[ 興福寺五重塔 120年ぶり修理へ工事開始 ] 興福寺(奈良市)の国宝・五重塔の
約120年ぶりとなる大規模修理に伴う工事が始まり、26日から五重塔と東金堂の間にある
東西方向の通路など一部が通行止めとなる。参拝者は迂回路(うかいろ)を通行する必要がある。
五重塔周辺では現在、工事用車両の進入路を設ける工事を実施しており、クレーンを使って
鉄板を敷いている。今後、塔を覆う素屋根を1年近くかけて建設する。五重塔は奈良時代に
創建されて以降、焼失と再建を繰り返し、現在の塔は室町時代の再建。明治時代に修理されたが、
劣化が進み、瓦屋根の葺(ふ)き替えなどが必要な状況となっている。塔の修理は
令和13年3月の完了を目指す。鉄骨造りの巨大な素屋根が設置されると
高さ約50メートルの塔は7年近くにわたり隠れて見えなくなる。
塔の夜間ライトアップは8月20日を最後にいったん終了する。(産経 2023/7/25 19:50)