今回の自民党総裁選挙。高市氏が正式に出馬を表明し、河野氏は出馬を表明する見込み。
そして各候補の政策の違いがだんだんとハッキリしてきた。
高市氏は保守層には人気だが「自分のしたくない事からは逃げ回る」という悪癖が見えてきた。
言っている事は立派だが実行力には疑問が生じてくる。
河野氏は正直現在の仕事を投げ出して出馬するという印象が強いが今回は仕方がない。
父親の河野洋平氏が「自民党総裁を経験しながらも総理大臣にはなっていない」人物。
そうした歴史がある。息子が父の無念をはらすぞという気持ちを持っても不思議はない。
岸田氏は前回の総裁選の敗北を踏まえて国民に響く政策とは?とした内容の勉強はしてきたがまだ甘い。
基本的にはリベラル寄り。それ以前に「お前今それをやろうとするかぁ!?」みたいな形で時流が読めていない。
今回立候補を表明した人、また立候補を表明しそうな人の中では一番毒気の薄い人。
見た感じの「威喝さ」の無さは特筆ものだが「まだ頼りない」という印象が否めない。
個人的には茂木外務大臣が出馬したら面白いとは思っていたが出馬しない事を表明。
自分は自民党員ではないので誰が総裁になろうと知ったこっちゃない話。
しかし事実上の「次の総理大臣を決める選挙」なので興味関心は持たないといけないわな。
……。
安倍氏が高市氏を支持する真意がどこにあるのか。
「自民党の保守層に訴える(自民党内の保守派を埋没させないようにする)」
岸田氏は見ての通り大人しそうな人。
総裁選での議論を活発化させるために高市氏という劇薬を(安倍氏が)投入した。
高市氏の政治思想はともかく、弁の立つ高市氏が立候補した事によって総裁選での討論は活発化する。
総裁選そのものは高市氏の参戦で面白くなったと考える。
初めて女性が総理大臣に就任するかもしれないという状況を作り、しかも弁の立つ高市氏なので討論も活発化。
そこまで考えて安倍氏が高市氏に出馬を要請したとしたら、やはり安倍氏は策士と言わざるを得ない訳で。
……。
議員筋からの人気がないとはいえ、世論の傾向を踏まえて考えると党員票は河野氏に集まると予測する。
河野氏が出馬すればの話だが、基本的に党員票は河野氏が一番人気になるものと予測している。
あとは議員票をどれだけ河野氏が獲得できるか。河野氏が総裁になるには1回目の投票で勝利する必要がある。
いわば「完封勝利」。他の候補を寄せつけずに1回目の投票で決着をつける。
逆に決戦投票に持ち込まれた場合は高市氏もしくは岸田氏のうちの勝ち残った方が
負けた方からの票も取り込んでの逆転勝利の芽が出てくる。
高市氏は無派閥。岸田氏は岸田派の派閥の領袖。
派閥を引き締める事が出来れば岸田氏有利。
……。
河野太郎は河野洋平とかいう売国奴の息子。
この変えられない事実がどこまで河野太郎氏の足を引っ張る事になるのか。
今回の最大の注目点はそこにある。
以上。