[ 今節復帰の加賀谷建明が涙のG1初優勝 ] 第12レースの優勝戦が湿走路で行われ、
加賀谷建明(44=川口)が涙のG1初優勝を飾った。通算では21度目の制覇。
2着に中村杏亮、3着に浦田信輔の地元勢が続いた。10メートルオープンの優勝戦は、
4枠から4番手スタート。2周ホームで外をまくって前団に追いつくと、2周2角で
2番手の浦田信輔の内へ切り込み、同3角で中村杏亮をかわして先頭に立った。
加賀谷は、8月伊勢崎SGグランプリの後、脊髄と脳にできた腫瘍が悪化し、手術入院のため
休んでいた。リハビリを経て、今節が復帰戦だった。いきなりのシリーズで4戦3勝にまとめ、
ファイナルは得意の湿走路で制した。加賀谷は表彰式で涙を流し、「もしかしたら走れないかもと
言われていたので…先輩、後輩や、同期のみんな、そしてファンの皆さんが待っていてくれたので…
本当に幸せです」と涙が止まらなかった。(日刊 2022年11月23日 17時10分)