[ 巨人坂本に闘魂…広島駅で盟友長野が手を振っていた ] 巨人坂本勇人内野手(31)が、
盟友からパワーを受け取った。23日、大阪から第3戦の地・福岡へ新幹線で移動。
途中停車駅の広島駅で、かつてのチームメート広島長野久義外野手(35)と偶然にも遭遇。
窓越しの再会で闘魂を注入された。新大阪駅から決戦の地、博多へ出発して約1時間20分。
新幹線が広島駅に到着した直後、車内がザワザワし始めた。ふと、ホームに視線を向けた
坂本の目に映ったのは広島の長野だった。事前の連絡もなく、理由やなぜそこにいるかも不明。
ただ、底抜けの笑顔で手を振り続ける姿を目に焼き付け、闘志が湧き上がるとともに沈みかけた
心も上がった。「チョーさんがいる」。日本シリーズ2試合を戦った疲労から、眠りにつく選手もいる中で
菅野ら同じ車両に乗り合わせたチームメートへと伝えた。「えっ?何で?」と驚きながら、
伝言ゲームのように長野の存在が伝わっていく。時間にすれば1〜2分ほどだったが、
一通り手を振った後、忍者のようにホームの陰に消えた。坂本はスマートフォンを手に取って、
メールで感謝を伝えた。長野が巨人時代には「サカチョー」と称され、12年にはともに最多安打を獲得。
アベック弾は13度を数えた。広島出発後、駅にいた理由について、長野は「えっ?行ってませんよ」と
けむに巻いた。偶然なのか、待っていたのか。ともかく、長野が笑顔で手を振る姿に
元気をもらったのは確かだった。(日刊 11/24)