2022年01月06日(木)鈴木

[ 鈴木尚広氏から重信慎之介に期待込めたエール ] 元巨人外野手の鈴木尚広氏(43)が
5日、川口オートレース「報知新聞社杯ニューイヤーカップ」にゲストとして来場し、トークショー、
CS放送に出演。イベント終了後、巨人の後輩・重信慎之介外野手(28)にエールを送った。
鈴木氏は現役時代は通算228盗塁。代走で通算132盗塁の日本記録をつくった。
16年限りで現役引退し、19年は巨人1軍外野守備走塁コーチ。現在は農業に携わりながら
社会人野球の強豪・日本通運のコーチを務め、球界発展のために自身のユーチューブチャンネルで
野球関連の情報を発信している。そんな「足のスペシャリスト」が気になる巨人の選手に挙げたのが
重信。外から見ていて「格好良くやりすぎている感じがする。プレーがスマートすぎる」と感じているという。
6年目の昨季は73試合で78打数17安打、打率2割1分8厘、2本塁打、6打点。
鈴木氏がコーチを務めた19年は2月のキャンプ中から重信と細かく面談して“師弟関係”を築き、
走塁に関して重信側から積極的に質問するなど、成長を感じていたという。
その年に自己最多のシーズン14盗塁したが、翌20年は5盗塁、昨年は6盗塁に終わった。
鈴木氏は「今、重信の特徴は何?と言われても皆さん分からないと思う。
自分の特徴は何なのか、そこから目を背けず、しっかり目を向けて欲しい」と投げかけた。
鈴木氏自身、高卒でプロ入りして20代前半の頃は故障もあり苦戦。20代後半に足を武器に
頭角を現し、30歳の08年にはゴールデン・グラブ賞。その後は「代走の切り札」として
絶対的な地位を確立し、原監督が求める野球を体現した。「30歳を迎えるあたりは
物事がすごく動く時期。新しい人も入ってくるし、チャンスは少なくなってくる。
何か『これ』というものがないと生き残っていけない世界ですし、代わりがきかない選手になれれば
生き残っていける。今年の重信には変化を見せて欲しいですね」と思いを述べた。変わるためには−。
鈴木氏は自身の経験を踏まえた上で「過去の自分と今の自分を投影して、理想と現実の開きを
受け入れることですね。レギュラーを目指すのはもちろんいいけど、それだけでなく、
どうしたら1軍に居続けられるか。視野を広く持って今の自分の状況、特徴を考える。
1軍にいればいつか必ずチャンスは来る訳ですから。それが1回か2回か分からないけど、
それをものにするために磨き続ける。1軍にいないことにはチャンスはないので」と
1軍にしがみつくことの大切さを説いた。重信といえば俊足が大きな武器。
鈴木氏は「最初から代走の切り札を目指す必要はない。でもシーズンが始まったら
そういう役割は絶対に必要になる。そこが難しいところではあるんですけど、バッティングでも
守備、走塁でも、いかに原監督から必要とされる選手になれるかということですよね」と話した。
これほど多くの言葉を贈るのは、コーチ時代に重信の能力の高さを近くで見て知っているから。
「重信には期待していますし、頑張って欲しいので。今年は特徴を前面に出して欲しいですね」。
丸、松原、梶谷、ポランコ、石川、岡田、立岡、ウォーカー、八百板、内野も守れるウィーラー、
若林、広岡と大激戦の外野手争い。その中で重信がどう1軍に食らいつくか鈴木氏は
熱視線を送っている。(報知 2022年1月5日 19時36分)

[ 元巨人・鈴木尚広氏、オートレースを人生初観戦 ] 元巨人外野手の鈴木尚広氏(43)が
5日、川口オートレース「報知新聞社杯ニューイヤーカップ」にゲストとして来場した。トークショー、
CS放送に出演した後、最終12レース優勝戦で優勝した鈴木圭一郎(27・浜松)の表彰式に出席して
プレゼンターを務め、記念品を贈呈。直筆サインボールもプレゼントした。人生初のオートレース観戦だといい、
関係者に細かいルールなどを聞きながら観戦。「オートレースの競走車はブレーキがなく、
時速150キロものスピードで走ると聞き、野球も投手が投げる150キロの球を打ちますし、
相通じるものがあるなと感じました」と熱視線を送った。現役時代、代走のスペシャリストとして
数々のしびれる場面で盗塁を成功させてきた鈴木氏。スピードあふれるレースを見て
「オートレースも走塁もメンタル面がとても大事なのではないでしょうか。相手との駆け引きの中で、
どこでギアを上げていくかの勝負。そのタイミングを研ぎ澄まし、見逃さないことが大切だと感じました」と
野球の試合と重ね合わせていた。鈴木氏は現在は農業に携わりながら社会人野球の強豪・日本通運の
コーチとして指導にあたり、球界発展のために自身のユーチューブチャンネルで野球関連の
情報発信に務めている。(報知 2022年1月5日 20時38分)

2022年01月06日(木)00時54分35秒