[ 松浦悠士 正月ダウンから急回復し圧勝 ] 岸和田市営の「開設71周年岸和田キング争覇戦in和歌山」は
12日に最終日を開催、第12Rの決勝戦は才迫開の先行に乗ったS級S班・松浦悠士(30=広島)が
バックから飛び出して圧勝。2020年4月武雄以来、通算7度目のG3制覇を達成した。
年始の松浦は昨年末のKEIRINグランプリ2020を終え、緊張の糸がプッツリと切れたせいか
ダウン。副鼻腔炎と診断されて正月早々、4日間は寝込んでいたという。本調子を欠く中での参戦には
不安もあったが、そこは競輪界のトップを担うS級S班。見事な修正能力を示した。そして優勝。
「才迫君が頑張ってくれたのが大きいが、90%までは戻っていたので。今のデキで結果が出たし
次の大きなレースにつながったし楽しみ」と視界は一気に良好となった。この先は松山G3(21〜24日)、
高松G3(2月4〜7日)、そして今年最初のビッグレースである川崎での全日本選抜競輪(G1・2月20〜23日)が
控えている。「特に高松が楽しみ。あそこを走ると不思議と脚が(いい時の感じに)帰ってくる」と
目を輝かせた。今シリーズは首都圏で緊急事態宣言が出る中でも和歌山本場では
なんとか観客を招き入れての開催ができた。表彰式では集まるお客さんに向けて
「去年から新型コロナウィルスの影響でファンサービスができなくて心苦しいが、
できるようになったら出待ち、入待ちにもしっかり対応させていただきますので
これからも応援よろしくお願いします」と頭を下げた。苦しい中でも走り初めを
最高の形で締めた松浦。2021年はさらなる飛躍が期待できそうだ。(東スポ 2021年01月12日 18時00分)