テレビアニメ「ぐんまちゃん」が終了。抗議を受けた群馬テレビが日和ってボートの話の放送を取りやめたりと
色々あったが昨年内で放送が終了した。好評であれば2期も考えなくはないが、まぁ「ないもの」と考える。
ぐんまちゃんという群馬県のキャラクターをいじるのはさすがの本郷みつる監督(脚本)も憚られた。
なのでぐんまちゃんのまわりのキャラクターを動かして話を動かすスタイルが軸となった。
おじさんとハニワが助演男優賞もの。とくにハニワの使い勝手の良さは秀逸。
「おねがいマイメロディ」でマイメロディはあんまりいじれないからクロミちゃんを
アニメオリジナルキャラクターとして登場させ顔芸やら(竹内順子さんの)熱演やらで話を動かした。
ひとつ「おねがいマイメロディ」に倣った感のある脚本だった。
お話に関しては哲学的な要素あり群馬県的な要素あり笑いありという事でさすがの出来。
群馬テレビが日和って放送をお蔵入りにした「ハニワボートレース」のお話。
「ひもかわうどん」を食堂のメニューに記したのはさすが。
ひらがな「ぐんま」ではない漢字の「群馬」では桐生市やみどり市の郷土料理。
ひらがな「ぐんま」の世界ではあるが漢字の「群馬」も物語に取り入れている柔軟性を見た。
特段そんな問題のあるお話ではない。そもそも賭け事はいけない事という決めつけが理解できない。
自分のお財布の中身と相談して金額を投じる事。投じられたお金はその地域等の為に役立つ。
公営競技の選手はその地域住民の子供からすればヒーローの様な存在。
そうした存在で地域がまた盛り上がる。
ぐんまちゃんのおじさんが外れて損をする?言い方は悪いが架空の話。
架空のキャラクターが架空の損失を物語の中で出した所で反面教師になるだけで終わるのみ。
「ハニワボートレース」の作中で予想屋と会話をするぐんまちゃんの胆力。核心を突いてくるぐんまちゃん。
そして最後の最後にとんでもない展開が。
「そうきたか」というお話の内容。「放送をお蔵入りにした群馬テレビの判断は間違い」。
そう確信した。
……。
メインキャラクター3人の内2人を群馬県出身声優で固めてきた。
ネームバリューだけでオタクが呼べるのは大きい。
県民の税金で〜とかいう話も出るがアニメ1話を作る必要は平均1000万円。
放送の電波に乗せる料金などはまた別に考える必要があるが群馬県民を196万と考えた場合
1話ごとの制作費を県民の人数で均等に割った場合1人10円も出していない計算になる。
それでこれだけの話題性と波及効果が出たのであれば今回のアニメ化は成功と言っていい。
企画した山本一太がというよりも「本郷みつるとアセンション(アニメ元請制作会社)」の力が大きかった。
以上。