2021年10月12日(火)支援

[ スポーツでも支援の輪 ] 「多くの国が連帯を表明するために国旗を撤去してくれたことに、
私たちは深く感動した」。台湾のフリーダイビング協会のフェイスブックに最近、
このような感謝のコメントがつづられた。日米など10カ国の選手に向けたものだった。
発端は9月下旬に地中海の島国キプロスで行われたフリーダイビングの世界選手権だ。
台湾選手5人が参加し、その様子は動画配信サイト、ユーチューブを通じて世界に
ライブ配信されたが、終盤の28日の配信の際、台湾選手の紹介欄にあった、
「国旗」に相当する「青天白日満地紅旗」が突然、非表示となった。中国当局が
主催者に圧力を加えたとみられるといい、「スポーツに政治が干渉するのは許せない。
台湾と痛みを共有したい」と、まず日本代表が主催者に自国の国旗の取り下げを要請。
ロシア、米国、オランダ、スロベニアなども続き、最終日にはほとんどの選手の
紹介欄で国旗が非表示になった。その後、主催者は、中国での配信に影響が
出たことから台湾の旗を非表示にしたと説明し、一連の対応の不手際を謝罪した。
最近、外国の要人が頻繁に台湾を訪問するなど、政治、外交分野で
台湾の存在感が注目される中、スポーツ分野でも台湾を支援する
国際社会の輪が確実に広がっている。(産経 2021/10/12 07:00)

2021年10月12日(火)10時06分32秒