2023年03月01日(水)引用

[ 広島・大瀬良 スイミーになる ] 広島は28日、沖縄の2次キャンプを打ち上げた。ただ一人、
赤いビジターユニホームを忘れた選手会長の大瀬良大地投手(31)は締めのあいさつで
絵本「スイミー」を引用し、「みんなの、カープにとっての目となり、優勝、日本一に向けて引っ張っていく」と
力強く宣言した。赤いビジターユニホームの中でただ一人、忘れた大瀬良だけは白の
ホームユニホーム。“逆境”にあっても、選手会長は動じることなく、言葉に変えた。
「僕がスイミーのように、みんなの、カープにとっての目となり、優勝、日本一に向けて引っ張っていく
存在であり続けます」世界的な絵本を引用し、エースとしてチームを引っ張る覚悟を宣言してみせた。
「ピンチをチャンスに変えて(笑)いい言葉として何かないかなあと考えて、スイミーはいいかなと。
小さな魚でも束となってやっていけば、強い大きな魚も追い払えるという意味合いのある物語。
まだまだ未熟なチーム。そういった意味でもすごく合っているのかなと思います」思いは誰よりも強い。
昨年8勝に終わり、雪辱を期す今季。オフから体重増、投げ込みなど、取り組み方を積極的に変えて
復活を目指してきた。成果は表れ、すでに150キロ超の直球を披露。25日・巨人とのオープン戦(沖セル)でも
2回無失点の好投を見せ、新井監督から5年連続開幕投手の大役を託された。スピーチでは
気配りの人らしく、黒田博樹球団アドバイザーの座右の銘、『耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)』と
新井監督の応援歌の一部『赤い心をみせ、広島を熱く燃やそう』を引用。指揮官の言う“家族”の
一体感も示してみせた。「新しく監督も代わってスタートするシーズンですし、ちょっとでも頭に残って
若い子たちも多いので、そういうときに乗り越えられる言葉として、“こういうこと言ってたな”と
思い出してくれる言葉にどれか一つでもなっていればいいかなと思います」日南から沖縄と続いた
キャンプは終わった。ここからは広島に戻ってオープン戦を戦う。1カ月後の開幕に向けて
さらに調子を上げていく。これから行く手を阻む壁はいくつも現れるかもしれない。そんなときスイミーのように
チーム全員で束になって壁をぶち破る。その目に大瀬良はなる。(デイリー 2023.03.01)

2023年03月01日(水)14時32分21秒