[ マスク氏、ツイッター買収撤回 ] 米テスラ最高経営責任者のイーロン・マスク氏は8日、
米短文投稿サイト、ツイッターの買収撤回を同社に通知したことを明らかにした。
運営に必要となる情報をマスク氏に開示せず、買収合意に違反したと主張している。
ツイッター側は法的手段を講じる構えをみせており、法廷闘争に発展する可能性がある。
マスク氏の代理人が米証券取引委員会(SEC)に届け出た文書で分かった。買収合意で
ツイッター側に「複数の重大な違反があった」と指摘。マスク氏との情報共有に応じていないとして、
ツイッターを批判している。マスク氏はツイッターの運営で、偽アカウントやスパム(迷惑)
アカウントなどの割合に関する情報を提供するよう求めていた。マスク氏の買収提案に対し、
ツイッター取締役会は当初、全会一致で受け入れる決定をしていた。だが、買収撤回を受け、
同社取締役会のテイラー会長は8日、「取締役会はマスク氏と合意した(買収)価格や条件で
契約を締結する責任がある」と自身のツイッターに投稿。法的措置を採る方針を表明した。
マスク氏は総額440億ドル(約6兆円)でツイッターを買収することで4月に合意。
2022年中の買収完了が見込まれていた。(産経)