2022年10月22日(土)選挙

[ 英保守党、次期首相選び開始 短期間で選出へ ] トラス英首相の辞意表明を受け、
与党・保守党は20日、次期首相を決める党首選の立候補受け付けを開始した。受け付けは
24日に締め切られ、28日までに新党首を選出する。通常の党首選は2カ月程度かかるが、
今回は短期間で次期首相を決める方針だ。党首選出手続きを管理する保守党の
「1922年委員会」などによると、立候補には党下院議員100人の推薦が必要。
立候補できる議員は3人に絞る方針だが、24日の締め切り時点で立候補した議員が
1人の場合はそのまま新党首となる。候補者が3人の場合は24日の党下院議員の投票で
2人に絞った上で、議員の参考投票を経て党員による電子投票となる予定。トラス氏は
後任が決定するまで首相に留まるという。通常の党首選では、決選投票に残った候補者が
英各地の討論会で党員に支持を訴える選挙活動を実施するが、今回はその日程を省略。
トラス政権が就任後約1カ月半という史上最短の政権になる見通しを受け、政治の空白を
最小化する狙いだ。英メディアによると、前回党首選の決選投票でトラス氏に敗れた
スナク元財務相、モーダント下院院内総務の立候補が有力視されている。英紙タイムズの情報では、
ジョンソン前首相も立候補する可能性がある。英世論調査大手ユーガブが今月17〜18日に
党員530人を対象に実施した調査によると、トラス氏が辞任した場合、後任にジョンソン氏を
望むとの回答が32%と最多だった。スナク氏が23%、ウォレス国防相が10%と続く。
一方、総選挙の実施を求める最大野党・労働党が近く、内閣不信任決議案を提出する
可能性もある。トラス政権の経済失政で支持率が低迷する保守党の議員の多くは
早期の総選挙を避けたい考え。保守党は下院で圧倒的多数を維持しており
同決議案が提出されても可決される可能性は低い。(産経 2022/10/21 22:39)

2022年10月22日(土)01時29分41秒