深夜0時を過ぎた所でひと眠り。「起きられたら出かけるよ」。そういう印象で以て就寝。
そして起床。
「今何時?」「乗車したい電車にはきちんと間に合う頃合いか」。
外出の準備やこの後晴れて気温が上がる環境になるであろう事を想定しての洗濯物。
そうした事を行いながら最寄り駅到着までにかかる時間を元にして決めた出発時刻に出発。
ほぼ想定通りの所要時間で最寄り駅に到着。株主優待の乗車券を使って改札内に入る。
「株主優待も最近は1枚あたり150円近く高くなったよな」
「これがまた以前の様な値段に戻る日は来るのだろうか」
来なさそうですけどね。
数分して乗りたい電車がホームに入線。無事に乗り込んで出発進行。
車内ではワイヤレスイヤホンの取り付け方は本当にこれでいいのか?という事で
付け方を僅かに変化させた状態で何回か付けなおしてみる事で更にいい付け方を発見。
そうした事を行いながら館林に到着。階段を上り駅舎を横切る様に歩いて
反対側で待っている区間急行浅草行きに乗車して程なくして発車。
「一体どこまで行くんですか?」『春日部』
そんな一人芝居を行いながら東武動物公園から急行区間に入っての最初の停車駅。
すなわち姫宮と北春日部を通過した状態で春日部駅に到着。ここで野田線に乗り換える。
各駅停車の柏行に乗車。この電車こそ各駅停車だが柏駅で柏始発の急行船橋行きに乗れる。
そういう時間に柏駅に到着する電車。
車内ではまだ音楽を聞いている。野田市駅に到着。確か2面4線だっけ?拡張工事の真っ只中。
完成した暁には野田市発着の運用とかも発生するのかしら。ダイヤ作成には詳しくないので不明。
工事の続く野田市駅を越えて運河からようやく急行運転がはじまって終点の柏に到着。
柏駅で一度改札階に向かって階段を登る。登ったら改札内のマツモトキヨシに向かう。
そしてスマホの無線を有効にすると本当にd Wi-Fiに接続した。
マツモトキヨシでは何故かd Wi-Fiが使える。正直需要あるの?と思ってしまう訳だが。
その回線でアプリをダウンロード。ちょっと更新とか掛けておきたかったのでかけておく。
それから柏駅の船橋方面のホームに降りて急行の船橋行きに乗車。
やがて発車時刻になったのでドアが閉まって電車が動きだす。
「一体どこまで行くんですか?」『新鎌ヶ谷』。
「新鎌ケ谷」表記と「新鎌ヶ谷」表記が混在していて一体どっちで書いたらいいのか悩ましくなる駅。
それでいて北総線と新京成と、少し離れた位置に東武野田線の駅があるという一大拠点。
先頃はスカイライナーの一部の停車駅として新設もされた発展著しい駅まで向かう。
柏を出発して高柳、高柳の次は新鎌ヶ谷、そして終点の船橋というかっ飛ばしぶり。
高柳で先行していた普通船橋行きに追いつき緩急接続を行って出発。
新鎌ヶ谷での乗り換え時間は僅かなので到着する前からドアの前に立って準備。
ドアが開いて新鎌ヶ谷ダッシュの開始。もちろん他のお客様を突き飛ばしたりする様な事はしない。
階段を上がって橋上駅舎の自動改札を突破。株主優待の乗車券よありがとう!
そして北総線と新京成線の駅の出入口へ向かう通路を小走りで駆けぬける。
階段だと転ぶ可能性があるので並行して存在しているスロープの方を使って移動。
関東ではもうここしかないんじゃないの?と思う「東京チカラめし」の店舗前を駆け抜けて
北総線の新鎌ヶ谷駅に到着。自動券売機を見るも該当する切符を購入出来そうなボタン表示がない!
「つまり有人改札で買えと」
有人改札の駅員さんに「北総線1日乗車券大人1枚ください」と発声して1000円を支払って購入完了。
「こういう事だったのかー」と思って自動改札に切符を通してまたダッシュしてホームまでの階段へ。
階段をガタガタガタガタと駆け上って停車している普通印旛日本医大行きに乗車。
ドアが音を立てて閉まった。
「自分北総線にはこれまで乗った事がないんで考えてみたら今回が初めての北総線か」。
そんな初めてを乗せた電車が出発して西白井(にししろい)に到着。
ぶら下がっている駅名標には「梨も騎手も育つ街」という副駅名の文言が。
西白井はJRA競馬学校の最寄り駅。
地方競馬から中央競馬に移籍した騎手や
ルメール騎手みたいに試験を受けて中央競馬の騎手になった騎手らは例外としても
中央競馬の殆どの騎手はみんなここから巣立っている。
「3年間だもんな」「長いよな」
今でこそトップジョッキーと言える様な騎手でも逃げ出したくなる様な気持ちがやっぱりあったそうで。
ちなみに地方競馬の競馬学校的な教養センターは栃木県那須塩原市に所在している。
そんな西白井を出発して白井に到着。白井の次は小室に到着。ここでスカイライナーの通過待ちを行う。
通過用の線路を使ってスカイライナーがその韋駄天ぶりを存分に発揮して通過。
通過後にこちらも出発。小室の次は千葉ニュータウン中央です。
千葉ニュータウン中央駅に到着。この辺りの区間になるとホームがある位置はいわば崖の下になる。
文章で説明するのが難しいが、線路の南北に崖の上があり、その横に高規格の道路が存在。
違う言い方をすれば商業施設やマンション、一戸建てといった建物の横に道路があり崖の下に線路が存在。
そういった人工的な街となっている中に存在している駅に到着。
到着して出発。次は印西牧の原です。
しばらく走って印西牧の原駅に到着したのでここで電車から降りて階段を上がる。
橋上駅舎の自動改札から改札の外に出る。
外を出てまわりを見回すと本当に商業施設が駅舎の両側であたかもにらみ合っているかの様な位置にある。
千葉ニュータウン中央駅が「多くのマンションに囲まれた駅」ならば
印西牧の原駅は「商業施設に両側から見られている駅」というのが駅周辺の印象。
そんな印西牧の原駅を出て牧の原モアが立地している側に向かう。
かんかん照りの日差しの中を歩いてアイキョーボウルが存在している棟の方に到着。早速中へ入る。
「(冷房が効いてて)すずしいね」
中にはゲーム機が設置されていたり、あるいはゴルフの練習場が設置されていたりと賑やかなセンター。
ゲーム機やゴルフの練習場の向こうにボウリングの受付が存在。
受付の向こうにレーンが並んでいる位置関係のボウリング場がここ。
主要な大会も開催している実績のあるボウリング場であり名前は聞いた事のあるボウリング好きも多いはず。
ピンが並んでいる側の壁面には所属プロボウラーを紹介する幕がレーンごとに存在。
その存在感を見せつけている。
「若作りしているが30代に突入しているおばさん系アイドルボウラーを多数抱える性を売るセンター」
そうした印象が拭えない。
プロボウラーと言っても大会そのものの数が減っている現状では大会の賞金だけで食える人はごく僅か。
その殆どはプロチャレと称してわちゃわちゃ投げる会を開いてそこで金を使わせて食っている。
あるいはどこかのセンターに所属しての半ば従業員的な働き方て食い扶持を確保する感覚か。
ある種のガチ恋売りになっている。個人的にはあまり好かない。
まぁ最も、「アイキョーホーム」「アイキョーハウス」といったアイキョーグループを宣伝する為のセンターなので
宣伝の為に宣伝になりそうなプロボウラーを続々と所属させる事そのものは間違っていない方法なんで。
個人的に好かないだけ。やはりプロである以上「実力」で売っていかないとその先はない。
まぁそういう印象。
過去に開催した大会のポスターを何枚も貼りだしたりしている空間が広がっている。
きょうもこの後に新人の岩渕萌香プロのチャレンジが開催されるそうですよ。
こういう空気感なのかぁ〜。という内容を実感して後にする。
それから少し歩いて「わくわく広場牧の原モア店」に到着。いわゆる「地産地消」の促進に繋がる即売所。
売り物を軽く見て回る。印西市という事もあってやはり梨の販売が多い。いわゆるB級品とされた梨は
半額シールを貼った状態のビニール袋に入れて販売されている。そうした売り方で売られていた。
そうした中でカットスイカを発見。この辺りですいかと言うと富里市や八街市の印象な訳だが
実は印西市でもすいかの生産が行われていた訳ですね。不勉強なので存じませんでした。
カットスイカを税込み324円で購入。お店を出て近くのベンチで封を切って取り出してから食し始める。
「かぶと虫にでもなった気分だな」と思いながら赤みの色濃く出たスイカにかぶりついて完食。
ごちそうさまでした。
近くにあったトイレで手を洗って口の回りを拭いてから歩いてヤオコーへ。
入店してびっくり。混雑する時間帯とはいえレジに向かうお客様で長蛇の列が出来ていた。
こりゃあ何か買える様な感じじゃないな、としか思えない。1台のレジにつき6組はお客様が並んでいた。
これはひどい(これはすごい)と思わざるを得ない様な光景だったのでヤオコーではものを買わずに出る。
それからジョイフル本田の方向へと向かって歩く。歩いている途中にジョイフル本田の建屋の手前に
位置して立地している魚べいに入店。寿司を食おうとする。家族連れが何組も待っており
待ち時間は10分程度の表示。しかしカウンター席は空いている。これ行けんじゃね?と思って機械を操作。
カウンター席へはすぐに案内された。「3番か」。カウンター席に座ってタッチパネルで注文。
まぐろとイカと稲荷寿司。注文して先にまぐろとイカが到着。早速手を合わせて頂きますとして
減塩しょうゆをかけて箸を使って頂きます。食べている途中に稲荷寿司も来たので
注文の商品がこれで全て揃った。割と早い食べ終わりで5分居たか居なかったか。
会計を済ませて退店。歩いてジョイフル本田に到着。先に2階に上がる。
2階から見る風景は左手にゴルフ5、右手にケーズデンキ。その向こう側に高層マンション。
とにかく人工的な街。元々は殆ど森とかそういった場所であろう所に人工的な手を加えて街を作った。
そういう印象に至る商業地域。
それらを眺めてからジョイフル本田に2階から入店。長くてゆっくり下っていくエスカレーターで1階へ。
しばらく道なりに歩くと進行方向右手にジャパンミートのレジやら出入口やらといった部分を発見。
やっぱり千葉ニュータウンのジョイフル本田にもジャパンミートは出店しているよな。
買い物かごを片手に売り場を巡回。「あっこれ安い」「あっこれ買っておきたい」と
近所のスーパーで買い物をしてるんとちゃうねんぞとばかりにご近所ごっこを繰り広げる始末。
セルフレジで会計を済ませて商品をビニール袋の中に入れてご退店。
空いているベンチで500mlの紙パックに入った「いばらく 常陸の郷(ひたちのさと)牛乳」を開けて飲む。
これは美味しい牛乳だね。
そんな体たらくでゴクゴクしたりが終了してからジョイフル本田を後にして
ユニクロやUSシネマに近い方の出口から歩道に出て来た道を途中まで戻る。
途中で横断歩道を渡り、ヤマダデンキのある所で進路を変えて橋を渡る。
橋を渡りながら思うのは「空が広い」事。この辺りでは電線(電信柱)を見かけない。
ある種それが空の広さを実感し、また近年人工的に開発された人為的な街である事を証明する。
橋を渡った先にあるのが印西牧の原駅近くにあるもう1つの大型商業施設
「BIG HOP(ビッグホップ)ガーデンモール印西」。
1回大人500円の観覧車がよく目立つ商業施設。
いくつものテナントが出店して大規模なモールを形成している商業施設。
とはいえ自分の地元にもありそうな店舗は訪れても仕方がないので自分の地元にはない店舗に向かう。
円形の外階段を使って2階へ。通路に面した入り口から中へと入って
ゲームコーナーを突っ切った先に受付とボウリングのレーンが存在しているアピナ印西店に到着。
アイキョーボウルは中級者以上向けの競技志向だが長野県のゲーセンという印象が強い
アピナが印西市で展開しているボウリング場は家族連れだとかでわいわいと投げる雰囲気に見える。
近隣のボウリング場同士ではあるがその空気感や対象は割と異なる感じだな。
それを見たら退出。ロピアがあるので次はそっちに向かう。1階に降りてロピアへ。
近くに100円ショップのセリアもテナントとして出店しているのを発見。
「セリアロピアとかいったら吉本興業の期待の若手お笑いコンビみたいな感じになるな」
『どうもーセリアロピアでーすっ』
そういうのはイオンモール幕張新都心とかでやってもらっていいですか?
でも全く無さそうなコンビ名ではないよな。そんな事を思いながらロピアに入店。
確かに安い事は安いんだけどこの辺りの物価を考えると安いんだけど地元と比べると
どっこいどっこいかあるいは少し高いか。そうした商品価格で販売している商品が散見される。
売り場の一角に存在していたセブン銀行のATMでお金を降ろしておく。この後お金が必要になる。
お金を降ろしたらビッグホップを後にして印西牧の原駅へ戻る…もちょうど電車が出発した後。
次の電車は?約20分後。再び歩き始めてアイキョーボウルの中へ。トイレを借りて済ませておく。
とにかくトイレはきちんと済ませておかないと後々大変よと。駅のトイレも考えたけど
駅のトイレってマジで不特定多数が使うから(この文章はここで途切れている)。
トイレを済ませて出発。印西牧の原駅に戻る。改札は1日乗車券で突破して羽田空港方面に乗車。
次は千葉ニュータウン中央です。
程なくして到着。そして下車。1日乗車券なので来た道を戻っても構わない。
千葉ニュータウン中央に到着。どうしてこちらを後にしたのか。
アクセス特急は千葉ニュータウン中央駅には停車するが印西牧の原駅には停車しない。
普通(の種別)で印西牧の原駅に向かい、そこから千葉ニュータウン中央に一駅戻る。
そういう順番でないと円滑に回れないから。
千葉ニュータウン中央駅に到着。駅の近くは商業施設だった印西牧の原駅とは異なり
こちら側はイオンモール千葉ニュータウン以外の駅の近くはマンションマンション。
大規模なマンションが林立し多くの人口を受け入れているといった巨大施設。
小走りでイオンモール千葉ニュータウンに入り3階の金券ショップで京成の株主優待乗車券の
有無を調べるも売ってなかった。北総鉄道の千葉ニュータウン駅からどこそこ駅までの回数券のばら売り。
それが鉄道関係の主力商品となっていた。
後はモール内を一通り見て回る。それが終わって外に出たら曇天そして雨足が。
「さっきまであれだけ晴れてたのに!?」と思いながら小雨の中を歩いて進む。
一体どこへ行くんですか?「さっき車窓から見えてたカインズ(とベイシア)」。
道中曲線になっている歩道を歩いたり登り坂になっている歩道を歩いたり自動車道を跨ぐ歩道を歩いたりして
直線距離と比べたら結構な遠回りを強いられてますよこれ?といった歩道を歩いてようやくベイシアに到着。
「自分の地元から相当に離れている地域で地元資本のスーパーマーケットを見るとかいう意味不明」。
早速入店。基本的には食品スーパー。ドラッグストアが10月に開店という事でその為の工事が進行中。
食品以外では肌着売り場が目についた。基本的には「食品スーパー」と考えていい売り場構成になっている。
それからベイシアを一旦出てカインズに入る。こちらもよくあるカインズらしい売り場構成。
お店のレイアウトが違う分「よそのカインズだなぁー」とは思うが商品構成は地元のカインズと殆ど変わらない。
スーツケースだとかの価格に本体の作りを見たり一部を触ったりしてからカインズを後にして再度ベイシアへ。
中でガリガリ君のグレープフルーツ味を購入。
外へと出てお外で頂きま…す!?
セルフレジを見張っている店員も外を見て唖然とする大雨土砂降りゲリラ豪雨。
「ファーッ!」「外がシャワー状態やんけ!」
そうした環境下の中店内入り口の軒先で雨が小降りになるのを待ちながらガリガリ君を食す。
食べおわってベイシアのごみ箱に投じた頃合いで弱くなった。
「今から行かないと次のアクセス特急に間に合わない」と判断したので折り畳み傘を取り出して広げて傘を差し
小降りになりつつある中を歩いて千葉ニュータウン中央駅へと戻っていく。
途中温水プールを発見したりして「泳いでる人いいなぁ」みたいな事を思いながら駅へと向かい
乗り遅れたら次のアクセス特急は40分とかそれくらい後になるぞ!?と自分を鼓舞しながら歩いて
なんとかアクセス特急の到着前に千葉ニュータウン中央駅へと戻る事に成功。改札を通って中へ。
アクセス特急の成田空港行きに乗車。出発進行。
アクセス特急で新鎌ヶ谷まで戻りそこから新京成に乗り換えて京成津田沼。もしくは
アクセス特急で空港第2ビルまで向かいそこから東成田まで徒歩で移動。
そのどちらかの経路で成田市に向かう事を考えた。
料金は前者の方が少しだけ安いが所要時間が段違い。
前者だと成田空港まで約1時間。成田湯川を経由する後者の経路だと約20分。
結局は後者を選択。印旛日本医大に停車。出発して次は成田湯川。
結構な駅間のある区間なので一駅だけでも料金が高い!
そうした区間を走って成田湯川に到着。次は空港第2ビル(駅)です。
成田湯川からここの区間はまさかの単線になる。
JRと線路を供用しているというか、成田空港方面に走る列車の車窓から見て
JRの線路が進行方向左側の1本、京成(グループ)の線路が進行方向右側の1本。
よく見ると線路幅が異なる。JRは1076mm、京成(グループ)は1435mm。
北総鉄道の株は約半数の株を京成電鉄が握っているのでこの表記で。
途中行き違いの出来る箇所が1ヶ所だけあるのを発見。
ホントこの区間は高規格で建設されたという事もあってライナー券がなくても乗れるアクセス特急でも
かなりの速度で走って短い所要時間で成田空港まで到着するという感じだよなと言う事で。
成田湯川を出発。長い距離を走ってようやく空港第2ビル駅に到着。ここで下車。
ただし手元にあるのは北総線の1日乗車券だけなので清算が必要。有人改札で清算。
「720円になります」「高っ!」
誰かの支出は誰かの収入。お金は燃やしたりしない限り消えない。
720円が関係各位への収入となって今後の投資の原資になるのだから本来であればいい事。
しかし乗車した距離を考えたらやっぱり他社路線と比べて割高な印象は拭えない。
値下げはされたがまだまだ高い北総線。まだまだ高い北総線。大切な事なので2回書きました。
千葉ニュータウンも印西牧の原も微妙に衰退しているというか
商業施設内のテナントが歯抜け状態になる理由は未だに高い北総線の運賃にも原因の一端はあるかと。
支払って改札の外に出る。外に出てそのまま京成電鉄と芝山鉄道を結ぶ東成田駅への長い通路へ。
およそ500メートル。途中で90度くいっと横に曲がるかの様に進行方向が変わって薄暗い通路を歩いて到着。
自分が訪れたタイミングが悪かったので次の芝山鉄道の芝山千代田行きはおよそ30分後。
それまでこの薄暗いお化け屋敷みたいな東成田駅にいなきゃならないの!?
そういう展開に陥った。
いやぁ薄暗いお化け屋敷みたいな、あるいは昭和の遺物の残骸が否が応にも目に入るというか。
そうした空間。
成田国際空港の敷地内にあり、1978年に成田空港旅客ターミナルビルの最寄りとなるターミナル駅
「(旧)成田空港駅」として開業したが、1991年に現・成田空港駅(以下「新駅」)が開業した際に
現在の名称へ変更され、ターミナル駅としての役割は新駅と1992年に開業した空港第2ビル駅に譲った。
「かつては動いていたであろうエスカレーターは停止状態で利用禁止の柵で防御」
「使われていないホームにはスペーシアXではなく30年以上前に新登場した現行のスペーシアの広告が掲示」
「蛍光灯の本数をケチっているから薄暗さに拍車が掛かっている」
少なくとも深夜にここに来たいとは思わないわ。ホラーゲームの舞台になってもおかしくない廃墟。
いや、廃墟というか空虚というか栄枯盛衰(えいこせいすい)というか。
マジで京成電鉄と芝山鉄道は大規模なリニューアルをして新しくした方がいいんじゃないの?とお節介な事でも。
そういう事を考えながら東成田駅で芝山鉄道の電車を待ってようやく到着。そして乗車。
およそ2キロ。あっと言う間に終点の芝山千代田に到着。下車して改札の外に出る。
殆ど空港関連施設の近隣にある駅で芝山町の中心部からは大分離れている。本来であれば
もっと延伸してサテライト成田(オートレース成田?とにかく一大ギャンブル施設)の近隣にまで
伸びてくれていたらもっと便利になるだろうね的な芝山町の「端」にある駅という印象を改札の外で感じる。
でも延伸はないだろうね。それなら芝山町は住みにくい町という認識が残念ながら続いていく事になる。
そういう事でも考えながら芝山千代田駅の券売機で京成成田までの切符を買う。
ICカードが使えないので現金で切符を買って乗る。
改札を通ってさっきまで乗っていた電車が今度は京成成田までの電車となって待機中。
側面には「成田」表記。京成は京成上野、京成船橋、京成成田といった駅名の場合「京成」を略して書く事がある。
京成上野を「上野」行きと言われても京成の上野駅には快速アーバンとか停車しないじゃないですか。
それで「上野」言われても…みたいな事に陥る訳だが今回もまたその様相が伺えた。
乗車して出発時刻。成田空港の端にある印象の駅なので走っている最中にピーチの飛行機が飛ぶのが見えた。
そんな光景を目にしながらかなりの距離を走ってようやく京成成田駅に到着。
到着して外に出てまずは近くの大黒屋へ。「京成の株主優待乗車券ありますか」「売り切れました」
きっと成田市内の他の金券ショップを巡ってもどこ行っても売り切れてると思いますよ?というお言葉も頂戴した。
マジですかー。まぁそれはある程度想定してはいましたが実際にそう言う憂き目にあうとなると大変ですね。
京成成田駅から歩いて約2分。ほぼ向かい合っている形のJR成田駅に到着。
まずは駅の改札まで歩いてこの後の電車の時刻と行き先を軽く確認。「へぇーなるほど」。
それから駅のそばにあるお土産屋さんに入店。お土産というか食品というか。
「なごみの米屋」でどら焼きや盆まんじゅうを購入。
それが済んだら駅の端にある小道に向かって歩を進める。うねうねと曲がった道を下り基調で進んでいく。
道中石畳の道路になりこれはスピードが出せなくなる道路だなと思った所がいわゆる参道。
参道の左右に商店が並び、これでもかこれでもかと強烈なうなぎの蒲焼の匂いを焚きつけながら
おいでおいでと誘っている環境をかろうじて抜けたその先にあったのが成田山新勝寺。
16時で受付は終了しているが境内に入ってその偉大さに声を出す事は可能。
目の前の急な階段を1段ずつしっかりと登って足で踏みしめて上がっていく。
もしも落ちたら一巻の終わり。二巻には続かない。しっかりと集中して上がる事で階段を登り切った。
一摘みのお線香のかけらを摘んで香閣に投入。中で火が回る事で発声するお線香の煙を浴びる。
特に自分の足りない所や直したい所に煙をかけるといいらしい。
「お腹かな」「緊張するとお腹痛くなるねん」
煙をかける。それから大本堂へ。巨大なお堂に驚嘆の声を上げる。その存在感はやはり偉大。
下から上へと突き上がったかの様な感じで高さを有している。初詣の時期には特に参拝者が多く訪れる。
参拝したくなる気持ちがよーく分かる巨大な大本堂。階段を上がってそこに向かい、そこからの景色を見る。
景色を見たら階段を降り、香閣の横を通って左右の端にある「比較的ゆるやかな階段」を降りる。
自分は進行方向左手側の比較的ゆるやかな階段を選択して降りた。後は街中の道路を歩きながら
時々きつい登りになっている階段を上がりながら、やはり成田市は山岳部にある街だと再認識しながら
街中を歩いてJR成田駅に到着。次の成田空港行きは快速扱いの11両編成。
それに乗る事にする。モバイルSuicaで改札を通って改札内へ。しばらく待っていると
出発時刻の5分ぐらい前に早くも快速扱いの横須賀線的な電車が到着。
特急(成田エクスプレス)の交換待ちとかそういう事なんだろうな。
JR東日本も京成電鉄も実はどちらも単線。なので増発も難しいしパターンダイヤの構築も難しい。
複線化する計画はあるようだが工事の着手そして完成はいつになる事やら。
そんな事を思いながら車内で5分程度待機してようやく成田駅を出発。
空港第2ビル、そして成田空港駅に到着。
第1ターミナルに通じる成田空港駅に到着して改札をモバイルSuicaで出て空港内の見物に入る。
巨大なスーツケースを引いて歩いている外国人の姿が目に入る。いわゆるインバウンド。
白人黒人アジア人。なんでもござれの南蛮渡来。
とにかく両替やATMなどお金に関する事柄を扱う窓口が多く散見される。
千葉銀行などの地元金融機関のATMもここでは存在感を遺憾なく発揮している。
JR東日本のみどりの窓口や京成の案内カウンターでは外国人が長蛇の列を作っている。
とにかく日本語表記と英語表記が至る所に並列で表示され、中国語と韓国語も存在感を見せつける。
出発を知らせる超巨大な吊り下げ式の表示器。
到着を知らせる超巨大な吊り下げ式の表示器。
出発ロビーでも、あるいは到着ロビーでも世界各国の主要都市への出発、もしくは到着が成される
その膨大な一覧表示は世界地図を見ているか地球儀を回しているかの様な錯覚を受ける。
すげぇ雰囲気だな。
そういう雰囲気を堪能したらスマホを取り出してピッピッとした操作をはじめる。
サイトにアクセス。必要な情報を入力。
「これで買えるの?」「買えるらしいですよ?」
スマホのブラウザからスカイライナーのライナー券を購入完了。
ぶっちゃけ窓口に並ばなくても買える。
乗車券代はモバイルSuicaの残高で支払う。勿論残高が足りている事が絶対条件ですが。
モバイルSuicaで京成の自動改札を通過。地下ホームとでもいうべき空間に到着。
ほどなくしてスカイライナーがやってきた。清掃作業に入ってから乗客の乗り込みが開始される。
既に並んでいたお客様には申し訳ないが車内清掃の存在は知っていたので
全車指定席のスカイライナーなんだから車内清掃の間は外観を写真に収める事を楽しみ
車内清掃が終わってドアが開いたら乗り込めばいいと思っている。
新幹線の自由席とは異なり指定席を取っていなければ座れない訳だからいつ乗り込んでも結果は同じ。
生まれてはじめてスカイライナーに乗車。乗る機会なんてなかなかなかったからね。
「スカイライナー60号 上野行き まもなく発車します」
旅行客の荷物の多さに対応するためドアが幅広に設計されているスカイライナーのドアが閉まった。
段々と速度を上げていく。しかしそこまでの速度には上がらず。
えっ?スカイライナーってこんなに鈍いの?と思わせる様な速度。
しばらくは低速で走ってしかも止まった。ここは駅でもなんでもないよ?
停止したのは先程目撃した単線区間の中にある交換待ち合わせの為に設けられた箇所。
反対方面からやってきたスカイライナーが先に出発、その後に乗車しているスカイライナーが動きだす。
そういう仕組み。車掌さんからの案内放送も勿論入る。
動きだしたスカイライナーはグングンと速度を上げる。車体が左右に揺れながら走る阿鼻叫喚。
ある種の恐怖さえも感じる猛スピード。「ギャー!」「これが最高時速160キロの威力か!!!」
成田スカイアクセス線の空港第2ビルから印旛日本医大までの区間ではある種の恐怖体験が味わえる。
そこの区間を過ぎるとさすがに速度は落ちるがそれでも高速運転を続けているスカイライナーの走り。
「すげぇ列車だわ」
唖然とする様なスピードで以て快適性を多少犠牲にしても揺れる揺れると感じる様な猛スピードで走る。
そうした化け物列車はまもなく新鎌ヶ谷に停車。
降りる準備をはじめる。
スカイライナーは基本的に空港第2ビル駅を出発したら日暮里まで停車しない訳だが
1時間に1本程度、一部のスカイライナーは新鎌ヶ谷と青砥に停車する。
新鎌ヶ谷と青砥に停車する方のスカイライナーを選択して乗車。
青砥まで行って京成押上線で押上、もしくは京成曳舟で降りて東武鉄道に乗り換えるという経路もなくはないが
新鎌ヶ谷までにしておいた方が高額な乗車券代もライナー券代もまだ安く済む訳で。
そういう訳で新鎌ヶ谷駅に到着したスカイライナーがドアを開けて降りる客を降ろしてくれた。
「これで私もお姫様?」「いやお前男やろが」
京成電鉄はスカイライナーの広告に「お客様は、お姫様。」という文言を掲載している。
京成王子(中島健人)ならぬ京成平民な男性の私はお姫様には到底なれませんでした。
京成平民は北総線の新鎌ヶ谷駅で降りて東武平民の衣に着替えて東武鉄道の新鎌ヶ谷駅へ。
各駅停車の柏行きの方が先にやってくるがこれに乗るとこの後の乗り継ぎが基本的に失敗する。
後からやってくる急行の柏行きが高柳で先にやってきた各駅停車の柏行きを追い抜く。
先にやってきた各駅停車の柏行きは高柳で降りて急行の柏行きに乗り換えれば問題ないが。
先にやってきた各駅停車の柏行きをスルー。次にやってきた急行の柏行きに乗車して出発。
急行の柏行きでないと柏駅で接続する柏駅始発の区間急行の大宮行きに乗り継げない。
急行の柏行きに乗車して出発。車内でははじめて乗ったスカイライナーの感想が頭で回る。
乗り心地はそんなによくないね。心なしか座席も固い。
山本寛斎さんが手がけたデザインは相当にカッコいいと思うけど。
最高時速160キロを実現する為にコストをかけた部分とそれに伴いコストを削った部分が同居している。
座席にはコンセントがついていたが「どうしてコンセントがここの部分やねん」とツッコミを入れてみたくなる。
「あずさ」「かいじ」で使われているJR東日本のE353系のコンセントの位置の方がまだ納得できる。
「ワイは王子やのうて平民でええわ」。
そんな事を考えているうちに柏駅に到着。区間急行大宮行きの出発は2分後。
ドアが開いたら即ダッシュ。東武鉄道の柏駅のコの字型のホームをオートレースよろしく曲がって抜ける。
無事に区間急行の大宮行きに乗車。ほどなくしてドアが閉まる。後は春日部で乗り換えて久喜方面だな。
そういう経路で以て無事に帰宅。