[ 大迫傑が「参画」 ] 陸上長距離のGMOインターネットグループ(以下GMO)は4日、昨年の
東京五輪男子マラソンで6位に入賞したプロランナー大迫傑(ナイキ)と「パートナーシップ契約」を
結んだことを発表した。GMOの説明によると、所属はナイキのままで、ニューイヤー駅伝
(全日本実業団駅伝)など日本実業団陸上競技連盟主催の大会にGMOとして実業団登録し、
出場するという。また、同時に「プレイング・ダイレクター」に就任し、監督・コーチ陣と連携して
チームの指導・強化に携わる。関係者によると、GMOとパートナーシップ契約を結んだ
大迫の推定報酬は年間約3000万円という。GMOインターネットグループの熊谷正寿代表は
会見の冒頭「契約社員として入社を歓迎します。ニューイヤー駅伝で優勝するために参画していただく」などと
あいさつした。大迫の参画に伴い、GMOはこれまでアディダスのウェアを着用していたが、
この日、亀鷹律良監督らはナイキのウェアを着用して会見に出席。現代の日本マラソン界のカリスマは、
今までの日本陸上界に例を見ない待遇で迎え入れられた。この日、東京・渋谷区内で発表会見が行われ、
大迫は滞在中の米国からオンラインで出席。「GMOでの新しいチャレンジをうれしく思います。
なぜ、ナイキに所属しながらニューイヤー駅伝を走るか、というとニューイヤー駅伝を活性化させたい。
また、プロランナーでありながら実業団の大会を走るという活動の幅を広げたいと思っています。
陸上界のゲームチェンジャーになりたい」と意欲的に話した。大迫は現役最終レースを公言して挑んだ
昨年8月の東京五輪男子マラソンで6位入賞を果たした。マラソン強国のアフリカ勢とアフリカ出身選手
以外としては最上位だった。東京五輪で「集大成」ともいうべき走りを見せたが、その後、しばらく休養した後、
再び、走る意欲が沸き、今年2月に現役復帰を表明。復帰会見では24年のパリ五輪、あるいは28年の
ロス五輪についても言及。「五輪に出たいと思っているが、甘いことではありません。それは自分自身が
一番分かっています」。2019年9月の東京五輪マラソン代表選考会(MGC)は3位。
翌20年の東京マラソンで2時間5分29秒の日本記録(当時)をたたき出して3番目で日本代表になった
大迫は実感を込めて話した。覚悟を持って、再び走り始めた男は順調にレース復帰。
5月23日に31歳になった大迫は、6月5日に横浜市日体大健志台陸上競技場で行われた
日体大長距離競技会5000メートルに出場。復帰後の初レースで13分30秒23をマークし、
日本人選手トップの8位となった。今年の第98回箱根駅伝で2年ぶり6度目の優勝を飾った
青学大の監督で、GMOのEKIDENダイレクターを務める原晋監督も現場で大迫の快走を目撃。
「スタート直後はやや腰が落ちているように感じましたが、後半は腰高の素晴らしい走りになりましたね。
パリ五輪、期待します!」と絶賛した。9月11日に英国で行われたハーフマラソン(21・0975キロ)では
自己ベスト(1時間1分1秒)に4秒まで迫る1時間1分5秒の好記録で4位に入った。
ニューヨークシティーマラソンに向けて順調に仕上がっている。気象条件次第では、前日本記録の自己ベスト、
あるいは鈴木健吾(富士通)が保持する現日本記録(2時間4分56秒)の更新も期待される。
ニューイヤー駅伝優勝に意欲を燃やすGMOは、野望実現に向けての切り札として大迫にオファー。
関係者によると、すでに9月下旬に実業団選手として登録を済ませており、大迫にはプレイング・ダイレクターとして
チーム強化についても助言を受ける。GMOの若手有望株の吉田祐也は以前から大迫と練習と
共にすることもあり、すでに大迫イズムの薫陶を受けている。条件も破格で推定報酬は年間約3000万円で
雇用契約を結んだ見込みだ。大迫は東京五輪以来、約1年3か月ぶりで、現役復帰後としては
初のマラソンとなるニューヨークシティーマラソン(11月6日)に出場予定。その3日前に行われる
東日本実業団駅伝(11月3日)には欠場するが、GMOが順当にニューイヤー駅伝の出場権
(東日本実業団駅伝12位以内)を獲得した場合、23年1月1日には2015年以来、
8年ぶりにニューイヤー駅伝に出場することになる。早大卒業後の1年目に所属した日清食品グループ時代に
1区(12・3キロ)で区間賞を獲得。GMOでは主要の区間の3区(13・6キロ)、あるいは4区(22・4キロ)での
起用が濃厚だ。「陸上界のゲームチェンジャーになりたい」。復活し、さらに進化を遂げようとしている大迫は
GMOに異例の「参画」をしながら、マラソンと駅伝で戦い続ける(報知 10/4 11:00)
平たく言えば「優勝を金で買う」と。贅沢な金の使い方しか出来ない会社にしか出来ないやり方。
企業の名前を下げて戦う部に関しては勝つ事も然る事ながら地域貢献という側面も求められる。
それをやらずに企業の宣伝に終始してそれでおしまいですなんて言う展開には疑問符。
特定の誰かを高値で贔屓したら特定の誰か以外の誰かさんたちは本当に納得してくれるのかね。
甚だ疑問。
以上。