2020年12月04日(金)節目

[ 携帯電話値下げ「本格的な競争に節目」 ] 菅義偉(すが・よしひで)首相は4日午後の
記者会見で、携帯電話料金の値下げをめぐり、NTTドコモが新料金プランを発表したことについて
「本格的な競争に向けて一つの節目を迎えた」と述べた。(産経 2020.12.4 18:30)

×競争
○淘汰

普段携帯電話とかスマートフォンとか積極的に使うって感じのないジジイ連中どもが妄言を吐いている。

1:速度の遅いMVNOが淘汰される。
2:キャリアがこういうプランを出すならキャリアでいいや、という形でMVNOの立ち位置自体が怪しくなる。

携帯電話と光固定回線を組み合わせてセットでお得。

こうした形で売っていくという策が用意可能な携帯キャリアと比べてMVNOにはそうした売り方が出来ない。

「携帯」だけではなく「固定」も含めて考えた場合キャリアへの回帰がより進んでいく。

……。

今回のドコモの新料金発表の内情を見れば既存のドコモ系回線を利用したMVNOに配慮している事は明らか。

・データ通信専用プランがない(UQ mobileとYモバイルには存在している)。
・開始は来年3月1日から。大分遅いな。本格的にMVNOを潰しに行くなら来年の2月1日からだろ。

そういう訳で携帯キャリアのメインブランドとサブブランドに回帰していく現象が進んでいき
楽天モバイルらが草刈り場になっていき結局は元鞘という流れになってまた携帯キャリアのやりたい放題になる。

本当に「値下げされっぱなし」の状況を望むならMVNOに一定の品質を求めてそれを満たなければ事業停止。

そうした形で淘汰していくしかない訳だが。

一定の品質とは

「提供している端末の品質。安かろう悪かろうな外国製品ばっかり売ってるんじゃねぇぞ?的な監視」
「提供している回線の品質。昼間遅くて使えねぇー的な事ばっかりやらかしてるんじゃねぇぞ?的な監視」

むしろMVNOをプッシュ(推していく)可能な環境を構築する事に腐心した方が
長い目で見れば料金が下がりっぱなしの様相が続いていくわ。

携帯キャリアに回帰する様な展開を是としたら頃合いを見計らってまた料金を値上げするなんて事も可能だぞ?

そういう訳で「こうしたら無難に料金下げられるんじゃない?」という提案もなしに
上からの圧力(鶴の一声)で携帯料金を下げさせるなんていう暴力的なやり方は認められないのでした。

以上。

2020年12月04日(金)18時49分16秒