2021年02月21日(日)撤退

[ イトーヨーカドーが群馬県から撤退 ] 大手スーパーのイトーヨーカ堂は、イトーヨーカドー伊勢崎店
(群馬県伊勢崎市)を21日に閉店する。かつて群馬県内に、藤岡店(藤岡市)や前橋店(前橋市)も
展開していたが、今回の閉店で同社は県から撤退することになる。閉店について、イトーヨーカ堂を
傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスは「品ぞろえが地域のニーズに対応できなくなったため」
(広報室)としている。(産経 2021.2.19 20:34)

今回の閉店理由?「イトーヨーカドーという業態とイトーヨーカ堂という企業が時代後れになったから」。

まずは業態。

1:買いつけて仕入れるという仕組みが時代後れ。

「生産から販売までを一括して手がける業態」でないと戦えない。特に衣料品。
「なんでこんなヘンテコな男性向けの服がこんな値段で売られとんねん」という体たらく。
生産の時点で「お客様にご購入していただける商品」を念頭に生産しないとダメ。

春日部でも浦和でも似たようなヘンテコ服が売られていた。これではユニクロに負ける。

2:高値で買わせるという仕組みが時代後れ。

食料品は「この値段で売るのかよ」という値付けに終始している。
これではベイシアやヤオコーの様な食品スーパーには勝てない。

値段で勝負するなら安くしないと勝てない。

衣料品は「この値段ならもっと質の高い物買うわ」と思わせる。
品質で勝負するなら本当の本当に高品質な商品にしないと勝てない。

どちらも中途半端。

3:店舗が古いと時代後れ。

建て替えしやすい造りで建てるべきだった。古びた店舗はそれだけで客が逃げる。
改装建て替えなんでもござれ。働く人にとっても「新しい建物」の方が居心地がよくなる。

そして企業。

1:「イトーヨーカドー」というブランドを大事にするあまり店舗の方向性が見えなくなった。

食品スーパーなのか総合スーパーなのか。
ショッピングモールには「アリオ」という別ブランドを立てたが
アリオの中のイトーヨーカドーの位置づけが中途半端。

イトーヨーカドー アリオ深谷店

「イトーヨーカドー食品館」と「ヨークマート」の違いも分かりづらい。
「ヨークベニマル」も邪魔をする。似た様なブランドが乱立して分かりづらくなり
明確な店舗運営の方向性が見えずに彷徨った結果自ら顧客離れを生み出した。

2:「イトーヨーカ堂」という名前に古さを感じる。

企業名、ブランド名の再構築。それを果たさないと今後益々古くさくなる。

……。

要するに企業が彷徨って業態が中途半端になった結果お客様からそっぽを向かれる様になってしまった。

それだけの事でしかない。

[ イトーヨーカドー小山店 2月閉店 ] セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)は12日、
傘下のイトーヨーカドー小山店(小山市駅東通り2丁目)を2月23日で閉店することを明らかにした。
JR小山駅東口の一等地に立地する大型店が開店約41年で幕を下ろす。(下野新聞 1/13 9:41)

お客様からそっぽを向かれる様になった結果がこれになる。

以上。

2021年02月21日(日)18時22分05秒