は乗客が降りたとしてもまぁ混雑を絵に描いた様な事になるのは必至ですわな。
「指定券をお持ちのお客様から先にご乗車ください」
「指定券をお持ちでないお客様は(指定席車両の)4号車から6号車までの
通路もしくはデッキ部分にお立ち頂く事が出来ます」
まぁそうなるよな。
4号車の停車位置付近の列に並ぶ。これに乗れなかったら一巻の終わりで二巻には続かない。
通過する新幹線の轟音に泣きだす女児をなだめる親御さんなどの姿も見えてのカオス状態。
そうこうしているうちに「やまびこ 64号 東京行」が入線する。
停車位置にピタリと停まった職人芸を見た後にカオスがスタート。
ドアから乗ろうとする人、降りる人。あちらこちらでやいのやいの。叫ぶ駅員、動く人波。
4号車のドア付近からは結局乗れず。まだ空いていた方でしかない6号車のドア付近へ走り出す。
「乗りまーす!!!!!!」
ある種の絶叫大会と化したカオスな郡山駅の東京方面への新幹線ホームで叫んで走ってデッキにドカン。
進行方向左手側のドア付近に立ってようやく自分の居場所を確保した。
想定の範囲内ではあったが4号車から6号車まで位置を移動する為に走ってきたのは想定外だった。
結局数分遅れの14時10分頃にようやく新幹線のドアが音と共に閉まって発車。
グングンと速度を上げていく。そして最高速度に乗っていく。
轟音と気圧の変化をドア付近で堪能し耳が壊れるんとちゃうかこれ!?的な轟音をそばで聞きながら
乗車率150%的な数字を記録し合計重量は何トンあるんだといわんばかりの重さを乗せた新幹線は
それでもこれだけの速度で音速で移動していくかの様な速さを見せつけてくれている。
途中何回もトンネルに入りそしてトンネルを抜け出し、各地域各地域での天候の変化を窓から実感しながら
白河市の辺りでは雨が降っている状況を確認しつつ轟音と共に通過線を走って新白河駅を通過。
その後トンネルに入って結構な間トンネル内の暗い中を走行し抜け出した先では雨が降っていなかった。
栃木県内に突入。やがてさっきまで自分が乗っていた在来線の電車が走っていたであろう線路を見下ろす。
黒磯駅らしき駅を通過したかなと思ったらすぐに那須塩原駅を通過。「新幹線って速いね」と感想が小学生になる。
轟音と人の話し声らしき声とさまざまな音が相まってよく聞こえなかったが自動音声が流れるとまもなく宇都宮。
「お出口は左側です」
すぐに降りられる様に進行方向左側のドア付近に立てる頃合いに乗り込んだ方がいいよという内容は計算済み。
これで自分が真っ先に降りられるね。やまびこ64号が停車する駅で言うなら一区間だけの新幹線の旅。
結局定刻で宇都宮駅には到着しそう。それか定刻より1分遅れ程度。だいぶあの区間で回復運転出来たんだな。
驚きの回復力を実感しながら多くの乗客が列を作って並んでいる宇都宮駅の新幹線ホームに停車。
ドアが開く。真っ先に降りた。そしてホームから階段を降りて新幹線の改札に紙のきっぷを投入して通過。
8番線に向かって階段を降りて8番線に待機していた黒磯行きの電車に乗車。「間に合ったー」。
間に合って安堵。その2分後ぐらいにドアが閉まって宇都宮駅を出発。
走り続けて岡本に停車。次の宝積寺で下車。乗り換えの為に階段を上って駅舎内を通る。
宝積寺駅は意外と新しい内装だな。ちょっと驚いた。驚きながら烏山線のホームに降りる。
烏山線は交通系ICカードが使えないので注意。
既に待機している列車に乗り込む。烏山線に近年導入されたEV-E301系「ACCUM(アキュム)」。
緑色が印象的な近代的列車。バッテリーに充電した電力を使って走る列車。
回生ブレーキの作動時に発生した電力を蓄電池の充電に利用して
車内照明や空調に転用するとかいうハイカラな列車。
17時1分。定刻通りに始発の宝積寺駅を発車。単線ではあるがこの列車の交換待ちによる長時間の停車はない。
下野花岡、仁井田、鴻野山、大金と停車していく。烏山線は七福神にちなんだ路線となっており
大金駅は「大金持ち」に通じるという事もあってか駅のホームに立てられている看板には大黒天様が描かれている。
大金駅を出発。烏山線の最高速度は65キロ。日光線と比べるとやはり遅い。
電化と非電化、あるいは観光路線なのか生活路線なのかの違いがそうさせている。
JR宇都宮駅から乗れるその2つの路線、まぁ烏山線は宝積寺からの路線であって宇都宮へは乗り入れている形ですが
JR宇都宮駅から乗れるその2つの路線の性格の違いを堪能できた事は自分にとってとてもよい勉強になった。
小塙、滝と停車して終点の烏山駅に到着。
17時34分。そろそろ陽も暮れはじめた頃合いの烏山駅の周辺は山々に囲まれた緑の大地という印象。
かつては烏山町だったが南那須町と合併して現在では那須烏山市。その中心地。
ここでも乗客が長蛇の列を作っていた。まさか烏山線では交通系ICカードが使えない事を知らずに乗ってきたのか…。
交通系ICカードの弊害がもろに出ている中を青春18きっぷを見せて通過。
18時13分、折り返しの宝積寺行きになる列車に乗車するので滞在時間は39分。
駅舎を出て川魚屋さんの前を通りカフェレストランのグリンハウスの辺りで道を曲がって通りを北上。
駐車場の案内看板が見えたらそこまで歩くとたいらや烏山店に到着する。
更に北上したらベイシア烏山店も存在しているがそこまで歩く体力もないので今回はここまで。
たいらやがあってよかった。
入店して早速店内でお買い物。烏山駅付近の地域住民の食の生命線と言っても過言ではないスーパーマーケット。
伊藤園の「栃木県産にっこり梨」のジュースと木村屋総本店の「ジャンボむしケーキ夏のチョコ」。それとコカコーラを購入。
駐車場内でまずは梨のジュースをグビグビと飲み干す。「うめぇー」。
それからジャンボむしケーキ夏のチョコを頂く。「うめぇー(2回目)」。
そして最後にコカコーラをグビグビと飲み干す。「うめぇー(3回目)」。
あなた疲れてるのよ。
駐車場内で飲食と戯れた所でたいらやを後にして近くの「山あげ会館」へ。
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている烏山の「山あげ祭」。それに関する情報でもあるのかと。
ただし既に時間が来ているので閉館している。それは承知の上。到着したので外観を見て回る。
武家屋敷の様な三角屋根、瓦葺きの門構え。中に入れたら屋台も見られるんだろうね。
近くにはNTT東日本の那須烏山の電話交換所の古びたビルが存在。一通り眺めたら山あげ会館を後にする。
来た道を引き返して烏山駅に到着。指定席券売機は置いてあるんですね。
18時13分。宝積寺行きの列車が発車。途中の大金で7分程度の交換待ちが発生。
18時53分。終点の宝積寺に到着。18時55分。宇都宮行きの電車が到着。6両編成のE131系がやってきた。
乗車して出発。距離が結構長いので意外と時間が掛かる。19時7分、終点の宇都宮に到着。
宇都宮始発の上野東京ライン東海道線直通平塚行きに乗車。19時12分、宇都宮駅を出発。
途中の小金井で4分停車。複線区間なのに停車とか時間調整マジですか?と思いながら待機。
そして漸く小金井を発車。次の小山で下車する必要がある。19時43分、小山に到着。電車から降りる。
小山駅の意外に広い構内を通り有人改札から外に出る。そしてそのまま東口へと直行する。
小山駅の東口にあったイトーヨーカドー建物に居抜き出店したジョイフル本田の「ジョイホン」1号店。
そこに実はまだ訪れた事がなかったので訪れる事にする。東口からは結構な距離がある訳で。
ジョイホン業態の1号店である元イトーヨーカドーに到着したのは19時50分頃。
やはりというかなんというか、ジョイフル本田とはセットになって出店しているジャパンミートがここにもある。
ジャパンミートでの買い物も含めてジョイホン業態の1号店を見にやってきた。
ちなみに次の小山始発の高崎行きは20時6分。それに間に合わないといよいよ天候が崩れた中を
帰宅しなければならない事になる。それだけ雲行きが怪しくなっているこの夜の時間帯。
そういう訳でさっそく入店。黄色い買い物かごを手に取って急いでお買い物。
ジョイホンの閉店時刻は午後9時ですがジャパンミートの閉店時間は午後8時です。
ジョイホン業態の1号店である元イトーヨーカドーに到着したのは19時50分頃。
「蛍の光」が流れる中目的のブツを探して店内を駆け回る自分。
ようやくハンバーグを発見したので手に取って買い物かごの中に入れる。
「肉のジャパンミート お肉屋さんのハンバーグ」
印西牧の原のジャパンミートで偶然発見し、その後頂いてうまいなこれと思ったハンバーグ。
シュリンクされたハンバーグが2個入っている商品で税抜価格298円。
1個あたりの大きさがかなりあるボりューミーなハンバーグなので食の細い人は
半分に分けて食べた方がいいかもしれないそうした商品。
それから店内を駆け回って印西牧の原のジャパンミートで見かけた「小岩井 Theカフェオレ ホット 400ml」の
特売商品を小山のジャパンミートでも発見したので2つ手に取って買い物かごの中へ。
既に出荷は終了している。在庫限りで終了。冬場向けの商品ではあるが冷やして飲んでも勿論おいしい。
それからレトルトカレー売り場を探してようやく発見した「プロ仕様ビーフカレー(中辛)」。
3つしか残っていなかったので3つ全部を手に取って買い物かごの中へ。98円でこの美味さ。
箱ごとレンジに入れて温める事が出来ず、一度お皿に盛りつけてから温める必要はあるものの
98円でこの美味さならレベルの高いカレーじゃね?というのが味への感想。
ジャパンミートでは各価格帯ごとに様々なレトルトカレーを売り出している。
それらの商品を入れた買い物かごを持ってレジへ向かいレジで現金で清算をして袋に詰める。
買い物袋が早くもずしりと重たくなった所でそれを背負っていたリュックの中に詰めてジャパンミートを後にする。
来た道を引き返して「小山駅遠いなおい」と思いながら夜の帳に包まれた白鴎大学のキャンパスを横目に
白鴎大学のスローガンになっている「プルスウルトラ」はやっぱり僕のヒーローアカデミアを思い出すよなとか
そうした事を考えながら急ぎ足で小山駅構内に突入、有人改札から改札内に入って
両毛線のホームってどうしてこうこんなに仲間外れみたいな位置にあるのかなぁ(元々は私鉄だったから)とか
そういう事を考えながらあくせくと移動してなんとか出発時刻の前に到着して電車に乗り込んで安堵して発車。
最寄り駅まではこっくりこっくりと眠気との戦いを繰り広げる始末で到着。雨に降られる前に無事帰宅。