[ 小田急、来春から小児IC運賃を一律50円に ] 小田急電鉄は8日、2022年春から、
ICカードを使った場合の小児運賃を、どの区間に乗っても一律50円にすると発表した。
同社によると、小児運賃を持続的に大人運賃の半額以下に一律に引き下げるのは、
全国の鉄道会社で初という。小児運賃は6歳から12歳未満の子どもと小学生が対象。(毎日 2021/11/8 15:09)
個人的にはこの発表には理解と疑問符の両方が浮かぶ。
小児とはいえお客様からはそれ相応の運賃を頂かないと大人と比べて不公平になる。
ICという事はPASMOの様なカードを想定している訳で(磁気券との)切符との差が広がる。
まぁ、ICの方が低コストで運用できるのかもしれないが、子供という存在に
お金の大切さを教えるのであれば使ったら使った分だけ「消える」紙幣や硬貨の方がいい。
利便性を優先した「見えないお金」をやりとりするというそのやり方を
お金という概念を理解しきっていない子供に充てる行為にはあまり積極的になれない。
自家用車へのモーダルシフトが止まらない流れに棹を刺したいのは分かるが若干不公平。
しかも「一律」50円。つまり距離に関係なく一定運賃にするという事。長距離を移動すればするほどお得になる。
子供だけで長距離を乗る事はあまりなく、基本は短距離区間での利用になるから
この形の引き下げでも利益が出る、という腹積もりか。
長距離を乗るならせいぜい夏休みなどの休日程度という見通しか。
子育て支援とには理解もあるが大人との不公平感、紙の切符との不公平感、
ICカードという「見えないお金のやりとり」に子供のうちから浸らせる展開への疑問。
収入減を心配する。なので結論としては「大丈夫か小田急?」という印象になる。
以上。