[ バウアー、驚きの球種予告 ] プロ野球の「マイナビオールスターゲーム2023」は20日、
マツダスタジアムで第2戦が行われ、全パが全セに6−1で快勝した。マツダスタジアムがざわついた。
全セの3番手で四回にマウンドに上がったDeNAのバウアーは、ボールの握りを見せるなどして、
1球ごとに打者に球種を予告する異例のパフォーマンス。1回を投げて3安打2失点と
ほろ苦い結果に終わったが、観客を大いに沸かせ、「きょうは唯一打たれてもいい日。
最初から最後まで楽しかった」と満足そうだった。「何が来るか分かれば一番強いスイングができる。
ベストとベストのぶつかりが一番面白い」とファンを喜ばせるのが狙いだった。
先頭の万波(日本ハム)に7球目のスライダーを左中間スタンドに運ばれると苦笑い。
それでもカットボールやカーブなど、持ち球をまんべんなく使って全24球を投げ込んだ。
熱望した舞台だった。ユーチューバーとして活動する右腕は、配信動画で投票を呼びかけ。
プラスワン投票で史上最多36万9446票を集めて最後の1枠にすべり込んだ。
17日の広島戦登板から中2日とハードな日程にも「これだけの選手が一堂に集うのは1年に1度だけ。
その一部になれて光栄」と喜んだ。試合前には佐々木朗(ロッテ)や山本(オリックス)らとも
積極的に交流し、「得たものを後半戦に生かしていけたら」とにやり。前半戦の主役をさらった大物は、
球宴の楽しみ方も一流だった。(産経 2023/7/20 22:38)