2022年12月29日(木)料金

石野純也の「スマホとお金」 年末年始に見直したいスマホの料金プラン、そのコツを徹底解説!

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料金よりも使い勝手。携帯会社が提供しているサービスの内容は似ている様で全然違う。

1:普段の使い勝手はOCNモバイルONEが無難。

4Gの通信速度、どこへ行っても比較的電波が厚い(速度が速い)のはドコモ系回線。

au系回線(下り10Mbps程度)、ドコモ系列回線(下り25Mbps程度)が平均値。
その帯域の差は特にリッチコンテンツを表示した際に現れる。

リッチコンテンツ(地図表示、配信アプリのサムネイル表示など)

表示完了までの速度。そういった所に現れるハンドリングの差。

それとOCNモバイルONEで位置情報を取得しようとすると他の通信サービスで
取得しようとした際の動作とは異なる挙動をアプリが示す。

取得までの時間が短くなる。取得した位置情報の精度が高くなる。

ドコモのSUPLサーバーにOCNモバイルONEの回線からならアクセス出来る?様な挙動を示す。

同じドコモ系MVNOでもy.u mobileでは示さなかった挙動を示す様になる。

あとはIMAP IDLEに対応しているOCNのメールサービス。メールアドレスがひとつ無料で取得できる。

メールを利用する機会は減ってはいるが皆無ではない。

例えば東武鉄道の特急券インターネット購入・予約サービスで申し込んだ電子特急券は
申し込み完了の画面のスクリーンショットか購入した事を証明する受信メールのいずれかを
乗車の際に駅員に提示する事で利用できる訳だがその際のメール受信にもうってつけ。

以上の事例で表すハンドリング(取り回し)のしやすさを考えるとメイン回線を
いわゆる格安SIMにするのであればOCNモバイルONEが無難。

2:いわゆる「サブ回線」には別の通信サービスを用いた方が無難。

ドコモ系回線の場合通信速度が速すぎて動画の長時間視聴等の使い方には向いていない。
通信量が右肩上がりになる。その分通信料も高止まりしがちになる。

YouTubeだとかの配信の視聴。プライベートビエラを用いた外でのテレビ番組の視聴。

そこそこの通信速度が延々と広がっている形で電波網を構築しているサービスの方が
その場合の使い方では使い勝手がよくなる。

不定期に大量の通信を行うのであればpovoのトッピング、データ使い放題(24時間)を用いた通信。
定期的に大量の通信を行い、それでも月20GB未満に収まるのであれば楽天モバイルによる通信。

au系回線(下り10Mbps程度)、楽天モバイル回線(下り20Mbps程度)

なので楽天モバイル回線の方が通信速度の厚みは上。

楽天モバイルは「つながりさえすれば快適」。

正直山間部や過疎に近い地域等での通信は期待しない方がいい。
月々0円からのプランが存在していた頃には固定電話の代替として機能していたが
月々0円からのプランを廃止した現在となってはその目的で使うのはお勧めできなくなった。

本来であれば「1GBで月々500円(税抜き)から」という料金設定を用意するべきだったが
楽天モバイルの台所事情がそれを許してはくれないらしい。

「どちらかひとつ」なら通信エリア等を考慮してpovoの方がいい訳だが
果たして現在のpovo 2.0、「基本料0円からのトッピング課金」という仕組みがいつまで続くのか疑問符。

「やっぱり最低料金の基本料取ります(取る様にします)」といつ言い出してもおかしくない。

povoは下りの通信速度が遅い事が多く、一部の地域で爆速になる以外は割とトロい。
5G表記になっていてもn28の「なんちゃって5G」なので通信速度や応答速度への期待はできない。

それと上りの通信速度が元々遅く、そちらの方には期待ができない。
最近では上りの通信を利用する機会も増えたのでその速度が遅いというのは案外ストレスに繋がる。

データ使い放題(24時間)のトッピングは実質2日間有効で1回330円。

土曜日の0時にトッピングを適用すると翌日の日曜日の23時59分59秒まで続くという仕組み。

正直有効期間が長すぎる。

東京メトロの24時間券みたいに24時間単位で適用可能にした方が分かりやすいし使いやすい。
その際に1回330円という料金は値下げが必須。個人的には「1回220円」が分かりやすい訳だが。

ただ2日連続で適用しようとしたら220円×2回=440円で以前よりも値上げになる。

思い切るなら「1回150円(税込み)」な訳だが。

正直au系回線の通信速度の遅さならそのくらいの料金が妥当。

まぁ「povoか楽天モバイルのどちらか」で、現時点では「povo優勢」としておく。

……。

使いやすい料金である事は勿論大切な事だがそれ以上に「使い勝手の良さ」で判断しろ。

以上。

2022年12月29日(木)04時20分52秒