2023年01月10日(火)伊東温泉

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の考察をだらだらと書いておく事にする。まぁ殆どハズレだとは思うが。

水星の魔女水星の魔女っていうけど水星要素ってどこにあった?
もう少し書くと「水星」である必要性ってどこにある?と。

別に木星でも金星でも土星でも火星でもよくなくない?みたいな物語の内容になっている。

むしろ題名で重要なのは水星ではなく「魔女」の方、しかも日本語ではなく英語。

YOASOBIの「祝福」の曲で彩られているオープニング(映像)の最後の方。

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の下には英語で
「Mobile Suit Gundam」「THE WITCH FROM MERCURY」とある。

多分「魔女」という日本語表記ではなく「WITCH」という英語表記の方が重要なんだろうね。

おそらくは「Witch」と「Which」という同音異字。正確には同音ではないが「似た者同士」という事で。

Which:どちらの、どちらか

作中の重要な台詞「逃げたらひとつ、進めばふたつ」って要するに
「今君はこれから重要な選択をするけどどっちの選択肢を取る?」って内容な訳で。

逃げるとか進むとかいう字句にごまかされる事はない。要するに「どっちにする?」という内容で解釈。

恐らく「水星の魔女」という作品の根っこになっているのは「Witch」の同音異字の「Which」で
それが物語の根幹に存在しているのでは?と判断している。

……。

プロスペラが娘と認識しているのはスレッタではなくエアリアル。むしろエアリアルが娘。
スレッタの人間体(市ノ瀬加那さんが声を当てている方)ではなくエアリアルの中に
スレッタ(と呼んでいいのかは分からないが)の人格が存在し、エアリアルを
人間よりも非常に優れた運動能力を持つ身体を有する者として運用しようとしている図式を考えている。

スレッタ(人間体)
スレッタ(エアリアルを身体として運用している人格、人工知能)

人間体のスレッタがエアリアルの中で誰かと会話しているらしきシーンが散見されているが
会話の相手は人格、人工知能に該るもう1人の自分、とした内容を(自分は)考えている。

人間体のスレッタは例えるならば自動車に差して回す鍵の様な存在。
鍵をかけなければ自動車が動かないのと同じ。

エアリアルを身体として運用している人格、人工知能が完全体になったら
人間体のスレッタは廃棄処分されてもおかしくない。

そもそも人間ではなく「人間の形をした機械」の可能性も。

プロスペラの目的はエアリアルを人間が乗らなくても動かせる様にする事。
もう少し書くとエアリアルの中にあるもう1人のスレッタらしき人格による人工知能を完成させ
「操縦者の要らないガンダム」として運用する事。

[ 「ガンダム」のアニメに加古川市の風景? ] 放送中のテレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
(MBS系、日曜午後5時)で、兵庫県加古川市の実在の場所に酷似した風景が登場し、
交流サイト(SNS)で話題となっている。(神戸新聞 2022/12/23 18:40)

どうして加古川(かこがわ)なのか。

「過去側(かこがわ)」という当て字の説をどこかで見た。

一体何が「過去側」なのか。

1979年放送開始の「機動戦士ガンダム」、いわゆる「ファーストガンダム」からずーっと
ガンダム(シリーズ)と言えば機体に人が乗って戦うという構図が繰り返されている訳で。

機動戦士ガンダム(アムロ・レイ)→(中略)→新機動戦記ガンダムW(ヒイロ・ユイ)→(後略)

いつまで生身の人間の操縦者による操縦に頼るつもりなんですか?

みたいな印象。

仮に「過去側」があるとすれば「人がモビルスーツに乗って戦う事」が定義される。

強化人士という名目で普通の外見らしき人間に改造手術(?)が施されて操縦者(パイロット)として
戦ってはいるが元々が生身の人間である以上強化出来る幅には限界がある。

例えば(スポーツ界における)ドーピングをした所で人間が100メートルを1秒で走れる訳ではない訳で。

※現在の男子100m走における世界記録はウサイン・ボルトが出した9秒58

だったら身体は機械で賄って判断は人工知能にやらせた方がより確実で時に冷酷な判断が出来るよね?と。

12話の最後でスレッタが「やめなさいっ」と同時にミオリネとダブスタクソ親父を撃ち殺そうとした衛兵を
エアリアルの手で潰して血の海を作ってミオリネが瞳孔をカッ開いて戦き、エアリアルから降りてきた際に
うっかり手を血に浸したスレッタがその手をミオリネに差し出して「人殺し……」と恐れられた最後のシーン。

殺さなければ自分たちが殺されるかもしれない。殺しに来た側の事なんて知るかボケ。

ぐらいの冷酷で非人道的な判断を下せるならその行動は正解になる。

だけど人間というか情のある生物の場合なんとかして穏便に出来なかったのか?みたいな事を考える。

例えば手刀(チョップ)の様な形でミオリネと衛兵の間にエアリアルの手で壁を作ってそれを楯にして防御。
衛兵に対しては退却を命じて退却しないと命の保証はないと言えばたぶんあの状況なら逃げ出してくれた。

スレッタの人間体(市ノ瀬加那さんが声を当てている方)を人だと思うから「なんでそんな事するの」と思う訳で
人間体はさておき、エアリアルの中にあるスレッタ(と呼んでいいのかは分からないが)の人格が
主導権を握ってあの行動に及んだ(この場合中に乗っている人間体の意思など関係なしに行動判断を下す)。

みたいな流れ(の存在)を匂わせる為にあの最後のシーンを用意したと考えればまぁまぁ合点が行く。

人間体のスレッタは単なる「鍵」で、プロスペラが娘と認識しているのはむしろエアリアル(本体)。
エアリアルの中に(娘と呼ぶ)人格を埋め込んで寵愛してはいるがその人格(人工知能)は
人間の持つ情とかそういった物の影響で判断が鈍らない様にする為のより冷酷な兵器として開発したもの。

1期最終回の時点ではエアリアルは完全体ではなく、開発が進んで完全体になったら
鍵なんてなくても勝手に判断する、もしくはプロスペラ自身が別の場所から(エアリアルに乗らずに)
命令を下してその命令に従って動く、の様な形で操縦(?)出来る様になったら
スレッタ(人間体)は不要になるので廃棄処分。

ミオリネの目の前で(仕方がない面もあったとは言え)人殺しに及んだスレッタが
ミオリネとの関係を修復出来るのか?それこそ11話の「スレミオ尊い」な状態に戻れるのか?

みたいな感想を書いている人をどこかで見かけたが「これ『ガンダム』だよ?」

エアリアルが完全体になったら人間体のスレッタは不要になるから廃棄処分。
プロスペラが「死ね」と命令したら自ら命を絶ちそうなぐらいプロスペラに依存しているというか
いっこく堂かパペットマペットぐらいの勢いで操られている状態を考えたらまぁ(命令されたら)従うでしょうね。

プロスペラが義体を自分の身体の一部に採用しているのは欠けた身体の補完の為ではなく
むしろ「人間が嫌になった」ぐらいの勢いで「義体の方が性能いいじゃん」ぐらいの人間の否定と考えてみる。

例えばプロ野球選手が肩が痛いだの肘が痛いだのと言い出すのはまぁよくあるお話。
水星の魔女の世界における義手や義足に該る物が西暦2022年〜2023年の現代で出回っている物と比べて
どれぐらいの進化を遂げているものなのかの具体的な比較は難しいし出来ないとは思っているが
人間の実際の手足と見紛うぐらいの技術が(実は)確立しているというのであればそれに交換するという
考え方もまぁ理解できなくもない。

プロスペラが身につけている物は実は相当な年代物であって最新の物だと
それこそ見紛うぐらいのものが実は確立されつつある可能性を考えている。

先述した例えで言うなら「肩が痛いならGUNDによる技術で作った人工肩と交換すればいいじゃない」と。
そしたら球速200km/hとか出せるかもしれないしコントロールも精密になるかもしれないね、と。

実際そんな技術が確立したら公認野球規則で「GUND技術禁止」にされるだけだと思いますが。
メカ森下(仮名)やメカ栗林(仮名)でカープ優勝や!みたいな事にはならないと思いますが。

人間を否定する為に自分の身体の一部を義手にし、
人間を否定する為に人間が操縦しなくても人工知能が勝手に判断するロボット(エアリアル)を手がけた。

今の(1期最終回時点での)エアリアルは実はまだまだ完成途上。
だからこそ(人間体の)スレッタという鍵が必要になる。

みたいな展開を考えている。

実は「水星」とか「魔女」とかはどうでもよく、(魔女の英語表記である)「WITCH」である事が重要だったり。

「スレッタ忘れった」とか「飛べる、踊れる、エアリアル」とか、やたらと日本語で韻を踏んでいるのは
「Witch」と「Which」という同音異字(の様な物)で物語の根幹を成す「英語での」韻から(視聴者の)目と耳を逸らす為。

そういう風に考えたらまぁある程度の合点は行く。

グエル君はシャディクと刺し違えてどっちも死ぬぐらいの展開がお似合いかと。

グエル君は嫌いじゃないから生きててほしいけどなぁ。

でもこれ「ガンダム」なんだよね…。

ニカ姉はシャディクのスパイに見せかけて実はプロスペラのスパイ。要するに二重スパイ説。

シャディクからはミオリネの監視を命令され
プロスペラからはスレッタの監視を命令され。

例えばそんな感じの二重スパイ。

そしたらスレミオが尊くなれば尊くなるほどニカ姉にとっては願ったり叶ったりの展開になる。

12話での行動は基本的に自分の命乞いによる行動だったが結果的には
地球寮の仲間の生存確率を大幅に上げた訳でいわゆるファインプレー。

「見られた」けど、ファインプレーだという事に(地球寮の中の)誰かに気がつかれて
無罪放免とはいかないが許しをもらう事でなんとかニカ姉には生きててほしいけどなぁ。

……。

2期では地球に降りるしかないかと。

「水星の魔女」と「水星」を選んだ理由があるなら水星にも行くんじゃないかなと。

そこは軽い印象で。

人間(としての情や考え方、物事への捉え方)を否定するプロスペラに相対する
人間(としての情や考え方、物事への捉え方)を肯定するミオリネという図式になったとして
人間体のスレッタがどちらの側につくのか?というのが山場のひとつになるのかもしれないかと。

ダブスタクソ親父の重傷ぶりを考えたらGUNDによる医療技術で
なんとか一命を取り留めさせようとするミオリネの姿は割と容易に想像できるね。
あれだけ心折られる様な「人殺し…」の後にそこまで気丈に振る舞えるかという疑問もありますが。

トマトの花言葉は、「完成美」「感謝」。

なーんかこれもヒントにならないかなぁ。

ミオリネがトマトを育てている理由もなーんか物語に関係してこないかなぁみたいな事も考える。

だらだらと書いてきたが殆ど(っていうか「全部」?)ハズレの様な気しかしてこない訳ですが
この手の考察はキャッキャウフフと話に花を咲かせているうちが楽しかったりするんだよね。

以上。

2023年01月10日(火)01時10分00秒