2021年09月04日(土)衆院選

[ 衆院選、投開票11月にずれ込みも ] 菅義偉首相が自民党総裁選不出馬を表明したことで、
衆院選の日程にも影響が及ぶことになる。新首相を選ぶ臨時国会を召集する場合、菅首相が
衆院議員の任期満了(10月21日)を意識して検討した「10月5日公示、17日投開票」は
困難との見方が強い。衆院選は最速でも10月31日投開票、場合によっては11月に
ずれ込む可能性もある。菅首相は、憲法で4年と定める衆院議員の任期内に新たな議員を選ぶのが
「憲政の常道」との意見を尊重し、衆院議員の任期内に衆院選を行う道を探ってきた。
現行憲法下で任期を超えて選挙が行われた例はないからだ。しかし、新しい自民党総裁が
誕生することになり、状況は変わった。任期満了前となる10月17日投開票にこだわる場合、
即座に臨時国会を召集し、就任した新首相が解散を断行することになる。
だが、9月29日の総裁選投開票から衆院選公示まで6日間しかない。新首相は
組閣だけでなく、所信表明演説などを行う事態も予想され、日程上の制約が大きい。
臨時国会を召集せずに菅首相が続投し、自民党が新総裁を選挙の顔として任期満了の
衆院選に臨む「総・総分離」と呼ばれる手法もあるが、「有権者に分かりづらく奇策すぎる」
(党幹部)との声は強い。公職選挙法は、任期満了前53日以内に国会が開かれていた場合に
衆院選の期日を別に定める規定がある。これに当てはめると、国会を開いて所信表明演説などを
行い、任期満了の10月21日までに閉会した場合、投開票は10月31日や
11月7日、同月14日となる。さらに別の例外規定に基づき、国会開会中に衆院が解散されれば、
最長で11月28日投開票まで可能となる。(産経 2021/9/3 23:17)

2021年09月04日(土)00時31分30秒