[ 広島・河田ヘッドが“鬼”になった理由(わけ) ] 広島の河田雄祐ヘッドコーチ(53)が鬼になった。
16日に今春初対外試合として迎えたロッテとの練習試合に0−7の完敗。鈴木誠、菊池涼、
田中広、会沢ら主力が不参加だった中、精彩を欠いた中堅、若手陣に厳しい言葉を向けた。
2回2死二塁からの矢野の中前打では二塁走者の大盛が本塁憤死。前進守備と好返球に
阻まれたとはえ、走力も武器とする選手だけに見過ごせなかった。「2死2ストライクのタイミングで
スタートを切っていれば、一歩ないし、一歩半は速かった。1点を取れていたはず。
あれで1点を取れないのは問題だと思った」。スイング動作と同時に走らなければならない状況を
把握できていなかった点を厳しく指摘した。4打席凡退だった高卒3年目の林についても、
4回に打者有利の2ボールから狙った直球を三塁側へファウルしたことを「せめて真後ろだよ。
一生懸命、結果を残そうとしているのは分かるけど、修正していかないと」と課題に挙げた。
試合後には上本と曽根を呼んで特守。「曽根なんかシートノックからトンネルしてみたり…。
レギュラーよりうまくないと困るのに、広輔とキクより下手くそ。そんなんが守備要員では
弱いチームの象徴。1軍にいる控え選手というのが恥ずかしい」。逆に特守に菊池涼が
志願参加したことに「やらなくていい選手なんだけど、何か感じるものがあったんだと思う」と
うなずいた。主力と控えの力量差が課題で、「レギュラーだけでは優勝できない。
1軍のベンチにいることがどういうことなのか、本当に分かってくれないと」と
自覚を促した。(スポニチ 2021年2月16日 20:05)