[ 京セラ、個人携帯事業撤退 ] 電子部品大手の京セラは15日、個人向けの携帯電話端末の
販売から撤退する方針を明らかにした。令和7年3月までに終了する見通し。スマートフォンの
価格が上がり、買い替えの期間が延びていることなどが要因。谷本秀夫社長は5年3月期
決算会見で「利益が出ず、引いていく決断をした」と述べた。企業向けの販売に軸足を移す。
京セラは耐久性に優れた「トルク」シリーズや、シニア向けの「かんたんスマホ」といった
独自路線の開発を手がけていたが、米アップルなどとの競争が激化し、採算が悪化していた。
谷本氏は「値段が高くなるほどの利便性を得られず、市場の許容性がなかった」と
説明した。(産経 2023/5/15 21:52)