2022年05月01日(日)訃報

[ 元日本代表監督イビチャ・オシム氏死去 ] 元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が亡くなったと、
1日、オシム氏がかつて監督を務めたオーストリアのクラブ、シュトルム・グラーツが公式サイトで発表した。
80歳だった。クラブのジャゥク会長は、「イビチャ・オシムは素晴らしいコーチであるだけでなく、
私が人生で出会った最高の人物の1人でもあった。私たちのクラブの最大のアイコン(象徴)であり、
一緒に過ごした多くの時間を決して忘れません。彼はサッカーそのもの、
それをはるかに超えた影響力を持っていた。彼の言葉は、永遠に私たちの中で
生き続けます。奥様、2人の息子さん、そして家族全員に心からお悔やみ申し上げます」との
声明を出した。旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボ生まれ。
1986年にユーゴ代表監督に就任。1990年W杯イタリア大会で8強入り後、
シュトルム・グラーツ監督などを歴任し、2003年に市原(現ジェフユナイテッド千葉)の
監督に就任。05年にナビスコ杯優勝を成し遂げた。その確かな手腕を買われ、
06年7月に日本代表監督に就任したが、07年11月に病に倒れ退任を余儀なくされた。
哲学的な言い回しで印象的な言葉と、その独特の指導で多くの日本人や世界の選手に
影響を与えたサッカー界の知性、日本代表の功労者だった。ジェフ千葉を率いていた
03年4月に発した「肉離れ?ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?
準備が足りないのです。私は現役のとき1度もしたことはない」との言葉など、「オシム語録」が、
日本サッカーに進むべき道を示してきた偉大な存在だった。(日刊 2022年5月1日 22時50分)

2022年05月01日(日)23時21分06秒