[ サミット控え「ロックダウン」 ] 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の19日開幕を前に、
主会場のグランドプリンスホテル広島がある広島市南区の宇品島につながる唯一の
道路の往来が15日午後、規制された。警備のため外務省発行の「識別証」を所持する住民や
関係者以外は通行できない。午後3時、警察官の「ロックダウン」のかけ声とともに規制が始まった。
住民らは専用の機械で識別証の認証を受け、警備員が金属探知機などで手荷物や身体を
入念に検査。車両用のゲートでは、全員が降車して同様の検査を受けていた。車両の検査は
1台3分ほどかかっていた上、識別証がまだ交付されていない人は列をつくっていた。
住民からは「もうちょっと早くしてほしい」といった不満も漏れた。宇品島の飲食店「楽群(ラグーン)」の
名越真生さん(35)は、15日から1週間の予定で宅配営業に専念するといい「無事に
終わることを期待している」と話した。18日からは広島市中心部の交通規制も始まる。
平和記念公園の立ち入りが制限され、原爆資料館など公園内の施設は休館。
首脳らの訪問が見込まれる宮島(廿日市市)の入島も制限される。(産経 2023/5/15 19:38)