2021年02月25日(木)閉店

[ 地元愛した26年に感慨 イトーヨーカドー伊勢崎店 ] 徐々に下りるシャッターの向こうで、
店長を中心に従業員が深々と礼をした。「ありがとう」「また戻ってきて」−。閉店までの
最後の時間を共にしようと集まった人たちから声が上がった。利用客の大きな拍手に包まれ、
イトーヨーカドー伊勢崎店(伊勢崎市連取町)は21日午後8時、26年の歴史に
幕を閉じた。(上毛新聞 2021/02/24 06:00)

1、デフレ環境の中で価格(の安さ)が優先されるようになった。

生産から販売までを一貫した体制で構築しているチェーン店の台頭。
買いつけて販売するバイヤー形式の衰退。衣料品が特に大きな赤字を計上する様になった。

2、食料品の競争力不足。

同じ様な商品が他店ならもっと安い。そうした形で他店へと逃げられた。

3、セブンイレブンというブランドの発展。引き換えにイトーヨーカドーというブランドの低下。

もはや後から出てきたセブンイレブンの方が巨大で主役。グループ内での「主役交代」。
そうした弱肉強食にも似た展開がイトーヨーカドーというブランドそのものの価値を低下させた。

4、店舗が古い。

古さによる機能低下は否めない。

大体こうした展開で理由の説明は終わる。

群馬という地域に魅力がなくなったからみたいな形の論調で押し切ろうとする愚か者の戯言に
傾ける耳は持っていない。「イトーヨーカ堂」という企業の判断ミスによる自滅的衰退。

それが最大の理由。

これからイトーヨーカドーという屋号のビルをどうしたいのか。

ひとつ「曳舟のイトーヨーカドー」が参考になる。

自社でなんでもかんでもカバーせずにテナントをどんどん入れる。無印やらノジマやらが入っている。
食料品は他店に負けない質と価格を実現しようとする。「食品スーパー」に立ち返った。
店舗をリニューアルしてキレイキレイな状態を作る事で集客力を高める。

オーケーや東武ストアがライバル視される状況になった。

イトーヨーカドーの衣料品に魅力はない。欲しいと思える衣料品がない。
イトーヨーカドーは食品スーパー。価格と品質に価値がなければ使えない。

そう判断していい屋号。それが令和3年のイトーヨーカドーの正体。

以上。

2021年02月25日(木)05時15分01秒