2022年03月06日(日)訃報

[ 作家の西村京太郎さん死去 ] 「十津川警部」シリーズなどトラベルミステリーの第一人者として
知られる作家、西村京太郎さん(にしむら・きょうたろう、本名・矢島喜八郎=やじま・きはちろう)さんが
3日、肝臓がんのため死去した。91歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。昭和5年、東京生まれ。
都立電機工業学校を卒業。臨時人事委員会(後の人事院)に勤務した後、私立探偵や警備員など
さまざまな職業を経て36年、「黒の記憶」でデビューした。38年に「歪んだ朝」でオール読物推理小説
新人賞、40年には「天使の傷痕」で江戸川乱歩賞を受賞した。53年に発表した「寝台特急殺人事件」が
ベストセラーに。その後、列車や旅を題材にしたヒット作を量産、トラベルミステリー分野を確立した。
平成17年にはその功績に対して、日本ミステリー文学大賞を受賞した。警視庁の十津川警部が
活躍する長寿シリーズは吉川英治文庫賞を受けたほか、テレビドラマにもなり、渡瀬恒彦さんら
多くの俳優が十津川警部役を演じて人気を博した。(産経 2022/3/6 13:46)

2022年03月06日(日)17時21分37秒