千曲市としなの鉄道がポニーキャニオンと手を組んで地元の街おこしにアニメを活用するという手段を取った。
ただし放送時期や放送媒体、どの様なお話になるのかは全て「未定」。
本当にそんな事で大丈夫か?としか思えない例のアニメ絡みで声優呼んでイベントやりますよ〜と。
声豚ホイホイ。どうやらそういう事になっている。
ただそのイベントをやりますよというお話を見た時に「そう言えば」という事で自分の「あれやりたい」を思い出した。
そういう訳で出発。鉄路で高崎駅に到着。
高崎駅で改札を出て指定席券売機で高崎から軽井沢までの新幹線の切符を購入。
指定席券売機って便利だよな。ここら辺の駅全てに置いてくれてもいいのに。
って言うかみどりの窓口を続々と廃止にするんだったらマジで指定席券売機増やしてくれよJR東日本。
そう言わざるを得ない様な利便性を改めて享受する形でこの後の新幹線に乗る為の切符を購入。
「っていうか新幹線だなんて!贅沢ですわ!」
と自分の中の謎のお嬢様がヒステリックに自分を攻撃してくる訳ですがまぁそれは横においといて。
「あれやりたい」というのは訪れた事のなかった上田市を訪れる事。
そこに付随するやりたい事も同時に消化する。
高崎駅の新幹線改札口から入場して階段を上がって新幹線ホームに到着。
自由席なので車両の先端部に近い自由席を割り当てられた号車の方まで多少歩かされる。
自由席を割り当てられた号車に入れるであろう位置でしばらく待機。
やがてやってきたあさま603号長野行きが入線してきた。
あさまとかいうけどもはやE2系ではなくE7系。「長野新幹線」として走ってきた時代の車両はどこへやら。
この後の行程とか色々と考えると結局はこの新幹線に乗って移動する方が無難なんで。
停止して扉が開いて乗車。
空席はそこそこ存在していたので3人掛けのとある一列が全て空席の座席を確保。
安中榛名に停車するので高崎から軽井沢までは15分ではなく20分程度掛かる。
いやその分新幹線に長く乗れるという事になる訳ですが。
高崎駅を出発。景色は溶けていくかの様に高速に過ぎ去っていく。
標高を上げながら走るので気圧の変化を感じる車内。
定期的に耳抜きをしないときつくなる走行区間。
山間の中を走り、あるいはトンネルの中を潜ってやがて安中榛名に到着。
安中榛名に停車している時点で車体が左上に傾く状態はちょっと違和感があるわね。
そんな事を思っているうちに安中榛名を出発。新幹線はひたすら軽井沢へ。
やがてトンネルを突破し山岳地帯の中腹に差しかかると
左手に西武グループの開発による軽井沢駅周辺の商業施設が見えてくる。
軽井沢プリンスボウルの建物に立っている薄い色のピンを見ると軽井沢に来た感じがするのは私だけ。
新幹線も停車する駅の近隣にあるボウリング場なんて割と珍しい方かと。
そうした施設が見えてくると軽井沢駅に到着。開いたドアからホームに降り立って軽井沢駅に到着。
高崎と比べると幾分涼しく感じる。そりゃそうだ、標高1000メートルくらいの世界で
新幹線の駅の中で最も標高の高い所にある駅なんだから。
新幹線の軽井沢駅で下車してホームから橋上駅舎への階段を上り改札を抜け左へ曲がる。
しなの鉄道の軽井沢駅に到着。すると窓口にも自動券売機にも結構な列が出来ている光景が。
えっ?みんな一体しなの鉄道からどこへ行こうとしてるんだ?
軽井沢町の行政や日常的な買い物の中心はしなの鉄道の中軽井沢なのでそこへ向かうつもりなのか。
まぁ自分が乗る予定の列車には間に合う様な行程を組んだので別に構わない訳ですが。
窓口に並んで待って自分の番が来たので「軽井沢・別所温泉フリーきっぷください」と1880円を支払い入手。
しなの鉄道の軽井沢〜上田の区間と上田電鉄別所線の上田〜別所温泉の区間が当日乗り降り自由。
そういうお得な切符。いや実際後で計算してみたら相当な差額が浮く事になるだろうねこれ。
その切符で入場して階段を降りてホームに向かうとサステナ車両の2両編成がお出迎え。
8時55分発の長野行きに乗車してしばらく車内で待機。やがて発車時刻になったのでドアが閉まって動きだす。
やがて中軽井沢に到着。子供さん達が身体と同じぐらいのリュックを背負って乗車してきた。それも何人も。
親御さん?らしき大人が駅のホームで手を振って子供さん達を見送っている。
何かのキャンプでもしにいくのか。大人の引率者も何人かいるそうした思わぬお客様が。
列車は発車と停車を繰り返して平原(駅)に停車。競輪脳だと埼玉のSSのあの人とか思い出す様な駅名。
平原の次は小諸に止まります。自分はここで下車。
小諸には久しぶりにやってきて久しぶりに下車したなぁという印象。
以前は小海線との乗り換えまでの間に出来る事と言えば駅舎を撮影する事ぐらいしかなかった訳だが
今回は小諸駅で降りて駅周辺の施設やらを体験してから次の小諸発のしなの鉄道で更に移動する行程。
小諸でのアレコレがあるからこの切符を選んだ。素直に上田まで行くのであれば新幹線の方が早い。
しなの鉄道の改札を抜けて小諸駅に到着。
駅舎の脇にある自由通路の階段を上って歩いて下って反対側に出る。
そこから細い路地を通っていくと動物園の入園料を支払う為の窓口のある場所に出た。
小諸駅の近くには小諸市動物園と小諸市児童遊園地が存在しており地元民以外にはあまり知られていない。
小諸駅の到着時刻が9時18分。小諸市児童遊園地の開演が9時30分。
だからかなりちょうどいい頃合い。
きょうの動物園は「一部休園」との事。動物園は大人300円。遊園地は入場料は無料で
のりもの券が1枚200円。1000円で6枚つづりというお得になる券も存在しているとの事で。
自分はそんなに沢山の乗り物に乗るつもりはないので200円の方かなぁと思いながら
更に歩いて5分くらいの所にある小諸市児童遊園地の出入口に到着。階段を降りて中に入る。
園内ではのりもの券の券売機が稼働していたので200円ののりもの券を1枚だけ購入。
様々な乗り物がある中で「ツインドラゴン」を選択。海賊船を模した乗り物。
振り子の様な形で進んでいき段々と高い所まで振られていく様になるという乗り物。
小諸市の出向職員?の様な名札を付けた係員に乗り物券を預けて荷物は端に置かせてもらって運転開始。
ぐわんぐわんと音を立てながら段々と高い所にまで届く様に振り子の強さが強くなって
一番高い所に至った頃には絶叫悲鳴の阿鼻叫喚。「うわーっ」「ギャーッ」の声がこだまする約2分間。
グロッキーな状態になって無事終了。面白いけれどもまた乗りたいかと言われたら個人的には勘弁してほしい。
絶叫マシン系苦手やねん。じゃあなんで乗ったんや。みたいな展開になりそうなプチ乗り物酔い状態。
そういう訳で児童遊園地を後にして来た道を引き返し今度は地下道を通って階段を上がる。
自動車と線路の下をくぐって小諸駅の駅舎のある側にやってきた。
この後は坂道をしばらく登る。小諸駅周辺は坂が多い。坂道を上りしばらく歩いていると看板が目に入る。
看板を目印に歩くと1階の納品所の前を通る。するとまた登り坂が待ち構えている。
その登り坂を登り切ると2階駐車場と店内入口が存在するという建築になっている。
そういう訳でツルヤ小諸店に到着。2年くらい前に「こもテラス」という小諸市の複合施設が完成し
ツルヤはそこの2階に店を構える事になった。ツルヤの本社はここ小諸市にあるのでいわばツルヤの顔。
そういう店舗。ただしツルヤの本社に近いのは小諸東店の方。駅としては小海線の東小諸の方が近い。
店舗の駐車場はそこまで広くはない。駐車場は1階にもあるが
2階の駐車場の方がお店に近い分停める人が多くかなりの勢いで満車に近い状態。
早速入店。目についたのはセミセルフレジの存在。品物を通す事は従業員が行うも
支払いは機械を経由してやってくださいねという形式が小諸店には存在していた。
これ前橋南や吉岡では見た事ないなぁという形式だったのでちょっと意外。
この後歩き回って更に汗だくになる事は間違いないのでツルヤのPBの炭酸水(みかん味)を購入。
飲みながら小諸駅周辺の坂を上がる。国道18号に向かう登り坂を延々と…延々と…。
「なんだこの坂は」「取手の坂もすごかったけど小諸の坂もすごい坂だなおい」
ひぃひぃ言いながら炭酸水を飲みつつ延々と続く上り坂を漸く登り切って国道18号に合流。
小諸郵便局の辺りで「ここまでで勘弁してください」と誰に言うでもなく口にしてから踵を返す。
すると今度は下り坂になるんですね。スピード出すぎると危ないから抑え目にしながら進む。
それでも今度の長野方面の列車の出発時刻が近づいているので間に合う様に気持ち早め。
下って小諸駅に到着。なんとか時間に間に合った。待機している長野行きの115系に乗車して出発。
次は上田まで向かう。出発と停車を繰り返して上田に到着。
ここで下車。階段を上がって上田駅の改札で軽井沢・別所温泉フリーきっぷを見せて通過。
そのまま上田電鉄別所線の改札口がどこにあるのかを確認してから再度しなの鉄道の上田駅へ。
軽井沢・別所温泉フリーきっぷのしなの鉄道のフリー区間は上田までなのでこの先に進むには
切符を買うしかない。そういう訳で上田駅の券売機で戸倉駅までの切符を購入する。
しなの鉄道では主要駅の券売機にタッチ決済による購入が可能な機能を導入している。
「便利だなこれ」という事で試しにカードで買ってみた。タッチ決済で無事に決済完了。
JR東日本の指定席券売機でも乗車券をカードで買う事は可能だがタッチですぐに決済完了なのは便利。
購入した切符で再度入場してさっきまで乗っていた電車に再度乗車。
小諸の到着時刻が10時23分。小諸の出発時刻が10時33分。
上田の到着時刻が10時53分。上田の出発時刻が11時05分。
上田でなんと12分も停車するのすげぇな。上田より先の方面に行こうとする人が唖然とする。
もはや別の列車と言っても過言ではない。その停車時間を利用して一通りの事を済ませた。
再度乗車して発車。以前はJR信越本線だった事を物語る立派な設備を走るしなの鉄道の115系。
ピーカン照りの屋外を文句ひとつ言わず走り続ける115系に感謝しながらいよいよ以て戸倉に到着。
到着して改札を出て見てもイベントごとをやっている様子は全くなし。
一応改札の脇にアニメのタイトルの入った模様の壁紙?が飾られている。
後は取材しに来た人を相手する為に待機しているであろう千曲市の職員が何人か。
「当初の予定から大幅な変更を強いられているのは先行き不安」
「駅業務に支障の出ない様にどこか別の所で進行してるんじゃね?」
こればかりは抽選に当選した人から漏れてくる情報を参考にするしかない訳だが、まぁ先行き不安だな、と。
何が一番先行き不安なのか。
「このアニメ、誰が対象?」
千曲市がある程度金を払っている街おこしの為のアニメという事でそうしたアニメツーリズムによる
観光需要を掘り起こす展開で声豚やアニオタの財布を狙っている様相が見て取れる。
だけどこれ「ボウリングアニメ」だよな?
アニメで街おこしをする事は否定しないがボウリングを題材にするなら
ボウリングファンも食いつく様な脚本にしてほしい所な訳だが。
「ボウリングなんて本当はどうでもいいんだろうなぁ〜」
「いわゆる『おっさん趣味を女子高生にやらせてみた』な展開でまだ手つかずだったのがそこってだけかなぁ」
みたいな印象になる。
ボウリングが踏み台にされるだけで終わるのはいい気がしないわね。
そういう印象。
「出演声優が千曲市を訪れてわちゃわちゃ」はやってるけど
「出演声優がボウリングに挑戦してプロから教えを受けてわちゃわちゃ」はやってないよね。
君ら(出演声優)は所詮東京暮らしなんだから東京ポートボウルとかでプロボウラーに教えてもらったらいいのに。
そういう事を現段階でしていない時点で「ボウリングは踏み台」と宣言しているも同然。
個人的にはそう受け取っている。
とりあえずイベントごとを駅舎でしている気配は全くない事をご報告。
戸倉駅の待合室で少し涼んでから出発する事にする。
待合室ではテレビが映っている。JNNニュースが放送されていたのでSBCを映している訳か。
長野県内なので当たり前だがTBSではなくSBC(信越放送)。
CBC(中部日本放送)発の「ゴゴスマ」をネット受けして「いない」唯一のJNN系列のテレビ局。
まだ「ずくだせテレビ」やってるのか。時間を繰り下げて放送したらええんとちゃうか?みたいな事も思うテレビ局。
だけど時間を繰り下げて放送したらテレビ信州の「ゆうがたGet!」ともろ被りする。
直接対決になったらテレビ信州には勝てない。そうしたSBCの事情が透けて見える。
駅そばと喫茶店が併設されており旧戸倉町の中心駅としての栄華の跡が見える。
更埴市(こうしょくし)、上山田町、戸倉町が合併。
現在の千曲市は2003年に産声を上げて今年で20歳。
駅そばのお店の看板近くにはSBCラジオやabnといった
ローカルラジオやテレビの局名や番組名を冠したサイン色紙が多数。
ローカルタレントもしくはアナウンサーのサインが何枚も飾られている状態。
結構な取材を受けてきている事がよく分かる。
待合室でしばらく涼んで荷物の中身を整理整頓。すでに飲み干して空っぽなペットボトルに代わって
軟水ミネラルウォーターを自動販売機で買ってきたのでそれを飲んでみたりとしばらく休憩。
休憩が終わったら冷房の効いている待合室を出て外へと出発進行。
戸倉上山田温泉に向かって歩いていく。
道のりは把握している。要するに千曲川を越えた対岸に行けばいいというお話になる。
歩いて歩いて歩いて歩いて(旧)戸倉町役場を右手に見ながら通りすぎ
大正橋という立派な橋を渡ると温泉街といった建物が点在する地域が近づいてきた。
更に歩くと戸倉温泉、上山田温泉の案内表記も道路沿いに発見。
段々と温泉の匂いがしてくる空気感と熱波の中を歩いているとファミリーマートの敷地内にある足湯を発見。
歩き疲れていたので早速入浴。「うぎゃあああああ」「効くぅぅぅぅぅぅ」という悶絶の様な状態で
固くこわばった足の筋肉を柔らかくほぐしてくれる。なんか肌のターンオーバーも促進してくれそうだよ。
そのまま更に温泉街を歩いてもう1軒の足湯も見つけた所で元来た道を引き返す。
引き返しながら思うのは以下の内容。
1:温泉街ではあるけれども家屋やチェーン店もあるのでそこまで色濃い温泉街という印象はない。
温泉街というよりも「街の中に温泉がある」という印象。
2:最近の景気減速の影響を受けているのか廃墟が散見される。
戸倉駅の駅舎の近くに「歓迎 戸倉上山田温泉」と文字と共に近隣の旅館やホテルの名称が
名称ごとに掲げられている看板があった訳だが廃業したであろう何件かの旅籠の広告看板は
反転して裏面が表に向けられている状態になっていた。
新型コロナからの脱却は図られつつあるがちょっとこうした産業が回復するのはまだ先なのかな、と。
足湯を堪能し、来た道を引き返し、ある程度余裕を持った状態で戸倉駅に戻って切符を買う。
上田までの切符を購入し、有人改札で駅舎に入る。
入札は印を推してくれる。出札は木で作られた四角い淵つきのお皿に切符を入れて渡す形式。
自動改札や交通系ICカードが当たり前になっている地域では見られない光景。
しなの鉄道は交通系ICカードを改札機にピピッとタッチして通るというやり方には対応していない。
こういう光景は段々と消えていくのかな。割と地域によっては見られない古の光景になりつつある。
そういう印象もなくはないがサステナ車両が戸倉駅で待機していたらここは近代的だよな。
長野方面からやってきた戸倉で終点の車両から溢れる様に降りてきたお客様の相当な数が
反対ホームに待機していた戸倉始発の軽井沢行きに乗り込んだ。
戸倉駅の出発時刻が13時34分。上田駅の到着時刻が13時51分。
上田駅に到着。戸倉駅で購入した切符でしなの鉄道の改札を出て先程確認した
上田電鉄別所線の方の改札口へ。フリーきっぷを見せて入場。しばらく歩いて乗車。
上田電鉄の上田駅は高架ホームか。
前の車両の一番前のドアしか開かない仕組み。ワンマン運転で運転手が車掌も兼ねて
切符の確認をしながらお客様が降りていくという仕組み。上毛電鉄と似た様な仕組みだな。
勿論初めて乗る上田電鉄。出発時刻の14時00分になったのでドアが閉まって発車。
駅の間隔が短く運賃もやや高め。地方都市の中を駆けるローカル私鉄という展開は
やっぱり上毛電鉄を思い出す運営方式だという印象を受ける。
ワンマン運転のため車内放送は自動化されているが声の主が東武鉄道と同じ水谷ケイコさん。
いつ東武伊勢崎線の駅名を言い出さないかとヒヤヒヤしたよ。
そういう訳で上田電鉄に乗ってるはずがなんとなく東武鉄道に乗ってるかの様な錯覚も受けながら
初めて乗る上田電鉄を堪能。下之郷駅では反対方面の列車と交換を行い主要駅である事を伺わせる。
下之郷駅で全区間の半分ちょっとを過ぎた所かな。宅地の中を走ったかと思えば山間の中を走り
風景を目まぐるしく変化させながら終点の別所温泉駅に到着。
さて降りたら銭湯を堪能しましょうかねと考えていたところに袴姿の女の子が2人。
「?」と思って「あぁ」と納得。
上田電鉄の別所温泉駅では曜日に時間帯限定ながらも袴姿をした地元の女子大生が
「袴駅長」に扮して到着した電車を出迎えてくれるサービスを展開している。
それは風の噂には聞いていた。
これか。
以前は観光協会の人間が出向していたが現在では地元の女子大生が曜日限定で担当。
お願いしたら撮らせてくれそうな気もするが中の人は芸能事務所のタレントではなく一般人。
まぁせいぜいチラ見する程度が関の山ね。
お仕事とはいえおつかれさまです。
終点の別所温泉駅に到着した電車から出迎えを受けながら下車しつつ味のある駅舎で
通じる携帯電話を使って地図を検索。別所温泉にある銭湯で駅から一番近いのはどこ?という内容を調査。
該当する銭湯とそこまでの道のりをある程度調べてから出発。
最初の「Y」の字に分かれている道の左側を歩く。道幅は十分なそれを有していないので
後ろから車が来た場合は端に避けておかないと危ない危ない。
別所温泉駅から別所温泉の旅館やホテルまでは登り坂を上りつつ向かっていく事になる。
全体的に登り坂で構成されている地域という印象。
まずはその銭湯専用の駐車場が設けられている事に感心。その駐車場から250メートル先。
そこまで登ってようやく到着したのが「大湯」。入浴料金はなんと驚きの大人200円。
よくこれでやっていけるなぁという驚きの低価格。
地元の湯をよそ者でしかない自分が分けてもらっているという気持ちは忘れずに。
建屋の前に券売機があるので200円を支払って券を購入。中にいる番頭に渡す仕組み。
靴を脱いで個別ではなく一列に広がっている3段程度の靴箱の中にしまう。
50円で貴重品を入れられるコインロッカーはあるがそれを使う程でもないかな。50円は使用後も返却されず。
脱衣場に簡易的な鍵のついた立方体の物入れがあるのでそれを使用。
温泉に入る事を想定していたので持ってきていたタオルを手にいざお風呂場へ。
浴場は屋内の内湯と屋外の露天風呂の2ヶ所のみ。お風呂のスペースもそんなに広くはない。
個人的には3畳ぐらいじゃないの?と思った。匂いこそ強めだけどお湯そのものはあっさりとしたお湯が流れてる。
田舎のひとんちの一軒家に風呂おっ建てたかの様な小さい銭湯ではあるが
あれもこれもあるスーパー銭湯だと余剰感覚もあるので「こういうのでいいんだよ」という印象で今は溢れている。
かけ湯で身体を洗ってから入浴。しばらく入って入るだけで身体がポカポカ熱々になってくる。
次に回転式のドアノブでドアを開けて外にある露天風呂へ。
こちらは内湯よりも更に狭め。そして更に高温のお湯が流れている。
夏場ではあるけれどもお湯に漬かってお湯から出ると濡れた身体に風が吹きつけて気持ちいいね。
夏場の風でも割と涼しく感じるのはそれだけこのお湯が熱いという事の証左なのか。
そうやって露天風呂と内湯への交互の入浴を繰り返してさすがに手足がふやけてきそうや…となった所で〆。
タオルで予め身体を拭いてから脱衣場に出て着替えを済ませる。
最後は靴下に靴ばこから靴を取り出して靴を履いて一礼をしてから大湯を出る。
「入り口の左手に飲泉用のお湯がコンコンと湧いて(流れて)いたんや、気がつかなかった」。
空いているペットボトルがあるのでそこに温泉を一定量入れてからキャップで蓋をして収納完了。
来た道を戻って別所温泉駅に到着。先程の「袴駅長」な女子大生の姿はなし。カーテンが引かれて
事務室の中は見えない様になっていた。まぁおつかれさまですわ。知らない人に頭下げるとか結構面倒でしょ?
今度の電車の出発時刻は16時9分。あと5分くらいの所で待機中の電車に乗り込んで発車を待つ。
発車時刻になったので出発進行。電車は上田へと進んでいく。
ところが普段の乗車率とは思えない様な数のお客様が駅に停車する事にぶわーっと乗り込んでいく。
「芋を洗う様な混雑だな」「っていうか浴衣姿のお嬢さんも何人か」「どういう事や?」
車内の中吊りにその答えが書いてあった。
「7月29日の上田わっしょいと8月5日の上田大花火大会の時は特別ダイヤで運行します」
きょう7月29日やん。
上田わっしょいを目当てに各駅から多くのお客様にお乗り頂き下之郷駅では駅員まで乗り込む始末。
車内で検札と精算をやってしまった方が早いという事で。それだけ多くのお客様がお乗りになられている状態。
「そもそも『上田わっしょい』ってなんや?」
上田わっしょい(うえだわっしょい)は、長野県上田市で毎年7月最終土曜日に行われる夏祭りである。
開催場所は上田市中央商店街であり、上田駅前から上田市中央商店街中央三丁目の交差点までを中心とする。
まさかの遭遇。不勉強なので存じませんでした。
芋を洗う様な混雑と化した2両編成の上田電鉄の車両の中でそんな事を考えながらようやく上田駅に到着。
大勢のお客様がどーっと押し出され上田わっしょい目当てに駅構内で足音を立てる。
改札を出た自分は上田駅の温泉口へ。
温泉口に出てアリオ上田に向かう。道中は宅地の中を突っ切る様な道を通って歩いていくと
車道と合流。車道に設けられている横断歩道を渡るともうアリオの敷地内に入れるという近さ。
横断歩道を渡って敷地内を歩いてアリオ上田に入店。
まずはイトーヨーカドーへ。っていうかイトーヨーカドーとかもはや懐かしいとさえ感じるレベル。
何せ群馬県内からはイトーヨーカドーは撤退してるんで。各出入口に番号を付与した名称を与える。
そのやり方は他のアリオでも、あるいは曳舟のイトーヨーカドーでも実施している分かりやすいやり方だね。
イトーヨーカドーの売り場に到着。なっちゃん塩パインが税込84円と安く売られているのを発見。
「お前生きとったんかワレェ!」
夏場の飲み物としてはこのなっちゃん塩パインって飲みやすいしおいしいのに何故か人気がない。
何故か特売商品扱いされてばかりいるのには割と不満。まぁ買いやすくなるからいいけどさ。
2本手にとってセルフレジで会計を済ませる。その後はモール部分をぐるりと一周。
上田ケーブルテレビの展示とかやはり地元企業ならではって感じがするね。
ぐるりと一周したらアリオを退出。横断歩道を渡って高架下をくぐって道案内の通りに歩いて上田城へ。
上田城に到着。すでに17時までの営業を終了している箇所には入ったり近づいたりする事は出来ないが
真田神社へは参拝可能なのでご立派な門を潜って参拝。5円玉を投じて「手を近づけると鈴の音が鳴ります」
とかいう道具(機械?)に手を近づけて鈴の音を鳴らす。
そうやって参拝を終え先程とは異なる道で上田駅の方面に向かおうとしたら
いよいよ「上田わっしょい」が本格的にはじまる時間帯とぶつかったので屋台の売り物目当ての人やら
友達とお祭りに来た人やら子連れの人やら上田ケーブルテレビの映像配信やらでまぁ大混雑大混雑。
上田ケーブルテレビによる生中継を前に浴衣姿のアナウンサーらしき女性と
お付きのディレクターがカンペの確認をしている光景も目撃。
熱気、人だかり、湿気、大集団。
こうした人による熱波を肌で感じ取る様な光景だった。
道を変えて人だかりを抜けそのままイオンスタイル上田の方に向かっていく。
イオンスタイル名義ってどんな風になってるんや?というのが気になったので。
さすがにそこを見終えたら時間もないので帰るしかない。イオンスタイル上田に到着。
基本的には「イオンモールほどじゃないけど専門店を入れたイオン」と解釈したらいいのか。
同じ様なハコモノでもイオンモールは横に長くイオンスタイルは立方体に近い感じの建物になっている。
そういう理解でいいのか。
テナントが全くない訳ではなくグループ内ではなく他資本のエディオンやサイゼリヤなどが入居。
てかエディオンとか久しぶりに見たわ。静岡県に訪れた時以来か?
群馬には店舗がない。かつてはデオデオが群馬にもあったのになぁという昔話になる。
イオンスタイルを一通り見学していたらそろそろ上田駅に戻らないと電車の時刻が…という様な頃合いになった。
てかやばくね?これ乗り遅れたら次の新幹線は1時間後やで?
なんだかんだで面白いので1時間後でも別に構わない訳だがあんまり遅くなると後々が大変になる。
持ってきた衣類の洗濯などやらないといけない事がどんどん遅くなって結局夜更かしになってしまう。
なので泣く泣く帰ることにする。イオンスタイルを退出して若干の早歩きで上田駅に向かう。
終盤では上田わっしょいに向かう人の波に逆らうかの様な流れになった。
上田駅前すごいな。上田市ゆかりの武将「真田一族」の家紋である「六文銭」の意匠があちこちに点在。
上田駅前を発着している路線バスにも書いてあったしどこかのビルにも貼ってあった。
「真田家」や「サマーウォーズ」といったあれこれが存在している長野県第3の都市。
駅前に感心しながら上田駅に到着。時間?間に合った。
北陸新幹線の上田駅は地上階。そこで切符を購入。地上改札を通って2階に上がる。そういう構造。
構造を体験しながら東京方面の新幹線ホームに到着。割と到着がギリギリに。
でも新幹線には間に合ったのでよかったよかった。いやもう少し余裕を持って行動しましょうよ。
やがて新幹線がホームに滑り込みそれと同時にホームドアが開いて乗客の乗り降りの準備を始めた。
窓には大勢の乗客の顔や姿が。これはかなりの混雑率だぞ?
そう思いながら乗り込んで空席を探す。2人掛けの席で空席が見つかったのでそこに座る。
帰りもなんとか座れた事に安堵。これ軽井沢から乗ろうとしたら軽井沢から帰る人たちの行列に巻き込まれるぞ?
そういう混雑率。
そして上田を出発。しばらく走ってもうすぐ佐久平。
しばらく来られなかった間にAコープ等のフォレストモールが出来ていた。
カインズは新しい建屋を建設してそこに移転。やっぱり開発旺盛な地域だなと改めて思う。
乗っているはくたか号が佐久平に停車。お客様を降ろして、あるいは乗せて滑る様に進み出す。
しばらく走って軽井沢に停車。
案の定大勢のお客様が帰りの新幹線の為に列を作っていた。くわばらくわばら。
軽井沢を出発。安中榛名は通過。
しばらく走ってようやく気圧が落ち着いてくる頃になると群馬県の平野部に突入する。
広大な関東平野とそこに建てられた高崎の街が我々乗客を出迎えてくれる。
堺正幸「まもなく、高崎です」
あぁあれは戸田書店だ。あぁここはウニクス高崎の近くか。
どこかで見た事のある光景を高架を走る新幹線から眺める様になったらいよいよ高崎駅。
速度を落としてホームに入線。すでに大勢の降りるお客様でドアの前は千客万来状態。
そして乗って来ようとホームで待機しているお客様の列はもはや大名行列状態。
そうした群馬県下一番の駅高崎に到着した新幹線から降りた私は疲労を抱えながらも帰宅。