[ 銚子電鉄、「限界鉄道会社」に ] 千葉県銚子市のローカル鉄道「銚子電鉄」が、稼働できる
電車が1本だけという異常事態に陥っている。3本あった電車のうち1本の検査中に、
もう1本が故障して走行不能に。通常ダイヤでの営業は困難となり、同社は24日から
2往復分減らした。竹本勝紀社長は「不安におびえながら運行する『限界鉄道会社』になった」と
困り顔だ。銚子電鉄によると、運休したのは通学・通勤時間帯の便。新型コロナウイルスの
感染対策で減便していたが、高校生の保護者からの要望により、通学時間帯のダイヤを
復活させた直後だった。いずれの車両も製造から約60年が経過しており、故障は老朽化が
原因とみられる。数年ごとに検査が必要とされ、1本を検査中は2本で運行していた。
本来は4本が必要だというが、資金繰りなどの関係で確保が難航していた。(産経 2022/1/26 16:05)