[ 台湾与党、主席に頼氏選出 ]　台湾の与党、民主進歩党の党主席選の投開票が１５日実施された。
唯一立候補した頼清徳副総統（６３）の事実上の信任投票で、頼氏は正式に選出された。
頼氏は来年１月に予定される次期総統選の与党の有力候補。昨年１１月に行われた
統一地方選で大敗した民進党の党勢をいかに立て直すか手腕が問われる。投票率は約１７・６％、
得票率は約９９・７％だった。頼氏は選出後、「複雑な国際情勢の中で台湾を守り、
民主主義と繁栄と平和を促進しなければならない。それが使命だ」などとするコメントを発表した。
民進党の前主席である蔡英文総統は昨年１１月、統一地方選で敗北した責任を取って辞任。
頼氏は１８日に党主席に就任する。任期は蔡氏の総統任期が満了する２０２４年５月まで。
頼氏はこれまで、立法委員（国会議員に相当）、台南市長、行政院長（首相）などを歴任した。
知日派としても知られ、昨年７月に訪日し、安倍晋三元首相の葬儀に参列した。
対中国政策では、強硬派として知られる。行政院長在任中は「私は台湾独立を
主張する政治家だ」と表明したことがある。（産経 2023/1/15 22:07）