昨日NTTドコモが発表した新料金プラン。特に低料金コースの「irumo」に対する改悪が目立つ。
ただ、この物価高で電気代が青天井の様に値上がりしている昨今の情勢を思えば
この事実上の値上げという名の改悪もある程度は致し方がないと思っている。
今回発表された新料金プランを精査してようやく本当の価値が見えてくる。
1:今回の新料金はNTTグループ内のサービスの収束が最大の目的。
これまで数多くのグループ会社を作ってきたNTTグループの事業を収束に向かわせる。
歴史の長いOCNのブランドをプロバイダ名とバーチャルコネクトの名前に残す程度で
事実上の終了状態にするとはさすがに思ってなかったが、まぁ大鉈を振るったなぁと。
他社とは異なりサブブランドを並立せずにドコモという籠の中で料金プランをまとめてみせた。
やはり「収束したがっている」という本音が見える。
2:今回の新料金は事実上の値上げ。
光通信を併用したら割引しますよ、自社のカード払いにしたら割引しますよ。という割引政策は
裏を返せばいつでも終了もしくは縮小が可能という事。だから「事実上の値上げ」。
サポートを受け付けますというプランにした事に関しては客の為というよりも
一定数のドコモショップを閉店させた後に残ったドコモショップの食い扶持を維持確保する為に
サポートを受け付けますという姿勢にした様な印象。
長年つきあってきた代理店との関係はそう簡単には切れないか。
3:今回のプランは事実上の改悪。
OCNの月0.5GBプランとは異なりirumoの月0.5GBプランはは4G通信限定で速度は上下最大3Mbps。
リッチコンテンツを表示する際はまぁ不満の出る速度。
ただ0.5GBの契約者がリッチコンテンツを積極的に利用するとは思えないので
実態に即したものとも言える。30秒10円の通話料が30秒20円になったのは普通に値上げ。
4:儲からない部門を切ってきた。
OCNは端末を割引して販売しますよ、その分利用料金で稼いだり、あるいは一定期間の
契約をお願いして長期利用してもらいますよ、というビジネスモデルで稼いできたが
どうやら短期での機種変更などでそのモデルが破綻して儲からなくなってきているらしい。
OCNの「携帯電話本体をある程度多く納入し、またある程度多く販売してきた窓口」は
儲からなくなってきたという理由もあって切られたか。
5:ドコモの企業風土の変化に一抹の不安。
「ギガホ」「ギガライト」はそのプラン名である程度内容が想像できたが
今回の「eximo」「irumo」は想像ができない。名付けのセンスが悪化している。
「スーパーahamo」「ahamo」「ahamoライト」とかじゃダメだったのか?という印象。
どうもNTTドコモは井伊社長になってからやる事が顧客軽視になっている。
そこに一抹の不安がある。
以上。