2023年07月02日(日)三山王冠

[ 古性優作が単騎でも貫禄の優勝 ] 単騎で臨んだ今年G1で2冠の古性優作(32=大阪)が、
21年7月の福井以来となる通算7度目のG3優勝を飾った。2着は佐々木悠葵、3着には
松本貴治が入った。レースは古性が残り2周半で前を切る。「初日の特選で失敗したので、
自分でレースを動かして、そこから考えようと思った」と話す通りの展開に。平原康多が離れて
単騎となった真杉匠が打鐘先行すると古性はしっかり追い、同じく単騎の松本が続いた。
最終ホームで松本がカマしたが、古性は慌てない。同4角で冷静に中を割ると、
そのまま貫禄のゴールを決めた。(日刊 2023年7月2日 17時13分)

スタートで眞杉が自ら前を取った時点で佐々木が3番手にドッキングして関東5車の形に
結果的になっていくものと想定していたので初手の並びは想定通り。

しかし眞杉が後ろを見すぎた。別線が上がってきた時に突っ張って先行して後ろを引き出す競走。
自分は眞杉にはそういう競走を希望していたので「眞杉行かなさすぎ」の展開になった時点で終了。

それでも眞杉は前に出たが道中で佐々木の自転車の後輪とハウスしたのか平原が離れてしまった。

結局は眞杉が1人で行く形に。眞杉の後ろに古性がハマった時点で関東勢は分断されての厳しい展開。

このまま眞杉が逃げて古性が番手を得た形で追走するのかと思われたが
3番手から単騎の松本貴治が眞杉を叩いて先行する意外な展開に。

最終バックで深谷もまくろうとはしたがその脚は鈍く。浮いた眞杉の内を突いて古性が抜け出し
先に抜けていた松本貴治を交わしての先頭ゴール。

最後は佐々木が意地で大外をぶん回して2着には来たがやはり大外を回したロスは最後まで響いた。

……。

結果論だが松本が単騎でカマした時にそこに佐々木が乗っていく手もあった。
「眞杉行かなさすぎ」「眞杉後ろ見すぎ」で緩んだ展開になったら佐々木は自ら踏んでいく手もあった。

それで自分が勝てなくても番手3番手のどちらかが車券に絡めば先行としての仕事は出来た訳で。

結局の所は佐々木も慎重になりすぎた。

松本貴治は愛媛の選手ではあるが前橋バンクとの相性の良さを口にしていたし
3日間全て連絡みで勝ち上がってきているから単騎であっても一発はあると見ていたが
まさかここまでハマるとは。

最後はさすがに差されたが相手が宮杯の覇者と地元群馬のエースなら仕方がない。

佐々木悠葵はこれで宇都宮(ワンダーランドカップ)と前橋(三山王冠争奪戦)の両方の記念で決勝2着。
バンク特性のまるで異なる宇都宮と前橋で結果を出した。やはり現在の群馬支部のエースは佐々木悠葵。

ただ単騎ガマシで前に出た松本貴治を利用する手はあっただろうなと思わせただけに残念。

でも宮杯の覇者にあそこまで迫った脚には今後も期待。

以上。

2023年07月02日(日)18時44分12秒